こんな方にオススメの内容!
- 海外でスマートフォンを使用する方法を知りたい!
- SIMカードやポケットWi-Fiなど結局どの方法が良いのか知りたい!
- 初めての海外旅行で不安なことや疑問点を解消したい!
海外旅行する際に不安になることの一つとしてよく挙げられるのが、海外でのインターネット接続です。
筆者も現地でなかなかインターネットに接続できず苦労した経験があります。
今回は海外でインターネット接続する方法をいくつか紹介することに加え、目的別におすすめの方法を細かく分けて紹介します。
海外でインターネット接続(Wi-Fi)する方法
接続方法 | おすすめ度 |
---|---|
スマホ海外通信プラン(海外ローミング) | ★★★ |
SIMカード(現地調達) | ★★ |
eSIM(イーシム) | ★★★ |
Wi-Fiルーター(Wi-Fiレンタル) | ★ |
現地のWi-Fi利用 | ★ |
ただし、厳密には海外滞在期間や誰と行くかなど、旅行形態によっておすすめのインターネット接続方法は多少変わってきます。
詳しくは後述の「旅行形態別おすすめのインターネット接続方法」で解説します。
その1:スマホ海外通信プラン(海外ローミング)
特徴
国内で利用しているスマホをそのまま利用する。または、海外渡航する際に別途海外利用プランを追加契約する。【メリット】
- 荷物が一切増えない
- 使い方次第では追加料金が一切かからない
- 操作に使い慣れた自分のスマホがそのまま海外で使用できる
【デメリット】
- 契約手続きに手間がかかる
- 頻繁に海外旅行する人以外にとってはオーバースペック
- 追加契約が必要になる場合がある
スマホ海外通信プラン(海外ローミング)によるインターネット接続の最大のメリットは、普段使っているスマホをそのまま海外でも使えるところです。
他のインターネット接続ツールと違って、現地で面倒な接続設定をする必要は一切ありません。
接続のための新たな機器を持ち歩く必要もないため、荷物が一切増えません。
さらに、自身のスマホ契約プランによっては、追加料金が一切かからずに海外で利用できます。
また、テザリング機能を使用すればネット回線の共有もできます。
用語メモ
テザリングとは、ネット回線を利用している1台のスマホから、他のスマホやパソコン、タブレット端末など他の機器にもネット回線を共有することができる機能。一方で、もしスマホ契約時に海外で利用できるプランに加入していなかった場合、追加で契約を結ぶ必要があります。
仮にすでに海外で利用できるプランであったとしても、頻繁に海外旅行する方でなければ、むしろオーバースペックで必要以上に料金を支払っている可能性があります。
とはいえ、最近の海外利用プランの契約は
- オンラインで簡単契約
- 専用アプリをインストールするだけ
このように追加の契約が簡略化されている傾向があります。
なお、最近のスマホは追加契約することなく、最初から海外利用が可能に設定されているケースも少なくありません。
定期的に海外に行かれる方は、最初から海外利用可能のプランが付いているスマホを選ぶのも手段に一つです。
その2:SIMカード(現地調達)
特徴
主に渡航先の通信会社店舗で購入し、手持ちのスマホにもともと入っているSIMカードと差し替える。【メリット】
- 現地で確実にインターネット接続ができる
- 最安値に抑えることが可能
【デメリット】
- SIMカードの紛失リスクがある
- 国・地域が変わるたびに毎回購入する手間がかかる
- 英語や現地の言葉を使って購入する必要がある
用語メモ
SIMカードとは、スマホなどの各機器に搭載されている、ネット回線を利用するためのチップ。通信キャリアや契約プランによってSIMカードが異なるため、SIMカードを入れ替えれば他のネット回線の利用が可能になる。SIMカードの現地調達はほぼ確実にインターネット接続することができる数少ない方法です。
最近主流になりつつあるeSIMやスマホ海外利用プランは、必ずしも全ての国で利用できるとは限りません。
一方で、SIMカードはどんなに観光地としてマイナーな国であっても、空港や街中の店舗で確実に手に入れることができます。
さらに、他の接続方法と比べて国やプランによっては最安値で利用することができます。
安い国では数百円で1〜2週間利用することも可能です。
一方で、現地で自分の既存SIMカードと購入したSIMカードを入れ替える手間が増えます。
加えて、使わないSIMカードは大切に保管しなければならないため、必然的に紛失リスクが高まります。
また、国境を越えるたびに新たなSIMカードを購入しなければなりません。
当然、SIMカードを購入する際は英語や現地の言葉でコミュニケーションを取る必要があるため、日本語以外話せない方にとってはハードルが高くなります。
SIMカードの現地調達は、1円でも安く抑えたい方や、英語力に自信のある方の選択肢と考えておきましょう。
その3:eSIM(イーシム)
特徴
通常のSIMカードとは異なり、物理的なSIMカードではなく、オンライン上で海外利用のためのSIMを契約する。【メリット】
- SIMカードの紛失リスクがない
- 臨機応変に使用する国や期間を選べる
- ほぼ全ての国・地域で利用できる
- 誰でも簡単に契約できる
【デメリット】
- 最安値とは限らない
- 対応スマホが限定されている(デュアルSIMも要確認)
- 回線トラブル等に巻き込まれるとしばらく利用できなくなる
筆者個人的には、eSIM利用が最もおすすめできるインターネット接続方法です。
似たような方法としてSIMカードがありますが、eSIMは物理的なカードなどはなく、オンライン契約をしてスマホそのものをインターネット接続できるように設定する方法です。
そもそも、近年のスマホは物理的なSIMカードを廃止し、最初からeSIMを導入している通信キャリアが多いです。
特にiPhone生みの国であるアメリカでは、スマホ搭載型eSIMが一般的になっています。
用語メモ
スマホ搭載型eSIMとは、従来のSIMカード挿入口が一切無く、物理的なSIMカード無しにネット回線が利用できるようになる機能。iPhone生みの国であるアメリカでは、近年eSIMスマホが一般的になってきている。物理的に存在しないSIMは、紛失するリスクがゼロの上に、国や地域が変わってもスマホ内で設定を変えればすぐに利用できるため、入れ替えの手間がほとんどかかりません。
さらに、eSIMの種類によってはほぼ全ての国で利用できるため、渡航先を気にせずインターネット接続ができる安心感があります。
一方で、いまだにeSIM対応していないスマホや、事前にSIMフリー設定が必要なスマホもあるため、渡航前にeSIM利用可能なスマホかどうか確認する必要があります。
また、eSIMを提供している会社の回線トラブルが発生すると一切使えなくなることもあります。
同じ国でも地域によっては使えない場所もあるため、eSIM利用をする際は事前確認を怠らないことが重要です。
なお、おすすめのeSIMについては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せて読んでみてください。
合わせて読みたい!【eSIMのAiralo(エアーロ)とは?】使い方&口コミ&利用メリット・デメリットをわかりやすく解説!合わせて読みたい!【eSIMのHolafly(オラフライ)とは?】使い方&口コミ&利用メリット・デメリットをわかりやすく解説!その4:Wi-Fiルーター(Wi-Fiレンタル)
特徴
日本出国前に自宅や空港で持ち運べるWiーFiルーターをレンタルする。【メリット】
- インターネット回線共有がしやすい
- 回線速度が比較的安定してる
- SIMカードに比べて紛失リスクが低い
- 指定国のほぼ全地域で利用できることが多い
【デメリット】
- 荷物になる
- 利用可能国が少ない
- レンタル手続き&返品する手間がかかる
- 都度電源を入れるのが面倒
- 紛失・故障した場合追加費用がかかる
Wi-Fiルーター(Wi-Fiレンタル)を利用したインターネット接続は、最も歴史の長い接続方法と言っても過言ではないため、サービスを提供している企業が多いのが特徴です。
Wi-Fiルーター最大の利用メリットは、インターネット回線を共有しやすいことです。
前述の「スマホ海外通信プラン」や「eSIM」でもテザリングを行えば回線の共有はできます。
しかし、テザリングは接続が不安定になることが多いため、ルーターであれば比較的安定した速度の回線で共有することができます。
また、海外通信プランのスマホやeSIMの場合、スマホの持ち主が離れるとインターネット接続ができなくなります。
一方で、ルーターは契約者以外に手渡しても引き続きインターネットを利用することができます。
さらに、テザリングに比べて、ルーターは多少距離が離れていても他の人も回線を利用できます。
一方でルーターのデメリットは、接続するたびに電源を入れ直さなければならない点です。
もちろん電源をつけっぱなしにすればずっと接続できますが、充電が切れるリスクが生じます。
さらに、ルーターそのものが化粧ポーチほどの大きさがあるため多少荷物になってしまいます。
また、レンタル終了後は、指定の場所や郵送で返却する手間もかかる上に、仮に紛失してしまった場合は追加料金を請求されてしまいます。
荷物管理をしっかり行い、共有前提で利用したい方はWi-Fiルーターを検討してみてください。
その5:現地のWi-Fi利用
特徴
事前に日本でインターネット接続環境を準備せず、現地の公共Wi-Fiに接続して利用する。【メリット】
- 荷物にならない
- 基本的に無料で利用できる
【デメリット】
- 道中で利用できない
- セキュリテ面に不安がある
- 速度が保証されていない
現地のWi-Fi利用は、筆者個人的に最もおすすめしないインターネット接続方法になります。
なぜなら、接続環境や回線速度が保証されていないからです。
現地のWi-Fi利用となると、ほとんどの接続場所がホテルや空港、レストラン、商業施設の中になります。
つまり、地図を見たり検索をかけたい道中ではインターネットが使えないのです。
さらに、基本的に公共のWi-Fiはセキュリティが保たれていないため、個人情報流出などのリスクもあります。
一方で、現地の公共施設でWi-Fi利用する最大のメリットは、いくら利用しても基本的に無料なところです。
もちろん場所によっては料金が発生したり、接続時間に制限があったりしますが、他のインターネット接続手段と比べるとダントツで費用を抑えることができます。
ただし、料金面以外のメリットはほぼないため、安心安全に安定した速度で接続したい場合は他の方法を検討しましょう。
各インターネット接続ツールを比較
前述の「海外でインターネット接続(Wi-Fi)する方法」で海外でインターネットに接続する方法を紹介してきましたが、それぞれのメリット&デメリットを踏まえて、どんなケースだとどの方法がおすすめなのかを比較していきましょう。
【比較項目】
- 入手しやすさ
- 操作しやすさ
- 利用できる国数
- 料金
入手しやすさ
1位 | eSIM |
2位 | スマホ海外通信プラン(海外ローミング) |
3位 | SIMカード(現地調達) |
4位 | Wi-Fiルーター |
5位 | 現地のWi-Fi |
入手しやすさは、圧倒的にeSIMに軍配が上がります。
国内であっても海外であっても、専用アプリやサイトから申し込めばすぐに現地でインターネット接続をすることができるからです。
同じくスマホ海外通信プランも、オンライン上で申し込みができるため、eSIMと同等にすぐ入手することができます
一方で、SIMカードやWi-Fiルーターは手元に物が届かないと利用できないため、eSIMやスマホ海外通信プランと比べると入手ハードルは少し上がります。
現地のWi-Fiに関しては、公共Wi-Fiが通っている場所に行かないと繋げないため、最も入手ハードルが高いです。
操作しやすさ
1位 | 現地のWi-Fi |
2位 | スマホ海外通信プラン(海外ローミング) |
3位 | eSIM |
4位 | Wi-Fiルーター |
5位 | SIMカード(現地調達) |
現地のWi-Fi利用は、スマホのWi-Fi画面で対象のネットワークを選択するだけなので最も操作しやすい方法と言えます。
次点で、スマホ海外通信プランとeSIMです。
両者はオンライン上で事前にインストールまで行なっていれば、現地に着いてから対象のネット回線を選択して完了です。
(ただし、スマホ海外通信プランはキャリアによっては国内にいる時のみ契約可能なものもあるため要注意)
Wi-Fiルーターは、契約して受け取りまでの工程は少し面倒ですが、受け取ってしまえば電源を入れるだけで完了です。
一方で、SIMカードは現地で購入してからアクティベートまでを店舗に任せないといけません。
その後、自身のSIMカードと入れ替える必要もあります。
もちろんスタッフとは英語でコミュニケーションを取り、操作方法の説明を聞いて自分で回線に繋げる工程があるため、少しハードルが上がります。
利用できる国数
1位 | SIMカード(現地調達) |
2位 | 現地のWi-Fi |
3位 | eSIM |
4位 | Wi-Fiルーター |
5位 | スマホ海外通信プラン(海外ローミング) |
利用できる国数は、やはり現地に着いてから繋ぐ方法のSIMカードと現地のWi-Fi接続に軍配が上がります。
そもそもWi-Fiの無い国がほぼ存在しないため、どこに行っても接続したい場合は現地でSIMカードの購入を検討しましょう。
eSIMやWi-FiルーターはSIMカードには若干劣るものの、最近は観光訪問としてマイナーな国であっても利用できるほど国数が急激に伸びています。
また、スマホ海外通信プランのレベルも上がっており、観光主要国であればだいたい利用できるようになっています。
料金
1位 | 現地のWi-Fi |
2位 | SIMカード(現地調達) |
3位 | Wi-Fiルーター |
4位 | eSIM |
5位 | スマホ海外通信プラン(海外ローミング) |
当然ですが、現地の公共Wi-Fiを利用する場合は基本的に無料のため、少しでもお金を節約したい方は現地のWi-Fiを利用しましょう。
次点で、現地で購入するSIMカードは、(利用する国や選ぶプランにもよりますが)基本的にeSIMなどのオンライン上で購入するものよりも安くなる傾向があります。
最安値のSIMカードを購入したい場合は、複数店舗で相見積もりをしましょう。
eSIMやスマホ海外通信プランは、他の方法と比べると料金は少し高くなります。
しかし、最近はお得に利用できるプランが出てきたり、国数や滞在期間が増えるほどよりお得に使えるサービスも出てきてます。
自分の渡航先や滞在期間に合わせて、eSIMにするか、それとも現地でSIMカードを購入するか検討してみましょう。
旅行形態別おすすめのインターネット接続方法
前述の「海外でインターネット接続(Wi-Fi)する方法」で少し触れたように、おすすめのインターネット接続方法は、どのような旅行形態(滞在期間、誰と行くか)によっておすすめが変わってきます。
今回は具体的に下記のケースに応じたおすすめを紹介します。
- 海外旅行初心者
- 家族旅行&友人旅行
- 一人旅&長期旅行
- 節約旅行
海外旅行初心者におすすめは「スマホ海外通信プラン」
海外旅行初心者におすすめのインターネット接続方法は、スマホ海外通信プラン(海外ローミング)です。
おすすめ理由は以下の通りです。
- 事前に日本で準備できる
- 現地でのインターネット接続手順が簡単
- 普段利用してる使い慣れたスマホをそのまま利用できる
要するに、全ての工程において簡単だからです。
初めて海外に行く場合は不安なことが多いため、なるべくハードルを低くして渡航できるよう、操作が簡単で事前に準備できるスマホ海外通信プランがおすすめです。
家族旅行&友人旅行におすすめは「Wi-Fiルーター(Wi-Fiレンタル)」
家族旅行&友人旅行におすすめのインターネット接続方法は、Wi-Fiルーターです。
おすすめ理由は以下の通りです。
- 複数人にネット回線を共有しやすい
- 契約者以外にも手渡すことができる
Wi-Fiルーターの魅力は、なんといっても回線共有のしやすさです。
もちろん、テザリングを利用すれば海外対応のスマホやeSIMでもネット回線共有はできます。
しかし、通信速度の安定さや、契約者以外の人へ手渡しすることができる点はWi-Fiルーターならではのメリットです。
なお、(ルーターの種類にもよりますが)回線の共有人数の目安は3〜5人です。
最近はさらに多くの人へ共有できるものも出てきているので、同行する人数に応じて選んでみましょう。
一人旅&長期旅行におすすめは「eSIM」
一人旅&長期旅行におすすめのインターネット接続方法は、eSIMです。
おすすめ理由は以下の通りです。
- ほぼ全世界で利用できる
- 回線の切り替えが簡単
- 一人利用の場合のコスパが良い
一人旅の方におすすめのインターネット接続方法は、eSIM一択と言っても過言ではありません。
なぜなら、使い勝手が良く、あまりにもコスパに優れているからです。
「前述(eSIM(イーシム))」でも説明してますが、eSIMほぼ全ての国で使える上に、利用するネット回線の切り替えが非常に簡単です。
さらに、利用するGB数や期間が細かく分けられているため、必要最低限のプランを選ぶことでオーバースペックを防ぐことができます。
また、陸路国境越えをする場合、もしSIMカードだと近くに販売店舗が無い可能性もあります。
一方で、eSIMであれば、入国後に対象の回線に切り替えるだけですぐにインターネットを利用することができます。
なお、筆者がおすすめするeSIMについては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せて読んでみてください。
合わせて読みたい!【eSIMのAiralo(エアーロ)とは?】使い方&口コミ&利用メリット・デメリットをわかりやすく解説!節約旅行におすすめは「SIMカード(現地調達)」
節約旅行におすすめのインターネット接続方法は、SIMカードです。
おすすめ理由は以下の通りです。
- 複数店舗と比較することでお得なプランを見つけられる
- 必要な時に購入することで余計な出費を抑えられる
最近はeSIMでもお得なプランが提供されているため、必ずしもSIMカードの方が安いとは言えません。
しかし、渡航先やプランによっては目を疑うような価格で販売されているSIMカードがあるため、旅慣れていて少しでも価格を抑えたい方は現地でSIMカードを購入することを検討してみてください。
なお、前述(料金)で解説したように、無料で利用できる現地のWi-Fiが最もお金がかかりませんが、今回は必要な時に接続できる点を考慮してSIMカードを選んでいます。
注意事項
- 当記事の内容は2024年2月時点の情報をもとに作成しています。閲覧時とは異なる情報が記載されている可能性があることあらかじめご了承ください。
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