こんな方にオススメの内容!
- なぜ熊野古道(紀伊山地)が世界遺産に登録されたのか理由が気になる!
- 熊野古道(紀伊山地)の世界遺産登録範囲を知りたい!
- 教養として世界遺産に関する知識を身につけたい!
- 世界遺産検定の受験を考えている!
- 熊野古道(紀伊山地)への旅行を考えている!
遺産ポイント
- 「高野山」「吉野・大峯」「熊野三山」「参詣道」の4つで構成されている
- 神仏習合による修験道誕生に大きく関係した地域
- 日本で初めて文化的景観が認められた世界遺産
「紀伊山地の霊場と参詣道」のプロフィール
登録名称 | 紀伊山地の霊場と参詣道 |
---|---|
登録年 | 2004年 |
所在国 | 日本(和歌山県 / 三重県 / 奈良県) |
登録ジャンル | 文化遺産 |
登録基準 | (ii)(iii)(iv)(vi) |
備考 | 文化的景観が認められている |
そもそも熊野古道(くまのこどう)とは?
熊野古道とは、熊野三山(熊野エリアにある3つの神社)へのお参りのために整備された、三重県、和歌山県、奈良県にかけて伸びる古い道のことを指します。
(熊野三山に関しては、後述で解説します)
そして熊野古道は、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として世界遺産登録されています。
ここで、世界遺産登録名称『紀伊山地の霊場と参詣道』に使われている単語を分解して、より世界遺産への理解を深めてみましょう。
- 紀伊山地:三重県、和歌山県、奈良県にまたがる山岳地帯
- 霊場:神社、寺などの宗教関連施設や神様として見られている自然物(山、森など)がある場所
- 参詣道:神社や寺へお参りをする際に利用する道
なぜ多くの社寺建造&道の整備が進められた?「紀伊山地の霊場と参詣道」の歴史
7世紀後半 | 中国から日本へ仏教が伝わる。 ⇨日本の主要な宗教の一つになると同時に、紀伊山地では山を神様として拝む「山岳信仰」が盛んになる。 |
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9世紀初頭 | 日本仏教のひとつ「真言宗(しんごんしゅう)」を開いた空海が、紀伊山地の高野山に真言宗の修行の場として金剛峯寺(こんごうふじ)を建てる。 ⇨高野山で真言宗が定着したきっかけ! |
9〜10世紀 | 中国の仏教と日本の神道を一つとして考える「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」が広がった影響で、紀伊山地の熊野三山を中心にさらに多くの社寺が建てられるようになる。 ⇨神仏習合により日本独自の宗教である「修験道(しゅげんどう)」が誕生する! |
11世紀 | 新たに「浄土教(じょうどきょう)」が流行し、紀伊山地に浄土の世界があると考えられるようになる。 ⇨浄土教を信じる皇族、貴族、武士によって多くの社寺と、そこへアクセスするための参詣道が多く整備される。 |
このように歴史を見てみると、「山岳信仰」「真言宗」「修験道」「浄土教」など様々な宗教が紀伊山地で広まったことが、社寺建造と道(参詣道)整備に大きく影響していることがわかります。
特に、神仏習合の影響による修験道(中国の神仙思想+日本の山岳信仰)の誕生は、紀伊山地が神聖な場所として扱われるようになった大きなきっかけです。
実際に、日本独自の修験道という宗教に関する建物が数多く残っている点は、世界遺産登録において高く評価されました。
世界遺産登録理由
紀伊山地は雨量が多いため参詣道は苔に覆われている
熊野古道を含む、『紀伊山地の霊場と参詣道』が世界遺産登録された理由は、主に下記の4つに分けることができます。
- 日本独自の宗教の発展・交流・融合が見られる
- 日本の宗教に関する建物が今でも多く見られる
- 全国に影響を与えた芸術・建築様式が見られる
- 日本独特の宗教文化・歴史を感じ取れる
なお『紀伊山地の霊場と参詣道』は、登録基準を4つ満たしています。
日本の全ての世界遺産を見ても、4つも登録基準を満たしている遺産は非常に少ないため、登録基準の数という点でも魅力的な世界遺産なのです。
(登録基準に関しては、こちらの記事で詳しく解説してます)
理由1:日本独自の宗教の発展・交流・融合が見られる
紀伊山地では、「真言宗」「修験道」「浄土教」「山岳信仰(神道)」など、様々な宗教・宗派が発展してきました。
このように、複数の宗教・宗派の発展・交流・融合が行われてきた点が高く評価されています。
紀伊山地では、古くから中国から宗教・宗派が伝わってきてました。
当然、見知らぬ宗教が自分たちの国に来たら追い払う国もありますが、日本は積極的に海外からやってきた宗教を受け入れたのです。
様々な宗教を受け入れた結果、日本の宗教と中国の宗教が結びついたり、一つの宗教からさらに細かい宗派が誕生することに繋がりました。
特に、複数の宗教の融合で誕生した有名な宗教が、修験道です!
修験道は、複数の宗教を受け入れる日本ならではの文化により誕生し、日本独自の宗教観を示すものとして貴重であると高く評価されました。
さらに、自然の物(山や森など)を神様として拝める日本独特の宗教文化は、人と自然との結びつきにより誕生しました。
このように、自然と共存して育まれた宗教文化は、”文化的景観”という点でも高く評価されているのです。
合わせて読みたい!【文化的景観とは | 3つのカテゴリー】具体的な世界遺産を挙げてわかりやすく解説!ちなみに『紀伊山地の霊場と参詣道』は、日本初の文化的景観が認められた世界遺産です。
理由2:日本の宗教に関する建物が今でも多く見られる
約1200年前に建てられた高野山にある「根本大塔(こんぽんだいとう)」
1000年以上にわたる日本の宗教文化の発展に関する建物が数多く残されている点も、紀伊山地が世界遺産登録された重要なポイントです!
【紀伊山地に残されている主な神社・仏教建造物】
- 金剛峯寺(こんごうぶじ)
- 金峯山寺(きんぷせんじ)
- 熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
- 熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
上記のような歴史的建造物が今なお残されていることで、中国大陸から仏教・道教が伝えられ、日本で独自の進化・発展をとげた歴史を理解する貴重な資料になっているのです。
しかし途中、紀伊山地に点在する歴史的建造物は、「神仏分離令(しんぶつぶんりれい)」「修験道廃止令」などにより、取り壊される危機に瀕しました。
用語メモ
神仏分離令(しんぶつぶんりれい)とは、神社から仏教に関わる要素を無くす政策。一般的に「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の対義語として使われる。しかしその後、「古社寺保存法(こしゃじほぞんほう)」などの文化財を保護する法律が成立したことで、多くの文化財・宗教文化が守られることになったのです。
理由3:全国に影響を与えた芸術・建築様式が見られる
「熊野本宮大社」の旧社地である「大斎原(おおゆのはら)」
紀伊山地に点在する神社や仏教建造物などは、歴史面や芸術面で見て建築価値が高いと評価されました。
例えば、熊野三山にある神社(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)は、木造でできた宗教建築の代表例とされており、日本全国の神社建築に大きな影響を与えました。
理由4:日本独特の宗教文化・歴史を感じ取れる
真言宗を開いた弘法大師が眠る高野山の「奥の院」
紀伊山地が、約1200年という長い期間における、日本の宗教・伝統の歴史を刻んでいる点もまた高く評価されました。
さらにこの長い期間に、仏教、神道、修験道などといった複数の宗教が近い地域(紀伊山地)で共存し合っていたという特徴は、世界を見渡してもなかなか見ることはできません。
複数の宗教が共存し合ったという証拠に、各神社や寺が”参詣道(さんけいみち)”という形で結ばれています。
(具体的な参詣道の名称や詳細は後述の「世界遺産登録されている参詣道(さんけいみち)」で解説します)
構成資産(世界遺産登録範囲)
『紀伊山地の霊場と参詣道』の世界遺産登録範囲は、大きく分けて下記の4つに分類されます。
- 高野山(和歌山県)
- 吉野・大峯(奈良県)
- 熊野三山(和歌山県、三重県)
- 参詣道(各神社・寺を結ぶ道)
なお、世界遺産登録名称に入っている”霊場”とは、「高野山」「吉野・大峯」「熊野三山」の3つのことを指します。
そして、この3つの霊場を結ぶ道が参詣道です。
”道”自体が世界遺産登録されるケースは非常に珍しいです。
道の世界遺産第一号としては、スペインとフランスにまたがる『サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路』が登録されました。
そして、『紀伊山地の霊場と参詣道』は道の世界遺産史上2件目になります。
また、霊場に通じる長い参詣道や、紀伊山地の広大な山地が世界遺産に登録されているため、『紀伊山地の霊場と参詣道』は日本の世界遺産の中で最も登録範囲が広いものとなっています。
ちなみに、参詣道の総距離は約347.7kmで、この長さはなんと「東京 – 京都」間の距離に相当するほどです!
高野山(和歌山県)
雪化粧をした高野山の「根本大塔(こんぽんだいとう)」
- 真言宗の聖地
- 標高の高いところに多くの仏教建築が残っている点が特徴
- 空海が建てた金剛峯寺(こんごうぶじ)が有名
高野山は、日本仏教の一つである真言宗を開いた空海が、標高800mの山上に多くの仏教建築を残した地域として有名です。
特に金剛峯寺は非常に有名で、境内には「金剛峯寺不動堂」「金剛三味院多宝塔」など多くの国宝や重要文化財を抱えています。
さらに、本堂と多宝塔(二層の屋根を持つ仏塔)を組み合わせた伽藍配置(仏教寺院の配置モデル)が誕生した地でもあります。
このように、高野山は全国の真言宗寺院のモデルにもなった、非常に重要な地域なのです。
また、高野山はかつて女性が立ち入ることができない(女人禁制)山でした。
そのため山のふもとには、山に入れない女性のために慈尊院(じそんいん)という寺が建てられています。
吉野・大峯(奈良県)
桜の名所として有名な吉野山
- 修験道の修行の地
- 金峯山寺(きんぷせんじ)が中心
- 吉野山は千本桜が見られることで有名
吉野・大峯エリアのキーワードは、修験道(しゅげんどう)です。
- 吉野:水を支配し、金などの鉱物資源を産出する山として拝まれた
- 大峯:修験道の修行の場
古くから吉野・大峯エリアでは、山などの自然を神様として拝める「自然崇拝(山岳信仰)」が盛んに行われていました。
そのため、中国から仏教が伝わったきた際に、「自然崇拝+仏教の融合」によって修験道が誕生したのです。
こうして、次々と修験道に関する独特な寺や神社が多く建てられるようになりました。
また、吉野山は”千本桜”が見られるエリアとしても有名です。
春になると、全国から多くの観光客が訪れ賑わいを見せています。
熊野三山(和歌山県、三重県)
紀伊山地で特に人気の観光地「熊野那智大社」と「那智の大滝」
- 神道の聖地
- 熊野神社の総本社が建つ
- 平安時代には浄土とみなされていた地域
熊野地域は、下記の3つの神社があることから熊野三山と呼ばれています。
- 熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
- 熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)
- 熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
つまり熊野三山は、熊野神社の中心的な場所(総本山)なのです。
用語メモ
熊野神社とは、熊野神(くまののかみ)がまつされている「熊野三山」を離れたところからお祈りができるように建てられた神社。日本全国に点在している。3つの神社にまつられているそれぞれの神様は、別々ではなく、まとめて埋葬されていたことから、「熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)」として注目されていました。
このような重要な神社が建てられていることからもわかる通り、熊野三山は日本古来からある神道(日本の宗教の一つ)の中心地として栄えたのです。
さらに、今から約1200年前の平安時代には、熊野三山に極楽浄土の世界が広がっていると見られていたため、仏教の一つである浄土教を信仰する人々も多くいました。
神道だけでなく、仏教の重要な地域でもあったのです。
なお、熊野三山は建物だけでなく、周辺の自然も神様として拝められていたため、「那智大滝」や「那智原始林」などの自然も世界遺産登録の対象になっています。
世界遺産登録されている参詣道(さんけいみち)
苔に覆われた紀伊山地の参詣道
前述の「そもそも熊野古道(くまのこどう)とは?」でも触れたように、神社や寺へ向かうための道(参詣道)も世界遺産登録の対象になっています。
【主な参詣道】
- 大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
- 熊野参詣道(くまのさんけいみち)
⇨さらに細かく、小辺路、中辺路、大辺路、伊勢路に分けられる。 - 高野参詣道(こうやさんけいみち)
⇨さらに細かく、町石道、黒河道、女人道に分けられる。2016年に拡大登録された道。
紀伊山地の参詣道マップ
参詣道は、紀伊山地に点在する社寺を訪れようとする人々が増えたことで、入山のためのルートとして整備されました。
さらに、社寺を参拝するだけでなく、社寺へ向かって歩くことそのものが修行と考えられていた点も特徴的です。
ちなみに、「高野山」「吉野・大峯」「熊野三山」の3つは、それぞれ起源が全く異なります。
それにもかかわらず、互いを攻めたりせずにむしろ参詣道で繋がれている点は、日本独自の”多神教”という考えが大いに反映された事例と見て取れるのです。
問題点・課題
『紀伊山地の霊場と参詣道』は、主に下記の2つに関する問題・課題を抱えています。
- 世界遺産登録範囲近くでの住宅の建て替えや開発による景観の悪化
- 周辺住民との言い争い
住宅の建て替えや開発による景観の悪化
紀伊山地の世界遺産登録範囲の近くでは、近年、住宅の建て替えや開発が頻繁に行われています。
そして残念なことに、新しい建物の建造によって紀伊山地周辺の景観が悪化してしまうという懸念が出ているのです。
具体的な開発地域は、参詣道のバッファー・ゾーン(緩衝地帯)近くです。
バッファー・ゾーンの範囲内ではないため、世界遺産登録の取り消しになる可能性は低いものの、世界遺産に危機が迫っていることに変わりはありません。
(「バッファー・ゾーン」に関しては、こちらの記事で詳しく解説してます)
紀伊山地以外の同様の例としては、下記の世界遺産も周辺開発による問題・課題を抱えています。
原爆ドーム (日本) | 周辺での近代的な高層マンション建設による景観の悪化 |
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ロンドン塔 (イギリス) | 隣接するテムズ川沿いを中心とした大規模な都市開発による景観の悪化 |
セビリアの大聖堂、アルカサル、インディアス古文書館 (スペイン) | 地上40階建ての高層ビルの建設による景観の悪化(2015年に完成) |
住民との言い争い
実は、紀伊山地の世界遺産登録の話は、事前に住民に知らされていなかったのです。
そのため突然の世界遺産登録を受けて、周辺住民は驚きと怒りをあらわにしました。
世界遺産登録された地域は、景観を守るために、家の建て替えや装飾などに制限が課されます。
さらに、私生活を充実させるための商業施設や交通機関の整備の制限も行われてしまいます。
すると、必然的に住民の私生活に支障が出てきてしまうのです。
また世界遺産登録によって、これまで以上に観光客が多く訪れることが予想されます。
すると、住民の土地を購入してでも観光施設や宿泊施設を建てようとする行動が起こります。
つまり、自分たちの土地が奪われてしまう恐れまで出てきてしまうのです。
現在でこそ住民との大きなトラブルは起きていないものの、事前の説明を怠ると大きなトラブルになりかねない典型的な例が紀伊山地で起こっていたのです。
本日の確認テスト
(「世界遺産検定」の概要についてはこちらの資料を参考にしてください)
3,4級レベル
『紀伊山地の霊場と参詣道』の構成資産地域の名称として誤っているものはどれか。
- 比叡山
- 大峯
- 吉野
- 高野山
①
答え(タップ)>>2級レベル
神仏習合によって誕生した宗教の名称として正しいものはどれか。
- 浄土教
- 真言宗
- 臨済宗
- 修験道
④
答え(タップ)>>1級レベル
修験道の聖地「吉野」の中心的寺院の名称として正しいものはどれか。
- 金峯山寺
- 補陀洛山寺
- 元興寺
- 金剛峯寺
①
答え(タップ)>>まとめ
- 「熊野古道」とは熊野三山を結ぶ参詣道を指す。
- 神仏習合により日本独自の宗教「修験道」が誕生した。
- 『紀伊山地の霊場と参詣道』は日本で初めて文化的景観が認められた世界遺産。
- 構成資産は大きく「高野山」「吉野・大峯」「熊野三山」「参詣道」の4つに分けられる。
- 世界遺産登録範囲が日本最大。
- 高野山には空海が建てた「金剛峯寺」が建つ。
- 吉野・大峯の中心は修験道に関わる「金峯山寺」。
- 熊野三山とは「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」を指す。
- 世界遺産登録されている参詣道は「大峯奥駈道」「熊野参詣道」「高野参詣道」の3つに分けられる。
- 紀伊山地周辺での住宅の建て替えや開発により景観悪化が懸念されている。
- 紀伊山地の世界遺産登録の話は事前に住民に知らされていなかった。
おまけ:「紀伊山地の霊場と参詣道」のプチ観光情報
最寄り空港 | 白浜空港 or 伊丹空港(大阪国際空港) |
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観光のベストシーズン | 3〜11月 ※吉野山の桜の見頃は「4月上旬〜4月中旬」 |
主な観光名所 | 熊野本宮大社、那智大滝、金剛峯寺、金峯山寺、吉野山の千本桜 |
主な交通手段 | 鉄道、路線バス、ケーブルカー、ロープウェイ |
紀伊山地には見所が多く、世界遺産登録されている文化財が広範囲に点在しているため、効率よく全て周るのであればレンタカーで周る方法が一般的です。
また、東京や福岡などの遠方から訪れる場合は、まずは白浜空港or伊丹空港まで飛行機でアクセスすることになります。
アクセス
【高野山(金剛峯寺)の場合】
- 南海高野線「なんば駅」 [所要時間:約1時間30分]⇨ 南海高野線「極楽橋駅」 ⇨ 高野山ケーブルカー [所要時間:徒歩約30分]⇨ 金剛峯寺
【吉野(金峯山寺)の場合】
- 近鉄橿原線「大和西大寺駅」 [所要時間:約30分]⇨ 近鉄橿原線「橿原神宮前駅」 [所要時間:約50分]⇨ 近鉄吉野線「吉野駅」 ⇨ 吉野ロープウェイ [所要時間:徒歩約10分]⇨ 金峯山寺
【熊野三山(熊野本宮大社)の場合】
- JR新宮駅 [所要時間:約1時間]⇨ JR本宮大社前[所要時間:徒歩約10分]⇨ 熊野本宮大社
観光に必要な日数&おすすめルート
『紀伊山地の霊場と参詣道』の世界遺産登録範囲を満遍なく周りたい場合は、最低でも4日は必要になります。
【1日目】
- 高野山エリア:金剛峯寺、高野参詣道
【2日目】
- 吉野・大峯エリア:金峯山寺、千本桜、大峯奥駈道
【3日目】
- 熊野三山エリア:熊野本宮大社、小辺路(参詣道)、中辺路(参詣道)
【4日目】
- 熊野三山エリア:熊野那智大社、熊野速玉大社、補陀洛山寺(天台宗)、大辺路(参詣道)
- 「熊野三山」は範囲が広範囲であるため2日あると安心。
紀伊山地は世界遺産登録範囲が非常に広いため、「どこを目的に訪れるのか」によってルートは大きく異なります。
特に観光客に人気のルート(おすすめルート)は、熊野三山を巡ることができる「中辺路ルート」です。
ここだけを訪問する場合であれば1〜2日あれば十分ですので、必ず事前に最優先目的地を決めておきましょう。
参考文献・注意事項
- 当記事の内容は「世界遺産検定1級公式テキスト<上>」と「世界遺産検定1級公式テキスト<下>」を大いに参考にしています。
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。