こんな方にオススメの内容!
- なぜセーヌ川沿いのパリの街が世界遺産に登録されたのか理由が気になる!
- パリの街づくりの歴史を魅力を知りたい!
- 教養として世界遺産に関する知識を身につけたい!
- 世界遺産検定の受験を考えている!
- フランスへの旅行を考えている!
遺産ポイント
- セーヌ川沿いの街並みと複数の建造物が世界遺産登録範囲!
- 現在のパリの街並みの完成は知事の「ジョルジュ・オスマン」の大改造によるもの!
- 建造物によって建設された年が大きく異なる!
「パリのセーヌ河岸」のプロフィール
登録名称 | パリのセーヌ河岸 |
---|---|
登録年 | 1991年 |
所在国 | フランス |
登録ジャンル | 文化遺産 |
登録基準 | (i)(ii)(iv) |
主な構成資産 | エッフェル塔、ルーブル美術館、ノートル・ダム大聖堂、アンヴァリッド、他 |
「パリのセーヌ河岸」とは
セーヌ川クルーズはパリの人気観光スタイルの一つ
「パリのセーヌ河岸」とはその名の通り、「パリに流れるセーヌ川沿い」が世界遺産に登録されています。
具体的な世界遺産登録範囲は下記になります。
- セーヌ川沿いに建つ複数の建造物
- セーヌ川沿いの街並み
世界遺産に登録されている代表的な建造物としては、「エッフェル塔」や「ルーブル美術館」などが挙げられます。
これらの建造物は、全てセーヌ川近くに建てられています。
そして、世界遺産に登録されている建造物周辺の街並みと、セーヌ川沿いの街並みも世界遺産に登録されているイメージです。
このように、複数の歴史的建造物と街並みがまとめて「パリのセーヌ河岸」として世界遺産に登録されています。
言い方を変えると、「エッフェル塔」や「ルーブル美術館」が個々で世界遺産に登録されているわけではありません。
日本の世界遺産で例えるなら、「古都京都の文化財」には「清水寺」や「金閣寺(鹿苑寺)」が全て含まれて世界遺産に登録されています。
一方で、「法隆寺」は「古都奈良の文化財」には含まれておらず、個々で世界遺産に登録されています。
例で挙げた京都やパリのように歴史的建造物が多く点在する都市では、個々で建造物を世界遺産登録するのではなく、全て含めて1つの世界遺産に登録されるケースが多いです。
ただし、1つの建造物自体に他の建造物とは全く異なる歴史的背景や建造技術が用いられている場合などは、法隆寺のように個々で登録されることがあります。
パリの街が世界遺産に登録された理由
パリにあるセーヌ川沿いが世界遺産に登録された理由は、大きく下記の3つに分けられます。
- 価値ある歴史的建造物
- 都市計画のモデル
- 建築への影響度
要するに、大昔からパリの街は世界中から非常に注目を浴びていたのです!
ここまで注目を浴びるようになった背景は、パリにある各建物やパリの街並みの歴史を理解することで理解できます。
美しく歴史的に価値ある建造物が数多く残っている
エッフェル塔の人気撮影スポットとなっている世界遺産の「シャイヨー宮」からの眺め
パリには歴史的に価値のある美しい建造物が多数残っています。
それらの建物の多くが、10〜14世紀に建造されたものです。
後述の「世界に大きな影響を与えた都市計画の歴史」でも触れますが、10〜14世紀にパリに壮大で美しい建造物が次々と建てられたのはフランス国王がパリに定住したことが大きな要因です!
「パリを首都にふさわしい都市にする!」
上記を掲げて大規模な街づくりが着手されたのです。
エッフェル塔は、1889年に開催された「パリ万博」に合わせて建造されました。
なぜ「エッフェル塔」が世界遺産?
アール・ヌーヴォーの代表的な建造物であるエッフェル塔
「あまり歴史が長くない比較的新しい建物なのに。」
「エッフェル塔よりも高くて立派な塔なら他の国や街にもあるのに。」
エッフェル塔が世界遺産に登録されていること聞いて、このように考える方も多いと思います。
しかし、エッフェル塔は世界遺産登録にふさわしい特徴を持っています。
キーワードは「アール・ヌーヴォー」です!
エッフェル塔が建てられる以前は、歴史のある古い建物を尊重して、同じような建築素材・建築手順で建てていってました。
一方でアール・ヌーヴォーは、時代や流行によって建築にも変化を加えていく点が従来とは大きく異なります。
そして、アール・ヌーヴォーを建物に表現した初期の建造物こそエッフェル塔なのです!
(後述では、エッフェル塔の造りや魅力について詳しく解説してます)
ちなみにフランスの隣国のスペインには、フランスのアール・ヌーヴォーにあたる「モデルニスモ」という新しい建築の概念が存在します。
この建築に該当する建物は、ガウディ作品で有名な「サグラダ・ファミリア」や「グエル公園」などです!
モデルニスモやガウディ作品の詳細に関しては下記の記事で解説しているので、ぜひ併せて読んでみてください。
合わせて読みたい!【アントニ・ガウディの作品群(サグラダ・ファミリア、他)】世界遺産登録理由や構成資産をわかりやすく解説!世界に大きな影響を与えた都市計画の歴史
パリの街は凱旋門などを中心に放射状に造られている
パリの都市計画は、長年世界中の都市計画のモデルとなってきました。
それほどパリは、世界でも類を見ない街づくりに成功した都市と言えるのです!
紀元前3世紀 | パリシイ人がセーヌ川に浮かぶシテ島にすみ始める。 |
---|---|
紀元前52年 | カエサル率いるローマ軍がパリを占領し、シテ島とセーヌ側の左岸を中心にローマ風の都市を形成していく。 |
4世紀 | 「パリ」という都市名が付けられる。その後、パリシイ人が使っていたラテン語が現在のフランス語になる。 |
6世紀 | フランス国王「クローヴィス」がパリをフランスの首都と定める。セーヌ川の右岸も左岸と同等レベルに栄え始める。 |
10〜14世紀 | カペー朝時代にフランス国王がパリに定住するようになる。これを機にパリには権威を示すような豪勢な建造物が次々と建てられていく。 |
16世紀 | 当時の国王であるフランソワ1世がルーブル宮(現在のルーブル美術館)を王宮に定める。セーヌ川の右岸が政治・経済の中心としてさらに栄える。多くの貴族もパリに定住し始める。 |
19世紀 | 「七月革命」「二月革命」「六月暴動」などヨーロッパ中を揺るがす大きな出来事が発生する。そんな中でもパリの都市計画は引き続き進められていく。 |
19世紀後半 | セーヌ県知事である「ジョルジュ・オスマン」がパリの大改造を行う。中世的な建造物だけでなく近代的な建造物が多く建てられるようになった。 |
このようにパリは、歴史的に見て国内だけでなく、国外も大きく絡むような出来事を数多く経験してきました。
そういった大きな経験が転機となって、街づくりに変化を与えてきました。
- シテ島に人々が住み始める。
↓ - ローマ軍に占領されてローマの街づくりが進む。
↓ - フランス国王によってセーヌ川の左岸・右岸がともに栄え始める。
↓ - パリに国王が定住して次々と大規模な建造物が建てられる。
↓ - 知事によって近代的な建物も建てられるようになる。
つまり、パリの都市計画のポイントは下記になります。
- 川を中心とした街づくり!
- 中世と現在の建物がうまく調和されて共存している!
セーヌ川を中心に栄えた歴史を持つため、パリは昔から河川交通の要衝として栄えました。
そしてセーヌ川沿いを中心に、数多くの巨大な建造物が建てられていきました。
そのため、現在世界遺産に登録されている歴史的建造物の多くがセーヌ川沿いに点在しています。
さらに、当時のジョルジュ・オスマン知事によって近代的な建物も多く建てられたため、パリの街を歩いていると中世の建物があったと思えば、少し移動すると近代的な建物を目にすることができます。
とはいえ、現在でも
左岸:学問・文化の中心 右岸:政治・経済の中心
このようなパリの基盤となった街づくりの特徴を見ることができます。
ちなみに学問の中心である左岸には、「ソルボンヌ大学」というパリを代表する名門大学があります。
またこの大学付近は、フランス語でラテン地区という意味を持つ「カルティエ・ラタン」というエリアが広がっています。
これは、かつてこのエリアがローマ人によって造られたことを表してます。
このように計画的に街が作られた過程は、世界中の都市に大きな影響を与えました。
建築界に大きな影響を与えた歴史を持つ
建築界に大きな影響を与えた「ノートル・ダム大聖堂」
前述の「世界に大きな影響を与えた都市計画の歴史」で触れたように、パリの都市計画は世界に大きな影響を与えました。
しかし都市のつくりだけでなく、建築技術の面でも世界に大きな影響を与えたのです!
その建築に大きな影響を与えた代表的な建物が下記の2つです。
- ノートル・ダム大聖堂
- サント・シャペル
ノートル・ダム大聖堂もサント・シャペルもともに、パリの街の繁栄の起源とされるシテ島に建造された歴史的建築物です。
2つとも「ゴシック建築」と言われる様式で建てられ、その後のヨーロッパ建築での良いモデルとなりました。
サント・シャペルは、世界でも指折りの美しさを放つステンドグラスを見ることができます。
このステンドグラス見たさに、常に世界中の観光客で賑わっているほどです。
一方のノートル・ダム大聖堂は、他のヨーロッパで建造された大聖堂にも大きな影響を与えました。
ちなみに、東京にある都庁舎のデザインは、このノートル・ダム大聖堂の形をモデルにしています!
パリのノートル・ダム大聖堂をモデルに建築された東京都庁
しかし、2019年に発生した火災により大聖堂の屋根が消失してしまいました。
現在は急ピッチで修復作業が進められているものの、完了までにはまだ時間がかかります。
さらに修復費用としては約200億円かかるとされ、これは東京ディズニーランドのシンボルである「シンデレラ城」が約10棟建設できる費用に値します!
そこまで時間や費用をかけてまで修復する理由は、やはり昔からパリ市民に愛され続け、心のよりどころとなった歴史があるからに他なりません。
このように、世界に影響を与えた建造物が数多く残っている点が、世界遺産に登録された要因の一つです。
世界遺産に登録されている建造物
ライトアップされた美しい姿のエッフェル塔
現在も見られる建造物の中で、パリには最も古いもので12世紀頃に建てられた歴史的建造物があります。
そして世界遺産に登録されている建造物は、それぞれ違った特徴や世界に影響を与えた歴史を持ちます。
なお、世界遺産に登録されている建造物が建てられるきっかけとなった出来事は、大きく下記の2つに分けられます。
- パリにフランス国王が定住したことをきっかけに起きた建設ラッシュ(10世紀以降)
- パリ万博の開催に合わせて起きた建設ラッシュ(19世紀以降)
エッフェル塔
完成当時は世界一の高さを誇る建造物だった(現在の高さは324m)
- 現在のパリの象徴的建造物。
- 1889年のパリ万博の目玉の建造物として建設された比較的新しい建物。
- アール・ヌーヴォーの加工が全面に施されている。
- ニューヨークの「自由の女神像」建造の際に使われた「骨組み」構造が採用されている
- 名前の由来は建設者「ギュスターヴ・エッフェル」から来ている。
エッフェル塔は、1889年の完成当時は“世界一高い建造物“でした。
その後、1930年代にニューヨークに「クライスラービル」や「エンパイア・ステート・ビル」などが建設されて一位の座を明け渡す形になるものの、1958年に東京タワーが完成するまでの約70年間、世界一高いタワーとして君臨し続けました。
なお、エッフェル塔建設にも影響を与えた自由の女神像に関しては、下記の記事で詳細に解説してます!
合わせて読みたい!【自由の女神像 | 建造された目的は?】世界遺産に登録された理由や魅力をわかりやすく解説!シャイヨー宮
大きな翼を広げたようなデザインが特徴的
- 1937年のパリ万博に合わせて建造された比較的新しい建物。
- かつてトロカデロの丘と呼ばれていた「シャイヨーの丘」に建つ。
- 完成当時は万博の展示施設として使われていた(宮殿ではない)。
- 大きな翼を広げたような湾曲した形の中心が「トロカデロ広場」という空間になっている。
- 目の前にエッフェル塔がそびえる。
なお、シャイヨー宮、及びトロカデロ広場には誰でも無料で入ることができます!
アンヴァリッド
ナポレオンやその親族が眠っている
- 中央にある巨大な黄金のドームが特徴的。
- 傷を負った兵士達を看護する目的でルイ14世が計画した建物。
- 地下に墓所が造られており、ナポレオン・ボナパルトのひつぎが置かれている。
ナポレオンが眠っている建物として有名ですが、ナポレオンの親族や歴史に名を残すような将軍なども同じく眠っています。
グランパレ
全面ガラス張りの屋根が印象的
- 展示会場の一つとして1900年のパリ万博に合わせて建造された比較的新しい建物。
- ガラス張りの巨大なドーム屋根が特徴的。
- 現在も「ピカソ展」など国際的な展覧会のメイン会場になっている。
今回紹介する歴史的建造物の中では比較的マイナーですが、シャンゼリゼ通り沿いで、有名なエトワール凱旋門にもほど近いので、記念に訪れてみるのも良いです!
ルーブル美術館
シンボルのガラス張りピラミッドは比較的新しく建てられた
- かつてフランス国王が暮らしていた旧王宮(要塞として使われていた時期もあった)。
- 国王フィリップ2世が自身の権力を示すために美術品を集めて展示し始めたのが美術館の起源。
- 現在は世界的にも名高い数多くの名画・彫刻などが納められている。
- 「ルーブル」という名前の由来は未だにはっきりとわかっていない。
セーヌ川の左岸から発展していったパリの歴史ですが、右岸にあるルーブル宮が正式に王宮に定められたことによって、左岸に劣らない発展をすることになりました。
ルーブル美術館に納められている名画・彫刻としては下記が挙げられます。
- モナリザ
- 民衆を導く自由の女神
- 皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式
- カナの婚礼(ルーブル美術館で最も大きい作品)
- サモトラケのニケ
- ミロのヴィーナス
ちなみに、ルーブル美術館のランドマークとなっている広場中央のガラス張りピラミッドは、1989年完成と意外にも新しいのです!
オルセー美術館
かつては「オルセー駅」という駅舎だった
- ルーブル美術館と並ぶパリで大人気の美術館。
- もともとは美術館ではなく駅舎として建設された建物。
- 駅舎として使われなくなった際には取り壊しの話も出ていた。
現在は美術館として知られていますが、建設されたもともとの目的は、1900年のパリ万博に合わせて数多くの人をパリ中心に受け入れるための駅舎だったのです。
そのため、現在でも美術館内部は駅舎をイメージさせるようなデザインになっています。
駅舎としてほとんど使われなくなった際には取り壊しの話も出ていました。
しかし、フランス政府によって保存する方向に話が進み、最終的には19世紀の作品を中心に展示する美術館としてリニューアルされたのです!
サント・シャペル
「世界一美しいステンドグラス」と称される
- パリ繁栄の起源である「シテ島」に建っている。
- パリ最古のステンドグラスの美しい姿が見られることで有名。
- ステンドグラスは2階にあり、1回は多くの庶民が訪れる小さな礼拝堂になっている。
パリを訪れた多くの観光客が見物しに来るため、大行列ができるほど混雑します。
訪問する際は時間に余裕を持っておきましょう!
ノートル・ダム大聖堂
パリの歴史的建造物の中でも一際長い歴史を持つパリのシンボル
- 世界最大級のゴシック様式の建造物。
- パリ繁栄の起源である「シテ島」に建っている。
- 1789年のフランス革命後、ナポレオン1世が皇帝としての戴冠式(たいかんしき)を行った。
- 2019年の火災により屋根が消失(現在は修復作業中)
このノートル・ダム大聖堂の建造が、パリに壮大な建造物が数多く建てられるきっかけとなりました。
だからこそ、パリ市民からは非常に愛されていた建造物であり、火災の出来事はフランス国内のみならず、世界中に衝撃が走りました。
現在は世界中から集まった支援金をもとに、着々と修復作業が進められています。
本日の確認テスト
(「世界遺産検定」の概要についてはこちらの資料を参考にしてください)
3・4級レベル
12世紀にシテ島にゴシック様式の建造物として建てられたものの名称として正しいものはどれか。
- アンヴァリッド
- ノートル・ダム大聖堂
- シャイヨー宮
- サクレクール寺院
②
答え(タップ)>>2級レベル
19世紀後半にパリの大改造を行なったセーヌ県知事の人物名として正しいものはどれか。
- ジョルジュ・オスマン
- アルベール・ルーヴェ
- ギュスターヴ・エッフェル
- レオン・アゼマ
①
答え(タップ)>>1級レベル
『パリのセーヌ河岸』に関する説明として誤っているものはどれか。
- 中世の建造物と街並み保つため、20世紀までは近代的な建物の建設が認められていなかった。
- 16世紀にフランソワ1世がルーブル宮を正式な王宮として定めた。
- セーヌ川の左岸はカルティエ・ラタンと言われる地区を中心に学問と文化の中心として栄えた。
- 美しいステンドグラスで有名な「サント・シャペル」はゴシック様式で建造された。
①
答え(タップ)>>まとめ
- 世界遺産登録範囲は「セーヌ川沿いの街並み」と「セーヌ川近くの歴史的建造物」の2つに分けられる!
- フランス国王のパリ定住をきっかけに「ノートル・ダム大聖堂」や「サント・シャペル」などの大型建造物が建てられた!
- 「エッフェル塔」や「オルセー美術館」はパリ万博に合わせて建設された比較的新しい建物!
- 知事の「ジョルジュ・オスマン」によるパリ都市計画は他の都市づくりのモデルとなった!
- セーヌ川の右岸は政治・経済の中心、左岸は学問・文化の中心として栄えた!
おまけ:「パリ」のプチ観光情報
パリの顔とも言える「エトワール凱旋門」は世界遺産に登録されていない
人口 | 約220万人 |
---|---|
最寄の空港 | パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港 (他にも空港はあるが、日本からの直行便はこの空港に着く) |
時差 | 7時間(東京 – パリ間) ※日本の方が7時間進んでます。 |
通貨 | ユーロ |
観光のベストシーズン | 通年 |
治安 | 比較的良好(スリなどの軽犯罪には要注意) |
物価 | 高め(日本の1.3〜1.5倍ほど) |
パリには特別観光のベストシーズンはありませんが、夏季(7〜8月)や年末年始は有名な観光名所を中心に大混雑します。
日や時間帯によっては入場が困難になるケースもあるので、予約や事前のチケット購入が可能な施設であれば、あらかじめ購入し混雑対策を考えておきましょう!
パリまでのアクセス
日本の主要都市からであれば、パリまでの直行便が就航しています。
他の都市の空港からでも、多くの場合1回の乗り継ぎで着くことができるため、比較的アクセスしやすい都市と言えます!
- 羽田・成田・関空 ⇨ パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港(フライト時間:約12時間半〜13時間)
- 日本 ⇨ 中東各都市(ドバイ、ドーハなど) ⇨ パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港(フライト時間:約19時間半〜20時間)
- 日本 ⇨ バンコク(タイ) ⇨ パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港(フライト時間:約18時間〜19時間)
空港からパリの中心部は約23kmとやや離れているものの(品川駅から横浜駅ぐらい)、鉄道、バス、タクシーなど空港からパリ市内へのアクセス方法は充実しています。
どの移動手段を選んでも約1時間はかかります。
”料金面”を重視したい場合は空港バスを利用するのがおすすめです!
パリ市内までは「約15〜20ユーロ(日本円で約2,000〜2,500円)」でアクセスできるため、物価の高いフランスを考慮するとリーズナブルな移動手段と言えます。
一方で、”安全面”を重視したい場合は、空港公認のタクシーを利用するか、宿泊ホテルの送迎サービスを利用することになります。
バスや鉄道に比べると値は少々張りますが、軽犯罪が多いパリの治安を考慮すると、コストとしてはそこまで高くは感じないでしょう。
パリ観光におすすめ!「パリ・ミュージアム・パス」について
「パリ・ミュージアム・パス」を使えばパリ郊外にある「ヴェルサイユ宮殿」にも入ることができる
パリには世界的にも有名なスポットが数多く点在しています。
物価の高いパリでそれらの施設を個別で全て周るとなると、最終的には非常に大きな出費になります。
そんな中、現地での旅費をなるべく安く抑えたい方におすすめなのが「パリ・ミュージアム・パス」です!
「パリ・ミュージアム・パス」とは、パリを代表する人気観光施設の入場料や、一部のバス・電車などの交通料金が含まれた、観光客向けのお得なチケットです!
入場料金が含まれる主な施設は、以下の通りです。
【パリ市内】
- エトワール凱旋門
- ルーブル美術館
- オルセー美術館
- オランジュリー美術館
- サント・シャペル
- ノートル・ダム大聖堂の屋上
- パンテオン
【パリ郊外】
- ヴェルサイユ宮殿(世界遺産)
- ヴァンセンヌ城
- フォンテーヌブロー城(世界遺産)
※2022年3月時点
料金や有効期限は下記のように選択できるために、自身のパリ滞在日数によって適切なチケットを購入しましょう。
2日間 | 52ユーロ(日本円で約6,800円) |
---|---|
4日間 | 66ユーロ(日本円で約8,600円) |
6日間 | 78ユーロ(日本円で約10,200円) |
※2022年3月時点
なお、日本での事前購入が可能で、購入手続きに自信のない方は旅行代理店を通しての購入も可能です!
参考文献・注意事項
- 当記事の内容は「世界遺産検定1級公式テキスト<上>」と「世界遺産検定1級公式テキスト<下>」を大いに参考にしています。
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。