【キエフ(キーウ)・ペチェールシク大修道院 | 聖ソフィア聖堂】世界遺産に登録された理由をわかりやすく解説!

こんな方にオススメの内容!

  • なぜキエフにある歴史的建造物が世界遺産に登録されたのか理由が気になる!
  • ウクライナ(キエフ大公国)の歴史や魅力を知りたい!
  • 教養として世界遺産に関する知識を身につけたい!
  • 世界遺産検定の受験を考えている!
  • ウクライナ(東欧)への旅行を考えている!

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ ブルートラベラー 青野真
今回は「キエフの歴史的建造物」についておもしろ&わかりやすく学んでいきましょう!

ロシアの近くってイメージはあるけど、詳しくは知らないからいろいろと知りたい!
おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ レオンくん

遺産ポイント

  1. 現在のキエフはキエフ大公国時代に大きく繁栄!
  2. 聖ソフィア聖堂」や「ペチェールシク大修道院」など歴史的建造物が数多く残る!

「キエフ」のプロフィール

登録名称キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院
登録年1990年
所在国ウクライナ
登録ジャンル文化遺産
登録基準(i)(ii)(iii)(iv)

複雑な世界遺産登録名称を解説

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 複雑な世界遺産登録名称を解説
まず登録名称が長くて理解に時間がかかりそう(焦)
おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ レオンくん

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確かにそうだね!もっと簡潔にわかりやすく解説するね!

世界遺産登録名称を理解することで、どのような理由で世界遺産に登録されたのかを知る手がかりになります。

まず、世界遺産登録名称は下記になります。

キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群及びキエフ・ペチェールシク大修道院

続いて、わかりやすいように下記のように4つのワードに分解してみます。

  1. キエフ(キーウ)
  2. 聖ソフィア聖堂
  3. 関連する修道院群
  4. キエフ・ペチェールシク大修道院

「キエフ(キーウ)」は、世界遺産に登録されている歴史的建造物が所在する都市名です。

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キエフはウクライナの首都ですね!

そしてキエフにある世界遺産に登録された建造物が、大きく分けて下記の3つになります。

  1. 聖ソフィア聖堂
  2. 関連する修道院群
  3. キエフ・ペチェールシク大修道院
でもどうしてわざわざ建造物の名前を並べる必要があったの?
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特に歴史的に価値のあるものやシンボルとなる建造物は登録名称に記載される傾向があるんだよ!

確かに登録名称を、「キエフにある歴史的建造物群」のようにまとめることもできます。

しかし具体的な建造物名を記載することで、特に世界遺産登録において重要度の高い建造物を強調することに繋がるのです!

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他の世界遺産だと下記などが挙げられますね!

  • 富岡製糸場と絹産業遺産群(日本)
  • アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群(イタリア)
  • デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群(インド)
日本の富岡製糸場も工場を中心とした世界遺産登録だから固有名詞が記載されてるんだね!
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ちなみに別の例だと、「○○歴史地区と○○聖堂」のような登録名称もあります。

これは、世界遺産に登録されている歴史地区の外側に位置する建物が世界遺産に登録されているケースでよく用いられます。

なお、世界遺産に登録された歴史的建造物の詳細に関しては、後述の「世界遺産に登録されている歴史的建造物」で解説します。

キエフの聖堂や関連修道院が世界遺産に登録された理由

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 キエフの聖堂や関連修道院が世界遺産に登録された理由

「キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群及びキエフ・ペチェールシク大修道院」は、ウクライナ初の世界遺産です。

ウクライナの首都キエフには、9〜13世紀に建造された歴史的建造物がいくつも存在します。

これらの歴史的建造物は、「キエフ大公国」として繁栄した時代に築かれたものです。

歴史的に価値のある建造物が多い点はもちろんのこと、キエフにある建造物が後に他の国の建築に大きな影響を与えた点も世界遺産登録の評価ポイントに入っています。

つまり他国にも影響を与えた美しい建物がポイントなんだね!
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以上を踏まえて、今回は下記の3点に注目して世界遺産に登録された理由を解説します。

  1. 建築美
  2. キエフ繁栄の歴史
  3. 他国への影響力

美しく輝く聖堂や修道院

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 美しく輝く聖堂や修道院

キエフに数ある教会の中でも一際目立つ「セントアンドリュース教会」

世界遺産に登録されている聖堂や修道院の多くが、下記のような特徴を持って建設されました。

  • ドーム型の屋根を複数持っている。
  • いたるところに金箔が貼られている。

上記2点の特徴は、他のヨーロッパ諸国ではあまり見られない、ウクライナの聖堂や修道院ならではのデザインです。

このように、他国では類を見ない様式で建てられた建造物の歴史的背景に価値があると評価されたことが、世界遺産登録に至った要因の一つになります。

また、聖堂や修道院は内部にもこだわりを持っています。

回廊(円を描くように整備された廊下)や柱には芸術的な装飾が施されており、ガラス石で描かれているモザイク像がある聖堂も存在します。

外見にも内部にも非常に特徴を持った歴史的建造物が多いんだね!
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キエフ大公国の繁栄と滅亡の歴史を今に伝える

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 キエフ大公国の繁栄と滅亡の歴史を今に伝える

キエフ中心部にある「独立広場」

まず「キエフ大公国」とは、現在のウクライナの首都キエフを中心に栄えた9世紀ごろから栄えた国です。

キエフとは、当時使われていた「スラブ語」という言語で「ルーシ」という意味を持ちます。

このルーシは「ロシア」の語源となっており、キエフとロシアの関係が非常に近かったことを象徴しているのです。

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ロシアとウクライナは昔から深い関係を持っていたのです!

現在のキエフで見られる歴史的建造物の多くが、キエフ大公国として大きく繁栄した時代に建てられたものです。

つまり、聖堂や修道院の歴史を知ることは、キエフ大公国時代のウクライナの歴史を知ることにも繋がるのです!

建物がその当時の歴史を物語っているんだね!
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しかし12世紀に入るとキエフ大公国は衰退していきます!

そもそもキエフ大公国は、複数の国が集まって誕生した国の総称です。

12世紀に入ると、次第に地域ごとに国が分裂し始めます。

分裂によって、キエフの勢力も次第に縮小していきます。

さらに、キエフ大公国が盛んに貿易や交流を図っていた周辺の国々が衰退していったことで、商業としての繁栄も衰えていったのです。

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つまり他国との貿易で得ていた富が入って来なくなったのです!

金銭的に余裕のないキエフ大公国では、聖堂や修道院の建設もされなくなり、既存の建物の改修をする余裕も無くなっていきました。

でも現在でも指導や修道院が輝いて建っているのはどうしてなの?
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別の国によって改修や再建がされたからだよ!

キエフ大公国としての繁栄は13世紀で終わりを迎えますが、キエフの街自体はその後も他の国によって整備されていったのです。

他国の建築に大きな影響を与えた

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 他国の建築に大きな影響を与えた

世界遺産に登録されている建造物の一つである「聖ソフィア聖堂」は、現在のロシアに位置する都市のウラジミールやノヴゴロドなどの聖堂建築に大きな影響を与えました。

このようにロシアにある聖堂は、キエフの聖堂建築の影響を受けて建てられたものがいくつも存在するのです。

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ロシアとウクライナのように隣国同士で影響を与え合って繁栄するケースは世界中でよく見られます!

東南アジアに中国風の建物がよく見られるのと似ているね!
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世界遺産に登録されている聖堂や修道院の特徴としては、下記などが挙げられます。

  • 複数のドーム型屋根を持っている。
  • 屋根部分にはふんだんに金が使われている。
  • 「ビザンツ様式 × ロシア様式」のように複数の様式が混在させられている。

キエフにある聖堂や修道院で特に特徴的なのが、前述の「美しく輝く聖堂や修道院」でも触れた、黄金に輝く屋根(ドーム)部分です!

ドームによっては中にも金箔が貼られているものもあります。

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使われている金の量は当時のキエフの繁栄具合を象徴してますね!

このようにドーム型で黄金に輝く屋根を持つ聖堂や修道院は、ウクライナやロシアなどヨーロッパ東部でよく見られる建築様式になっています。

世界遺産に登録されている歴史的建造物

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 世界遺産に登録されている歴史的建造物

コントラクトヴァ広場にある観覧車

キエフには世界遺産に登録されている歴史的建造物が複数ありますが、今回は下記の2つに焦点を当てて解説します。

  1. 聖ソフィア聖堂
  2. キエフ・ペチェールシク大修道院

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この2つの建造物が世界遺産登録に大きく影響しています!

つまりキエフの清掃・修道院建築の歴史はこの2つを見ることで理解できるんだね!
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聖ソフィア聖堂

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 聖ソフィア聖堂
  • 合計13個のドームを持つ。
  • 中世ロシアで最初の図書館が併設された。
  • 「オランス(祈り)」と呼ばれる聖母像のモザイクが有名。

前述の「他国の建築に大きな影響を与えた」でも登場した聖ソフィア聖堂は、キエフで最も有名な聖堂と言っても過言ではありません。

世界遺産登録名称の中にも書かれているほどだもんね!
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他国での聖堂建築に大きな影響を及ぼしただけでなく、ロシアやギリシャの貴重な書籍が納められていた図書館を併設していたことでも注目を浴びていました。

聖ソフィア聖堂は、キエフ大公国の歴史を語る上で欠かせない聖堂です。

18世紀に入ると、ロシアのピョートル大帝によって下記の建築様式に変更されました。

ビザンツ様式 × ロシア伝統様式 ⇨ バロック様式

変更された理由は、聖堂を要塞として軍事活用する方針になったためです。

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このように支配国によって従来の用途から大きく変わることはよくあります!

キエフ・ペチェールシク大修道院

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 キエフ・ペチェールシク大修道院
  • ロシア・ウクライナ地域で最も長い歴史を持つ大修道院。
  • ウクライナの宗教や教育に大きな影響を与えていた。
  • 修道院の地下には修道士を一人ずつ入居できる個室が設けられていた。
  • 修道士が亡くなるとそのまま地下室に埋葬された。

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ちなみに修道士とは様々な禁欲を行って生活をするキリスト教徒を指します!

キエフ・ペチェールシク大修道院は、キエフの中で最も有名で最も影響力を持った修道院です。

具体的な影響力とは「知」に関することです。

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影響力を持つ重要な修道院だから「”大”修道院」と呼ばれているのです!

中世ロシア時代(約700〜1,000年前)に活躍した人物の考えが、この修道院に集結していたため、宗教、教育、学問の中心的存在でした。

こちらの修道院も、前述の「聖ソフィア聖堂」同様に、世界遺産登録名称に書かれているほど重要な建物です。

本日の確認テスト

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今後「世界遺産検定」の受験を考えている方はぜひ下記の問題にトライしてみてください!

(「世界遺産検定」の概要についてはこちらの資料を参考にしてください)

2級レベル

『聖ソフィア聖堂』や『ペチェールシク大修道院』が築かれた時代の国名として正しいものはどれか。

  1. ロシア帝国
  2. ハールィチ・ヴォルィーニ大公国
  3. キエフ大公国
  4. ノヴゴロド王国

答え(タップ)>>

1級レベル

『聖ソフィア聖堂』の特徴の説明として誤っているものはどれか。

  1. 聖堂内部には「オランス(祈り)」という無数のガラス石を使ったモザイクが飾られている。
  2. 18世紀にロシアのピョートル大帝によってバロック様式に変更された。
  3. 聖堂内部の円柱には獅子や植物などのレリーフが残っている。
  4. ギリシャやロシアなどの貴重な書物が納められた図書館が併設されている。

答え(タップ)>>

※「3,4級」レベルのトレーニングテストは対象外になります。

まとめ

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院
  • 現在のキエフは「キエフ大公国」時代に大きな繁栄をした!
  • 聖ソフィア聖堂」や「ペチェールシク大修道院」はキエフを代表する歴史的建造物!
  • ピョートル大帝率いるロシアにキエフが支配されると、聖ソフィア聖堂は「ビザンツ様式 × ロシア伝統様式 ⇨ バロック様式」に変更された!
おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ レオンくん ブルートラベラー

おまけ:「キエフ」のプチ観光情報

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 おまけ:「キエフ」のプチ観光情報

キエフの中心を流れる「ドニエプル川」周辺の街並み

人口約290万人
最寄の空港キエフ・ボルィースピリ国際空港
時差7時間(東京 – キエフ間)
※日本の方が7時間進んでます。
通貨フリヴニャ
(日本円からの換金は難しいためユーロから換金するのが一般的)
観光のベストシーズン4〜10月(冬季は日中でも気温が氷点下になる日があるほど寒さが厳しい)
治安普通
※ロシア侵攻による被害を除く。
物価比較的安い(食費は日本の約1/2)

「東欧」と聞くと治安があまり良くないイメージを持っている方が多いかもしれませんが、日中の散策程度であればそこまで問題はありません。

特にウクライナ最大の都市であるキエフは、世界遺産に登録されている聖堂や修道院をはじめ、多くの観光スポットがあるため観光客で賑わいを見せています。

観光客の数に応じて警察や警備員の数も増えるため、日中であれば問題なく観光はできます。

日中の観光に支障があまりないならいいね!
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ただし、夜の一人歩きは避けた方が無難でしょう。

夜になると一気に治安が悪くなる地域もあります。

もし外食などで夜外に出る際は、タクシーなどで移動することをおすすめします。

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日中は公共交通機関、夜はタクシー一択ですね!

物価はヨーロッパ諸国の中ではかなり安い方です。

特に食費が安く、1,000円あれば1日は過ごせるほどです。

ただし、日本食などの輸入に頼った飲食店は少し値段が上がるのでご注意を!

キエフまでのアクセス

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 キエフまでのアクセス

2022年時点では、キエフを含むウクライナへの直行便は就航していません

一般的には、中東各都市やヨーロッパ各都市を経由することになります。

  • 日本各都市 ⇨ イスタンブール、ドーハなど ⇨ キエフ・ボルィースピリ国際空港(フライト時間:約15〜17時間)
  • 日本各都市 ⇨ ロンドン、フランクフルトなど ⇨ キエフ・ボルィースピリ国際空港(フライト時間:約15〜18時間)
  • キエフ市内には「ジュリャーヌィ国際空港」という空港もあるが、現在はほとんど使われてなく、国際便はほぼボルィースピリ国際空港に発着する。

キエフ・ボルィースピリ国際空港は、キエフの中心地から南東へ約25km離れたところに位置しています。

日本で例えると、直線距離で東京駅から横浜駅ぐらいに相応します。

空港からキエフ中心部へのアクセス方法は、大きく分けて下記の3つの手段になります。

【特急列車】

  • 2018年に運行開始した比較的新しい移動手段。
  • キエフ中心部まで500円以下で移動が可能。
  • 24時間運行(深夜は本数が少なくなる)。
  • 当日チケットの購入でも乗車可能。

【スカイバス】

  • 「空港- キエフ旅客駅」間を結ぶ昔からよく利用されている移動手段。
  • 運行本数は1時間に3本ほど。
  • 乗車時に車掌さんに料金を支払う形式。

【タクシー】

  • 空港から宿泊ホテルに直接向かいたい方におすすめ。
  • 料金はキエフ中心部まで1,000円以内と比較的リーズナブル。
  • 運行会社によってあらかじめ料金が設定されている(別途、深夜料金や渋滞分の追加料金などはかかる)。
  • 非正規タクシーが紛れ込んでいることもあるため要注意。

確実に時間通りに移動したい

なるべく費用を抑えて移動したい

このように考えている場合は特急列車一択です!

多くの観光客が利用する移動手段であるため、空港に到着したらまずチケットを購入することをおすすめします。

キエフの情勢(2022年7月時点)

おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ キエフ:聖ソフィア聖堂と関連する修道院群、キエフ・ペチェールシク大修道院 キエフの情勢

2022年2月からウクライナはロシアの侵攻を受け、首都キエフをはじめ各都市が攻撃による大きな被害を受けています。

このロシアによる被害は、世界遺産に登録されている歴史的建造物や、博物館等に納められている貴重な展示物も例外ではなく、一部の展示品や歴史的建造物は被害を受けている。

つまり、ウクライナ国内にある世界遺産が危機的状況に陥っているのです。

戦争によって歴史的建物が被害を受けるなんて悲しすぎる(恐)
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世界遺産が戦争や自然災害などによって大きな被害を受ける、または被害を受ける懸念がある場合、危機遺産リストに掲載される可能性があります。
(危機遺産に関しては、こちらの記事で詳しく解説してます)

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実際に戦争や紛争によって危機遺産に登録されてしまった世界遺産はいくつもあります!

保有国世界遺産名危機遺産登録の原因
シリアパルミラ遺跡シリア内戦によるもの
古代都市ダマスカス
古代都市ボスラ
リビアレプティス・マグナの考古遺跡リビア国内での武力衝突によるもの
キュレネの考古遺跡
アフガニスタンバーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群アフガン紛争によるもの

危機遺産は中東や北アフリカ地域に多いんだね(焦)
おもしろわかる!世界遺産ユニバーシティ レオンくん

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頻繁に内戦や武力衝突が起きてるからね!

2022年7月時点では、聖ソフィア聖堂などキエフの代表的な歴史的建造物に大きな被害はないものの、これ以上ロシアの侵攻が続くと、世界遺産が大打撃を受けかねない状態です。

ちなみに1956年に発効された「ハーグ条約」という保護規定では、いかなる戦争や内戦においても、文化財に被害を加えることは一切禁止されています。
(ハーグ条約に関しては、こちらの記事で詳しく解説してます)

参考文献・注意事項

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