【ローカルバス利用】アジャンター＆エローラ石窟寺院へのアクセスを訪問経験者がわかりやすく解説！

アジャンター＆エローラ石窟寺院のアクセスポイント

アジャンター行きバス（一例）

正直な話、アジャンター＆エローラ石窟寺院へのアクセスは決して良いとは言えません（苦笑）

とはいえ、アジャンターとエローラはインドを代表する観光地であるため、一応公共交通機関（ローカルバス）でアクセスすることができます。

”一応”と付けている最大の理由は、インドに慣れていない人にとってローカルバスを利用してのアクセスは非常にハードルが高いからです。

実際に私はローカルバスでアクセスしましたが、もし再び訪れる場合は間違いなくツアーを利用します（苦笑）

海外旅行初心者やゆったり確実に向かいたい方は、事前にツアーに申し込む方が無難です。
（ツアー情報は後述）

なお、ローカルバスを利用してアクセスする場合の詳細については、後述の「ローカルバスによるアクセス詳細」で解説しているので、インドのローカル感を楽しみたい方はぜひ確認してみてください。

観光の拠点となる街は「アウランガーバード」

アウランガーバード中心部の様子

アジャンター＆エローラ石窟寺院への観光拠点となる街は、インド中西部に位置するアウランガーバードです。

空港があるため、日本から直行便が就航しているニューデリーやムンバイから国内線に乗り換えてアクセスすることになります。

アウランガーバードの空港はとても綺麗な上そこまで広くないため利用しやすいです！

アウランガーバード空港から市内中心部（アジャンター＆エローラ行きバススタンド）までは、タクシーやオートリクシャーで約30分ほどとそこまで遠くありません。

アウランガーバード周辺地図

市内中心部からアジャンター＆エローラまでの所要時間

アジャンターはアウランガーバード中心部から離れているため、公共交通機関を使ってのアクセスは非常に疲れます。

アジャンターに関しては、基本的にツアーを利用することを強くおすすめしますが、ローカルバスを利用すれば100kmの距離にもかかわらず、わずか約300円で行けてしまうため、金銭面を最優先にしている方はローカルバスの利用を選択しても良いと思います。

体調を優先するか、金銭を優先するかでアクセス手段が大きく変わりそうだね！

一方で、エローラはアウランガーバード中心部から比較的近いため（あくまでもアジャンターと比較して）、公共交通機関を使ってアクセスするという選択も十分にありです。

石窟寺院入り口からチケット売り場までは少し離れている（アジャンター）

エローラであれば、最寄りのバス停から石窟寺院のチケット売り場は徒歩5分ほどで着きます。

一方でアジャンターの場合は、最寄りのバス停から石窟寺院入り口までさらに「徒歩＋シャトルバス」という行程が加わります。

アジャンターへの道のりは長いね（焦）

ただし、シャトルバスの運行本数は約10〜15分に1本と多いため、乗れない心配はありません。

ローカルバスによるアクセス詳細

ローカルバスによるアクセスの場合、アジャンターでもエローラでもスタート地点は「アウランガーバード・バススタンド」になります。

バススタンドは市内中心部に位置しており、周辺には多くのホテルが点在しているため、もしローカルバスでアクセスすることを考えている方はバススタンド周辺のホテルを予約することをおすすめします。

バススタンド周辺の治安は悪くはないですが念のため3つ星以上のホテルを予約しましょう！

（バススタンド周辺のホテル検索はこちらから）

バススタンド周辺のホテルではない場合、バススタンドまでの移動手段は基本的にタクシーorオートリクシャーになります。

タクシーやオートリクシャーは街中にたくさん走っているので、捕まえることにそこまで苦戦しません。

オートリクシャーの相場は「10ルピー（約17円）/1km」ぐらいで考えておきましょう！

アウランガーバード・バススタンドからアジャンター＆エローラ行きバスへの乗車

「アウランガーバード・バススタンド」の様子

バススタンドからアジャンター＆エローラ行きのバスへ乗車する過程が最大の難関ポイントです。

最大の難関ポイントと言える主な理由は、以下の通りです。

ただ言い方を変えると、”カオスなインド”を最も体験できるポイントでもあります（苦笑）

まず、バススタンドにはチケット売り場はありません。（インフォメーションセンターのようなものはある）

チケットは乗車してから、同乗しているスタッフに直接支払うシステムになります。

ですので、バススタンドでのミッションは、アジャンター＆エローラ行きのバスを見つけることです。

しかし、残念ながらバススタンドには、日本語はもちろん、英語表記は一切ないため、周辺にいる現地の人に尋ねていくしか方法がありません。

この時点でローカルバスでのアクセスの難易度の高さがわかるね（焦）

現地の方に聞くと、基本的にアジャンター行きのバスは乗車位置から見て左から2番目（下記の写真から見ると右から2番目）、エローラは4番目（下記の写真から見ると右から4番目）のようです。

ただし、他の行先のバスも停車するため、バスが来ても必ず周囲の人にアジャンター＆エローラ行きかどうかを尋ねましょう。

そして、いざ目的の行先のバスが来ても、必ずしも座って乗車することができるとは限りません。

なぜなら、事前にチケットの購入や整理券の受け取りなどが無いため、座席は”早い者勝ち”だからです（苦笑）

どうやらインドには”並んで乗車”という概念もないため、我先にと言わんばかりに割り込みや押し合いが発生します（苦笑）

ここはどうしようもないため、座れることを期待せずに、状況が落ち着くまで待って乗車しましょう。

ちなみに私はバススタンドで仲良くなった現地の方に席を確保してもらいました！インドの方は優しい！

バス車内の様子（チケット購入）

アジャンター行きバスの車内の様子。座れない人が出てくるほど非常に混雑している。

一言で表現すると、バス車内は混沌としてます（苦笑）

秩序というものはありません。

定員以上の人が乗車しているため、2人用座席に3人座っていたり、通路に人が溢れかえっていたりと、非常に窮屈な環境です。

仮に席に座れたとしても立ち上がることが困難なほど混んでいるため、約2時間30分（エローラは約1時間）ほぼ態勢を変えられずに乗車することを覚悟しておいてください（苦笑）

ちなみに私は2人用席に3人で座ってました（笑）

チケットの購入は、乗車してから5分後ぐらいにスタッフが歩いて集金に来ます。

クレジットカードや電子マネーでの決済はできないので、あらかじめ現金を手元に準備しておきましょう。

最寄りバス停で下車

正確な”バス停”というものは無く、道端の途中で下車して石窟寺院入り口まで向かう

”最寄りバス停で下車”という表現をしましたが、正確にはバス停というものはありません。

石窟寺院の入り口付近になったら、乗客が何人か下車するため、その流れに乗っかって下車するイメージです。

下車するだけでもこんなに難易度が高いんだね（焦）

下車しそびれる可能性があるため、必ず事前に運転手や周囲の人に

「アジャンターで降りたいです」
「エローラで降りたいです」

と伝えておきましょう。

インドの方はとても優しいので、下車場所に近づいたら教えてくれます。

最寄りバス停から石窟寺院までのアクセス

アジャンターの場合は最寄りのバス停から石窟寺院へはシャトルバスを利用する

最寄りバス停に着いてから、石窟寺院入り口までのアクセス方法はアジャンターとエローラで大きく異なります。

アジャンターは最寄りバス停に着いてからさらに移動が必要なんだね！

エローラに関しては、石窟寺院の入り口はすぐに見つかるため難易度は高くありません。

一方で、アジャンターは”シャトルバス移動”という新たな行程が待っています。

バス停からシャトルバス乗り場までも少し歩くため、周りの観光客の流れに従って向かいましょう。

アジャンター石窟寺院周辺の地図

ちなみに、シャトルバスはバススタンドから乗車したバスに比べるとそこまで混雑しておらず、車内は綺麗な方です。

石窟寺院の入場料金と目安観光時間

エローラ石窟寺院のチケットカウンターの様子

入場料金は、アジャンター、エローラともに600ルピーです。
（ちなみにインド人は40ルピーという衝撃の価格設定です、苦笑）

ただし、事前に公式サイトでチケットをオンライン購入しておくと50ルピー割引されます。
（公式サイトはこちら）

公式サイトは英語入力ができるのでご安心ください！

アジャンターもエローラも、ともに広大な範囲にいくつもの石窟寺院が点在しているため、観光時間の目安として最低でも2時間は確保しておきましょう。

ただし、エローラの場合はアジャンターよりも石窟寺院の数が多く、一部の石窟寺院はシャトルバスの利用が必要なほど離れているため、3時間あると安心です。

営業時間と休業日

どちらの石窟寺院も週末は多くの観光客で大変混雑します。

なるべく平日を狙って訪れましょう。

スケジュールの都合上、もし週末に訪れることになる場合は、最低でも朝7時のバスに乗車して、なるべく早めに石窟寺院に着くようにしましょう。

朝早くのバスであれば席に座りゆったりと向かうことができるので一石二鳥です！

石窟寺院からアウランガーバードへ帰る際のポイント

各石窟寺院の入り口には多くのシェアタクシーやオートリクシャーが停まっている

行きはローカルバスを利用しましたが、帰りに関しては必ずしもローカルバスを利用する必要はありません。

なぜなら、帰りは多くの交通手段があるからです。

行きのアウランガーバードのバススタンドでは、必ずしもアジャンターやエローラを目指す人が多いとは限りません。

しかし一方で、アジャンターやエローラ付近で帰りの交通手段を探している人の多くが、アウランガーバード行きの人ばかりです。

そのため、帰りはバスを待たなくても、オートリクシャーやシェアタクシーを使えば相乗りをして手軽に帰ることができます。

帰りの目的地はみんなアウランガーバード一択って感じなんだね！

反対に、帰りもローカルバスを使おうとすると、行き以上に乗車する難易度が上がります。

なぜなら、行きのバススタンドとは違い、帰りは途中からバスに乗車する必要があるからです。

アジャンターやエローラの石窟寺院入り口近くには、バス停というものはありません。

そのため、幹線道路を通過するバスにアウランガーバード行きかどうかを尋ねながら乗車を検討しなければなりません。

現地人でもない限りバスを使った帰りは現実的に無理なので、個人的にはシェアタクシーがおすすめです！

タクシーをチャーターするぐらいなら最初からツアーを利用した方がお得です！

ローカルバスを利用するメリット

バスには行き先の英語表記が無いため近くの人に聞くしかない

冒頭の「アジャンター＆エローラ石窟寺院のアクセスポイント」でもお伝えしましたが、相当旅慣れている人でない限り、基本的にはツアーを申し込んで訪れた方がいいです。

比較的旅慣れている私でさえもローカルバス移動にはとても苦戦しました（苦笑）

ただし、ローカルバスを利用してアクセスすることにも、少なからずメリットがあります。

アジャンター＆エローラ行きのローカルバスは、欧米などの他の国の観光客ですら全く利用してません。

つまり、最大限にインドのローカル感を体験でき、現地の方々との交流を図ることができるのです。

なにより、片道300円以下という破格でアクセスできるのが魅力です。

体力や旅経験に自信のある方は、ぜひローカルバスを利用してアジャンター＆エローラを目指してみてください。

アジャンター＆エローラ石窟寺院おすすめオプショナルツアー会社

「海外でローカルな交通手段を使うのはちょっと怖い…」
「移動時間ぐらいゆっくりしたい」
「人との交流よりも観光最優先」

このように思う方は、オプショナルツアーに参加してアジャンター＆エローラを訪れることをおすすめします。

アウランガーバードは、アジャンター＆エローラ観光をするために世界各国から観光客が訪れる街と言っても過言ではありません。

そのため、市内発のアジャンター＆エローラ観光ツアーが非常に充実しています。

日本で例えるなら山梨県に来たら富士山に行くぐらいのイメージです！

ただし、現地でツアーを申し込むと、市内のツアー会社によって相場が大きく異なり、まれにぼったくり価格を提示されるケースもあるため、英語が堪能で旅慣れている人以外にはあまりおすすめしません。

よって、基本的には事前にネットでオプショナルツアー会社催行のツアーに申し込む方法が最適です。

おすすめ1：世界的な人気を誇る「GET YOUR GUIDE」

「GET YOUR GUIDE」は、世界でトップクラスに人気のあるオプショナルツアー会社です。

世界各国からツアー参加者が集まるため、”人数が少ないため催行中止”なんてことはほぼ発生せず、確実にツアー参加ができるところが魅力の一つです。

ちょっとした国際交流も楽しめますよ！

また、ツアーが豊富なため、高級路線のツアーからリーズナブルなツアーまで価格帯は幅広いです。

金銭面重視の方でも、きっと自分の予算に合ったツアーが見つかりますので、なるべく安くツアーに参加したい方にもおすすめできます。

合わせて読みたい！【Get Your Guide（ゲットユアガイド）とは】特徴・口コミ・利用メリット＆デメリットを解説！

おすすめ2：圧倒的なツアー量で知られる「viator」

「viator」は、豊富なツアー数で知られるオプショナルツアー会社です。

マイナーの国・地域でも複数のツアーが準備されていることが多く、今回のアジャンター＆エローラツアーだけでも100件以上あります。

これだけツアーが多ければ間違いなく自分好みのツアーが見つかりそうだね！

また、ツアー数の豊富さゆえに、他のオプショナルツアー会社にはみられないマニアックなツアーが用意されていることもあるので、多様なツアーから自分好みのツアーを探したい方におすすめです。

おすすめ3：日本でも大人気「ベルトラ」

「ベルトラ」は、日本でも認知度の高い、日本人観光客も多く利用するツアー会社です。

そのため、日本語ガイド付きツアーが豊富で、英語が苦手な方でも安心して参加できるところが魅力の一つです。

もちろん、日本人ツアー参加者が多く、基本的に日本語だけでコミュニケーションが取れるため、ゆっくり観光に集中することができます。

ベルトラのツアーはよく日本の旅行会社でも代理販売されているほど信頼されている会社です！

もちろん、今回のアジャンター＆エローラにも日本語ガイド付きツアーが用意されているので、安心の日本語対応を希望する方にはおすすめです。