こんな方にオススメの内容!
- まずは世界遺産の基本的な情報を理解したい!
- 世界遺産が誕生した理由を知りたい!
- 教養として世界遺産に関する知識を身につけたい!
- 世界遺産検定の受験を考えている!
ポイント
- 世界遺産登録されている全ての遺産は必ず「顕著な普遍的価値」を満たしている!
- 自国の文化財・自然を世界遺産登録する場合は必ず世界遺産条約を締約しなければならない!
- 文化遺産も自然遺産も同じ条約で保護されている!
「世界遺産条約」とは
まず世界遺産条約の正式名称は、『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』です。
そして世界遺産条約を誰でもわかるように簡単に紹介すると、下記になります。
世界のみんなで地球にある自然や文化を守ることを決めた約束
少し難しい表現にすると
「世界の文化財・自然を国際的な保護体制で厳重に保護する条約」
こんな感じですね。
要するに世界遺産条約は、貴重な文化財や自然の保護を強化するために採択されたのです!
当然のことながら、世界遺産条約の採択には理由があります。
採択理由を理解するためにも、まずは下記の2点について知っていきましょう!
- 世界遺産条約が採択された当時の世界の状況
- そもそも世界遺産とは
世界遺産条約が採択された当時の世界の状況
世界遺産が誕生するきっかけとなったエジプトの「アブ・シンベル神殿」
世界遺産条約は、1972年に開かれたユネスコ総会で採択されました。
(ユネスコの詳細に関しては、こちらの記事で解説してます)
なお、この時のユネスコ総会では、日本人の萩原徹が議長を務めました。
世界遺産条約が採択される前(19世紀半ば)の世界は、下記のような状態でした。
- 数々の戦争や内戦によって貴重な文化財・自然が傷ついていた。
- 大規模な開発によって文化財や自然が脅かされていた。
- 国によって文化財や自然を保護する体制に大きな差があった。
- そもそも文化財・自然を保護するという概念が無い国・地域があった。
そして19世紀半ばには、世界遺産条約の採択、そして世界遺産誕生のきっかけとなる大きな出来事もありました。
その出来事とは、「アブ・シンベル神殿の移築工事」です!
(アブ・シンベル神殿とは、世界遺産に登録されているエジプトの古代遺跡です)
アブ・シンベル神殿を移築するきっかけとなった「アスワン・ハイ・ダム」の建設
その名の通り、アブ・シンベルという貴重な神殿を元あった場所から別の場所へ移動させて、再度建築する大規模な工事です。
アブ・シンベルの移築工事によって、文化財の保護に対する世界の意識が大きく変わりました。
その結果、具体的に世界遺産条約、そしてその条約内で誕生する世界遺産という形になったのです!
なお、アブ・シンベル神殿の移築工事の詳細や魅力に関しては下記の記事で解説しているので、より世界遺産の理解を深めたい方はぜひ併せてご覧ください。
合わせて読みたい!【アブ・シンベル神殿(ヌビアの遺跡群)】世界遺産創設のきっかけとなった大神殿の魅力と移築問題についてわかりやすく解説!そもそも世界遺産とは(世界遺産が誕生した背景)
まず、世界遺産と世界遺産条約は似て非なるものと理解しましょう。
イメージとしては、世界遺産条約に基づいて作成された「世界遺産リスト」に記載されている文化財・自然個々のことを世界遺産と呼びます。
学校で例えるなら下記のようなイメージですね。
- クラス:世界遺産条約
- 名簿:世界遺産リスト
- 生徒:世界遺産
世界遺産条約が採択される前の世界には、世界全体で文化財や自然を具体的に保護する仕組みがありませんでした。
そのため基本的には、文化財・自然を保有している国が各々で保護体制を整えて、各々のルールで保護をしていたのです。
そして世界遺産条約が誕生し、具体的に保護する体制が整うと、保護された文化財や自然がそれぞれ「文化遺産」「自然遺産」と呼ばれるようになったのです。
(文化遺産と自然遺産両方を満たす場合は「複合遺産」と呼ばれる)
何度も修復工事が行われているインドネシアの世界遺産「ボロブドゥール寺院遺跡群」
また、日本人文化研究家の桑原武夫氏が、インドネシアの世界遺産「ボロブドゥール寺院」の修復完成式典に参列した際に、下記のような言葉を残しています。
世界遺産とは、地球の品位を守るもの
この言葉の中には、世界遺産が誕生した目的がそのまま入ってます。
要するに、地球上に存在する文化財や自然は地球そのものを表しているということです。
地球が誕生してから約46億年がたったとされています。
その46億年の期間に地球の自然は絶えず進化していきました。
また数百年前から現在にかけては人類が地球の自然と共存しながら文化・文明を築きました。
地球に築かれた「自然」「文化」この2つは間違いなく”地球の記憶”です。
このような大切な地球の記憶は、今後何百年何千年たっても受け継いでいこうというわけです。
世界遺産を守ることは、地球を守ることと一緒なのです!
また、世界遺産を守ることの意味は他にもあります。
- 自分の身近な文化の理解を深めて感心を得る。
- 世界中の様々な文化を理解して互いを尊重し合う。
- 地球の歴史を知って自然環境保護への意識を高める。
世界にある文化財や自然を理解することが、結果的に世界全体の平和や地球環境の保護に繋がってくるのです。
世界遺産条約が採択された目的
手付かずの美しい自然が残る「カナディアンロッキー山脈自然公園群」
前述の「世界遺産条約が採択された当時の世界の状況」と「そもそも世界遺産とは(世界遺産が誕生した背景)」を踏まえて、世界遺産条約が採択された目的を解説すると下記になります。
地球上にある文化財・自然への保護に対する認識を世界で統一して厳重に守っていく
そして、保護対象になる具体的な文化財・自然が、「文化遺産」や「自然遺産」という呼ばれ方をします。
さらに、文化遺産や自然遺産は、保護リストという名の「世界遺産リスト」に記載されるのです!
地球上にある文化財や自然は、戦争や自然災害はもちろん、過度な開発や政治的利用など、時代の流れとともに従来とは異なる新たな破壊の脅威に日々直面しています。
また国によっては、保護するための資金不足により、脅威を抑え込むことができない状況なのです。
しかし世界規模での保護体制が整うことで、これらの脅威を抑え込むことが十分可能になります。
世界遺産条約の具体的な役割
世界遺産条約の主な役割は以下の通りです。
- 世界遺産リストの作成
- 危機遺産リストの作成
- 文化遺産・自然遺産の定義
- 世界遺産委員会の設立
- 世界遺産基金の設立
- 世界遺産保護のための国内機関の設置
- 国際的援助
ちなみに「危機遺産リスト」とは、極めて脅威にさらされている文化遺産や自然遺産をリスト化させたものです。
(危機遺産に関しては、こちらの記事で詳しく解説してます)
また、「世界遺産委員会」とは世界遺産登録の審議をする場で、「世界遺産基金」とは、文化財や自然の保護に直結するために使用されるお金のことを指します。
(世界遺産委員会についてはこちら、世界遺産基金についてはこちらで詳しく解説)
そして世界遺産条約で特に重要なのが下記になります。
文化遺産と自然遺産を1つの条約で保護する
世界遺産条約が採択される前までは
「文化財は文化財」
「自然は自然」
このように別々に保護していくことを前提としていました。
文化遺産と自然遺産の両方の条件を満たしているペルーの複合遺産「マチュピチュの歴史保護区」
しかし世界遺産条約の採択以降、改めて文化財や自然の保護の重要性に注目されると、このような疑問が浮かび上がってきたのです。
「文化と自然って互いに影響し合ってるよね?」
自然環境があったからこそ誕生した文化財もあれば、自然をうまく利用して誕生した文明などもあります。
つまり、人類は自然環境の中で高度な文明などを築いていったのです。
このように考えると、文化と自然を切り離して考える方が難しく感じますよね。
世界遺産条約のルール
世界遺産条約にはいくつかのルールがあります。
- 世界遺産の保護・保全の第一義的な義務・責任は世界遺産条約締約国にある。
⇨ つまり、自国にある文化財・自然に対する保護・保全に尽力を注ぐ! - 国際社会全体の義務として、遺産の保護・保全に協力すべきである。
⇨ つまり、全人類共通の財産でもあるため、保有国のみならずみんなで協力することも前提とする! - 教育・広報活動を行う。
⇨ 人々に遺産の価値や重要性を伝えることで、遺産の保護・保全への意識を芽生えさせる! - 世界遺産に社会生活の中で機能・役割を与える。
⇨ 過去のものとして扱うのではなく、観光資源や研究材料、過ちを犯さないための教訓材料など、今生きる自分たちに活かす!
とりわけ、より多くの人々に世界遺産を伝えて、身近な存在であることを芽生えさせることは非常に重要です。
例えば、どんなに世界遺産に関わる人が厳重に保護をしたとしても、その保護の目的を知らない人がたくさんいては、保護活動に疑問をもたれてしまうだけです。
そしてその疑問から人々の衝突が発生したりして、結果的に文化財や自然に脅威を与えてしまうことも考えられます。
世界遺産条約の概要
多種多様な動物が生息するブラジルの「パンタナル自然保護地域」
前述までで、世界遺産条約の大まかな内容を説明しました。
しかし実際は、8章の全38条からなる少し長い条約本文があるのです。
今回は、条約本文の概要を抜粋して掲載しておきます。
1章 | 文化遺産及び自然遺産の定義(第1〜3条) |
---|---|
「文化遺産」と「自然遺産」の定義。その定義に基づき遺産を認定し、区域の策定を行うのは締約国の役割である。 | |
2章 | 文化遺産及び自然遺産の国内的及び国際的保護(第4〜7条) |
自国内の文化遺産や自然遺産を認定・保護するのは、各締約国に課された第一の義務である。他国内の遺産保護活動に対する国際的援助・協力も求められる。 | |
3章 | 世界の文化遺産及び自然遺産の保護のための政府間委員会(第8〜14条) |
21の締約国からなる世界遺産委員会の設置。「世界遺産リスト」と「危機遺産リスト」の作成。 | |
4章 | 世界の文化遺産及び自然遺産の保護のための基金(第15〜18条) |
ユネスコの信託基金である世界遺産基金の設立。資金は世界遺産委員会の決定によってのみ用いられる。締約国は2年に1回定期的に世界遺産基金に分担金を支払うことを約束する。 | |
5章 | 国際的援助の条件及び態様(第19〜26条) |
締約国は自国領域内の遺産のために国際的援助を要請することができる。世界遺産委員会は研究や技術の提供、専門家の養成、資金の貸与や供与などの援助をすることができる。 | |
6章 | 教育事業計画(第27〜28条) |
教育や広報事業計画などあらゆる手段を用いて、自国民が世界遺産を評価し尊重できるように努める。国際的援助を受けた際には、対象となった遺産の重要性や国際的援助の役割を周知させる。 | |
7章 | 報告(第29条) |
締約国は、ユネスコ総会が決定する期間に行った活動報告を世界遺産委員会に通知する。世界遺産委員会はそれをユネスコ総会に提出する。 | |
8章 | 最終条項(第30〜38条) |
世界遺産条約への加入、廃棄、改正についての規定。 |
顕著な普遍的価値とは
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教という様々な宗教の聖地になっている「エルサレム旧市街」
「顕著な普遍的価値」とは、世界遺産登録される上で最も重視されるポイントです!
わかりやすい表現をすると、下記になります。
今だけではなく、この先未来でも重要とされる文化や自然の価値
少し難しい表現をすると、下記になります。
「人類全体にとって現在だけでなく将来世代にも共通した重要性を持つような、傑出した文化的な意義や自然的な価値」
さらに顕著な普遍的価値は、国や文化、宗教、性別などの枠を超えた全人類で守るべきものである点も重要です!
つまり、差別思考ではなく、共有・共存思考なのです。
この共存という考えこそ、世界遺産が平和の象徴とも言われるゆえんになってきます。
顕著な普遍的価値が失われて世界遺産リストから削除されたドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」
そして、世界遺産リストに記載されている遺産は、顕著な普遍的価値を満たしていることが絶対条件になってきます。
言い方を変えると、顕著な普遍的価値を持っている遺産でないと、世界遺産登録は認められません。
なお、世界遺産が登録され始めて1978〜2006年の間は、各遺産のどの点が顕著な普遍的価値を有しているのかを説明する義務はありませんでした。
しかしその後は、世界遺産に推薦する際には必ず顕著な普遍的価値に値する点を伝えることが必須となったのです。
「世界遺産条約履行のための作業指針」とは
ギリシャを代表する世界遺産「パルテノン神殿(アクロポリスの丘)」
「世界遺産条約履行のための作業指針」をもう少しわかりやすく表現すると、下記になります。
世界遺産条約の役割を進めていく上で参考となるより具体的な項目
世界遺産条約にとって「世界遺産条約履行のための作業指針」とは、世界遺産条約の役割が実際に適切に行われているかをチェックする役割を持っています。
作業指針に示されている具体的な役割は、下記などが挙げられます。
このようにより具体的に役割を示すことで、実際に世界遺産条約が国際的にどのような役に立っているのかを明確にすることができます。
また、「顕著な普遍的価値」や「登録基準」は世界遺産のベースとなる概要なので、世界遺産の土台部分を作っている役割があるとも言えますね。
ちなみにこの作業指針は4年の周期で改定され、毎回更新され続けています。
それほど定期的に見直して、より国際的に役立つ条約を目指している努力をしている表れでもありますね。
「世界遺産条約締約国会議」とは
こちらの会議をざっくり言うと、「世界遺産条約を結んでいる全ての国が参加する大きな会議」といったところです。
具体的な議論内容は以下の通りです。
- 世界遺産基金への分担金の決定(主に復興費用や書類作成などに使われる)
- 毎年1回行われる世界遺産委員会(世界遺産登録に推薦された遺産の審議をする場)の委員国の選定
- 世界遺産委員会からの活動報告書の受け取り
世界遺産条約の今後の課題
世界遺産条約は、多くの国が締約している最も成功した国際条約と言えます。
しかし一方で、世界遺産リストの不均衡や世界遺産が増え過ぎた問題など、世界遺産に対する信頼性が揺らいでいるのも事実です。
さらに、世界遺産は下記のような様々な危機に直面しています。
- 自然災害
- 地球温暖化による環境破壊
- 紛争や内戦による遺産破壊
- 経済開発や都市開発による脅威
- 過度な観光地化による遺産の劣化
- 遺産価値の無理解による人為的な破壊
世界遺産が誕生することで起きる人々の動きや意識の変化のイメージとしては、下記のようになります。
文化財や自然が世界遺産に登録される
↓
世界中の人々の注目を集める
↓
次世代へも伝えていくために保護・保全を強化するようになる
↓
世界中の様々な文化や自然の価値を人々に再認識させられる
↓
世界遺産だけでなく、身近な小さな文化の痕跡や自然を大切にする意識を芽生えさせられる
つまり、世界遺産が誕生することは自分が属する文化や自然を守り価値を高めることに繋がるのです!
そうすることで世界遺産が直面している危機から脱するキッカケをつくることができます。
また、世界遺産条約の概要は年々変化してきています。
- 「点」で保護してきた遺産を周辺の景観も含んだ「面」で保護する施策
- 世界遺産周辺での開発計画などの影響をバッファー・ゾーンを越える一帯を含めて評価する「遺産影響評価」
(バッファー・ゾーンの詳細に関してはこちらの記事で解説しています)
上記のように世界遺産は私たちの生活圏内にまで範囲を広げてきています。
それはつまり、世界遺産とともに生きていくことが普通になってきたことを意味しています。
世界遺産とともに生きていくことが普通になった今、ただ世界遺産を見て旅を楽しむのではなく、世界遺産を学ぶ段階に来ているのです!
現在の世界遺産登録件数の状況
最初に登録された12の世界遺産の一つポーランドの「クラクフ歴史地区」
2022年時点で、世界遺産に登録されている遺産の総数は、約1,200件となっています。
このうち約8割が文化遺産です。
1978年に最初に登録された世界遺産は下記の12件になります。
所在国 | 世界遺産名称 | 登録ジャンル |
---|---|---|
ドイツ | アーヘン大聖堂 | 文化遺産 |
ポーランド | クラクフ歴史地区 | 文化遺産 |
ヴィエリチカとボフニアの王立岩塩坑群 | 文化遺産 | |
アメリカ | メサ・ヴェルデ国立公園 | 文化遺産 |
イエローストーン国立公園 | 自然遺産 | |
カナダ | ナハニ国立公園 | 自然遺産 |
ランス・オ・メドー国定史跡 | 文化遺産 | |
エクアドル | ガラパゴス諸島 | 自然遺産 |
キトの市街 | 文化遺産 | |
エチオピア | ラリベラの岩窟教会群 | 文化遺産 |
シミエン国立公園 | 自然遺産 | |
セネガル | ゴレ島 | 文化遺産 ※負の遺産 |
その後は、年間約25件のペースで新しい世界遺産が登録されていった計算になります。
なお、世界遺産登録に関しては、ヨーロッパの文化財中心の登録や、世界遺産を1件も保有していない国があるなど、世界遺産が均等に登録されていないことを問題視する声も上がっています。
そんな不均衡な状況を改善するために、「グローバル・ストラテジー」という考えが採用されています。
グローバル・ストラテジーに関しては、下記の記事で詳しく解説しているので、気になる方は併せて読んでみてください。
合わせて読みたい!【グローバル・ストラテジーとは?】世界遺産登録に関する新たな試みを小学生にもわかるように解説!日本の世界遺産登録が遅くなった理由
日本で最初の世界遺産となった「白神山地」のブナ原生林
前述の「現在の世界遺産登録件数の状況」で少し触れたように、最初の世界遺産は1978年に誕生しました。
一方で、日本の最初の世界遺産は1993年に誕生しました。
その差はなんと15年!
まず大前提として、自国の遺産を世界遺産に推薦するためには世界遺産条約を締約しなければなりません。
つまり、世界遺産を保有している全ての国が世界遺産条約を締約していることになります。
そんな日本は世界遺産条約を1992年に締約しました。
なので、1992年以降ではないと日本は世界遺産を推薦することができなかったのです!
日本の世界遺産条約の締約が遅くなった理由としては、下記が挙げられます。
- 日本独自の文化財の保護体制があった。
- お金(分担金)の支払い方法がまとまらなかった。
やはり世界遺産保有数が多い国は、世界遺産条約の締約が早い傾向があります。
しかし、1990年以降に世界遺産条約を締約した国の中では、日本は世界遺産の保有数が非常に多いと言うこともできます。
ちなみに、一番最初に世界遺産条約を締約した国はアメリカで、1978年の最初の世界遺産の中にアメリカの遺産は2つあります。
本日の確認テスト
(「世界遺産検定」の概要についてはこちらの資料を参考にしてください)
3, 4級レベル
世界遺産条約の正式名称「世界の○○及び○○の保護に関する条約」の○○に該当する用語の組み合わせとして正しいものはどれか。
- 文化遺産・自然遺産
- 伝統・環境
- 平和・生活
- 宗教儀式・民族
①
答え(タップ)>>2級レベル
世界遺産条約が採択された1972年の「第17回ユネスコ総会」で議長を務めた日本人の名前として正しいものはどれか。
- 萩原徹
- 松浦晃一郎
- 湯浅八郎
- 桑原武夫
①
答え(タップ)>>1級レベル
世界遺産条約の役割として誤っているものはどれか。
- 世界遺産の価値や重要性を伝えるための教育や広報活動
- 世界遺産資産の保全管理のための予算外資金の確保
- 世界遺産保護のための国内機関の設置
- 世界遺産リスト・危機遺産リストの作成
②
答え(タップ)>>まとめ
- 世界遺産条約の正式名称は『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』
- 世界遺産条約は日本人の萩原徹が議長を務めた1972年のユネスコ総会で採択された!
- 世界遺産条約が採択されるきっかけとなったのは、アブ・シンベル神殿の移築工事!
- 世界遺産条約の主な役割は「世界遺産リストの作成」「文化遺産・自然遺産の定義」など様々!
- 文化遺産と自然遺産を1つの条約で保護している点が特徴!
- 世界遺産の教育・広報活動、社会生活の中で機能・役割を与えることも大切!
- 顕著な普遍的価値を有する文化財や自然が世界遺産になれる絶対条件!
- 「世界遺産条約履行のための作業指針」によって世界遺産条約が適切に履行されているかを確認している!
参考文献・注意事項
- 当記事の内容は「世界遺産検定1級公式テキスト<上>」と「世界遺産検定1級公式テキスト<下>」を大いに参考にしています。
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。