こんな方にオススメの内容!
- 白川郷・五箇山へのアクセス詳細を知りたい!
- 白川郷・五箇山のおすすめ観光スポットを知りたい!
- 白川郷・五箇山への旅行を考えている!
- 教養として世界遺産に関する知識を身につけたい!
ポイント
- 世界遺産登録されている合掌造り集落は「荻町」「相倉」「菅沼」の3カ所
- 路線バスが充実しているため3つの集落へのアクセスは比較的良い
- 多くの合掌造りを見たい場合は「白川郷(荻町)」、静かでのどかな雰囲気を体感したい場合は「五箇山(相倉、菅沼)」
そもそも「白川郷・五箇山」とは?
合掌造り集落は日本屈指の豪雪地帯に位置する
『白川郷・五箇山』とは、日本の伝統的家屋「合掌造り」が数多く軒を連ね、”日本の原風景”とも言える景観が残されている地域です。
そして、白川郷・五箇山にある3つの集落が世界文化遺産に登録されています。
なお、合掌造り建築の詳細や世界遺産登録された理由については、下記の記事でわかりやすく解説しています。
ぜひ、併せてご覧になってみてください。
合わせて読みたい!【なぜ世界遺産? | 白川郷・五箇山の合掌造り集落】登録理由&魅力をわかりやすく解説!おすすめ観光スポット
田植えが始まる初夏の白川郷の様子
白川郷・五箇山のおすすめ観光スポットは、3つの集落内(荻町、相倉、菅沼)、またはその周辺に点在しています。
荻町(白川郷) | ・荻町城跡展望台 ・和田家 ・神田家 ・であい橋 ・白川八幡宮 ・三個屋(三連合掌) |
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相倉(五箇山) | ・相倉集落全景スポット ・村上家住宅 ・五箇山和紙漉き体験館 ・原始合掌造り ・地主神社 |
菅沼(五箇山) | ・塩硝の館 ・五箇山民俗館 ・五箇山合掌の里 |
ちなみに、3つの集落間にはバスが運行しているので、今回紹介する観光スポットは全て公共交通機関のみで訪れることができます。
荻町(白川郷)
白川郷の「荻町」は世界遺産登録されている3つの集落の中で最も規模の大きい集落
3つの集落の中で最大規模を誇るのが、荻町(白川郷)です。
合掌造り家屋の数は59棟と、他の2つの集落と比べて2倍以上の数を誇ります。
各合掌造りは、飲食店、お土産店、民宿、現役の住居と様々な顔を持っており、数棟の合掌造りは内部を見学することもできます。
他の2つの集落と比べて、荻町の合掌造り家屋の数や観光施設は非常に充実しているため、スケジュールに余裕が無く3つの集落全て訪れることが困難な場合は荻町(白川郷)を優先して観光することをおすすめします。
荻町城跡展望台
荻町で最も人気のあるスポットと言っても過言ではないのが、「荻町城跡展望台」です。
その名の通り、もともとは集落や街道を監視するための城が建ってた場所です。
現在は城が建っていた痕跡として石垣のみが残されていますが、天守が建っていたとされる場所が荻町を見渡すことができる展望台として開放されています。
なお、「09:00〜15:40」の間であれば、片道200円で乗車できる展望台へのシャトルバスを利用して訪れることができます。
和田家
当時の合掌造り家屋の暮らしや仕事場の雰囲気を体感したい方におすすめなのが、和田家です。
一般公開されている合掌造りとしては最大規模で、貴重な展示物や建築様式を間近で見ることができます。
世界遺産登録とともに、国の重要文化財にも指定されている貴重な建物なので、荻町を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。
営業時間 | 09:00〜16:00 |
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休館日 | 不定休 |
入館料 | 大人:400円 子供:200円 |
予約の有無 | 不要 |
公式HP | https://shirakawa-go.gr.jp/active/13/ |
神田家
神田家は、前述の「和田家」同様、一般公開されている合掌造りとして最大規模のものです。
実際に囲炉裏に火が灯っていたりなど、合掌造りの暮らしをリアルに体験できる家屋です。
なお、最上階からは荻町の街並みを一望することができ、人気の展望スポットにもなっています。
営業時間 | 09:00〜16:00 |
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休館日 | 水曜日 |
入館料 | 大人:400円 子供:200円 |
予約の有無 | 不要 ※団体の場合は予約可 |
公式HP | https://kandahouse.web.fc2.com/ |
であい橋
であい橋は、駐車場から荻町の集落中心部をつなぐ、庄川にかかる全長107mの橋です。
この橋を渡り終えると合掌造りが点在する集落中心部に入るため、まるで昔話の世界にタイムスリップするための橋のようなワクワク感があります。
ちなみに、橋の完成は1993年と合掌造りと比べたら非常に新しいため、多くの大人が渡っても揺れが少なく安全に利用することができます。
白川八幡宮(しらかわはちまんじんじゃ)
白川八幡宮は、合掌造りよりもさらに古い1300年以上も前に建てられたと考えられている、荻町を代表する歴史ある神社です。
9月末から10月にかけて、穀物が豊かに実るための五穀豊穣や家内安全を祈願するための「どぶろく祭」が開催され、周辺地域を含めて多くの人が集まります。
また、近年は人気アニメの聖地として注目を浴びていることから、聖地巡礼のために訪れたファンにも人気の神社となっています。
三個屋(三連合掌)
荻町(白川郷)を象徴する撮影スポットと言っても過言ではないのが、三個屋(三連合掌)です。
その名の通り、3つの合掌造り家屋が立ち並んでおり、田んぼ越しに映る3つの合掌造りの姿がよく旅行雑誌などで取り上げられています。
なお、3つの合掌造りはそれぞれ飲食店として開放されているため、昼食を兼ねて訪れるのがおすすめです。
相倉(五箇山)
「相倉」は五箇山エリア最大の合掌造り集落
相倉のポイント
五箇山エリア最大の合掌造り集落
現役の住居として利用されている家屋が多い
3つの集落の中で最も静かで落ち着いた時間が流れている
合掌造りの数
アクセスの良さ
飲食店の数
宿泊施設の数
穴場度
相倉(五箇山)の集落には、合計20棟の合掌造り家屋が点在しています。
前述の荻町(白川郷)の59棟と比べると少ないですが、その分観光客が少なく、当時の雰囲気に近いのどかでゆっくりとした時間が流れる雰囲気を体感できるのが魅力です。
なお、現在も合掌造りで生活をしている住民がいます。
合掌造りを見学する際は私有地に入らないように気をつけて観光することを心がけましょう。
相倉集落展望スポット
集落内唯一の駐車場から徒歩5,6分圏内に、相倉集落の全景を見渡すことができる展望スポットがあります。
前述の「荻町(白川郷)」と比べて、集落と山々の自然との距離が非常に近いため、自然環境と農村風景が見事にマッチした、まさに”日本の原風景”と言える景色を見ることができます。
なお、展望台までの道はほとんど舗装されていないため、必ず動きやすい服装と運動靴を履いて訪れましょう。
村上家住宅
村上家住宅は、五箇山最大の合掌造り家屋であり、当時の五箇山での暮らしを再現した民俗資料館として一般公開されています。
築年数は約350年を誇り、現在も当時に近い姿で厳重に保護されています。
なお、村上家住宅は「こきりこの里」という相倉と菅沼の2つの集落のちょうど中間に位置しており、各集落をつなぐバスを利用して訪れることができます。
世界遺産登録されている集落内の合掌造りと比べると観光客が少ないため、合掌造り建築の内部をゆっくり見て回りたい方におすすめです。
営業時間 | 09:00〜16:00 |
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休館日 | 火曜日、水曜日 ※冬季は休業 |
入館料 | 高校生以上:400円 小中学生:200円 |
予約の有無 | 不要 |
公式HP | https://www.murakamike.jp/ |
五箇山和紙漉き体験館
五箇山和紙漉き体験館は、「養蚕業」「塩硝生産」「和紙漉き」という、合掌造り集落の三大家内産業の一つである和紙漉きを体験できる施設です。
また和紙漉き体験だけでなく、和紙で製作した民芸品の販売も行われています。
五箇山観光のお土産を探している方もぜひ足を運んで見てください。
営業時間 | 09:00〜16:00 |
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休館日 | 火曜日 ※冬季は休業 |
所要時間 | 約30分 |
体験料金 | 700円 |
予約の有無 | 不要 |
公式HP | https://gokayama-info.jp/archives/1818 |
原始合掌造り
原始合掌造りは、白川郷と五箇山に数多く点在する合掌造りの原型と言える家屋を見ることができる施設です。
例えば、現在の集落で数多く見られる2階建て以上の茅葺き屋根の家屋になる前の姿の合掌造りなどを見ることができます。
合掌造り建築の変貌の歴史に興味のある方におすすめのスポットです。
地主神社
地主神社は、相倉集落を守るために建てられたと考えられている、こじんまりとした静かな神社です。
合掌造り集落と山間部の合間に位置し、境内にはかつて皇太子殿下が訪れたことを記念して歌碑が建てられています。
春には五箇山の各集落で「春祭り」が開催され、ここ地主神社でも獅子舞が奉納される場面を見ることができます。
菅沼(五箇山)
観光客が少なくゆったりとした時間が流れる「菅沼」の合掌造り集落
菅沼のポイント
世界遺産の3つの集落の中で最も小さな村
「世界遺産エリア」と「合掌の里エリア」の2つに分かれる
「塩硝の館」「五箇山民俗館」などここでしか見られない展示物が多数
合掌造りの数
アクセスの良さ
飲食店の数
宿泊施設の数
穴場度
世界遺産登録されている3つの集落の中で、最も規模が小さい集落が菅沼です。
現存する合掌造りは合計9棟で、他の2つの集落では見られない平地に広がる広大な田んぼが見られます。
また、他の2つの集落と違い、世界遺産エリアの他に「合掌の里」という五箇山の伝統的な生活を体験できる場所が併設されています。
塩硝の館
塩硝の館は、「養蚕業」「塩硝生産」「和紙漉き」という、合掌造り集落の三大家内産業の一つである塩硝生産の過程を人形などを使って紹介している資料館です。
集落の発展の歴史に興味のある方は必見のスポットです。
営業時間 | 4〜11月:09:00〜16:30 12〜3月:09:00〜16:00 |
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休館日 | 年末年始 |
入館料 | 高校生以上:210円 小中学生:100円 |
予約の有無 | 不要 |
公式HP | https://gokayama-info.jp/archives/1668 |
五箇山民俗館
五箇山民俗館は、五箇山集落での伝統的な暮らしを再現した資料館です。
当時の生活を伝える用具などを数多く展示しています。
また、合掌造りの屋根裏の構造を間近で見ることができるなど、合掌造り建築に興味のある方は必見のスポットです。
営業時間 | 4〜11月:09:00〜16:30 12〜3月:09:00〜16:00 |
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休館日 | 年末年始 |
入館料 | 高校生以上:210円 小中学生:100円 |
予約の有無 | 不要 |
公式HP | https://gokayama-info.jp/archives/1664 |
五箇山合掌の里
五箇山合掌の里では、ガイド同行の合掌造り集落散策、トレッキング、そば打ち、合掌造りレンタルなど、世界遺産エリアではできない貴重な体験をすることができます。
しかし、合掌造りの家屋自体は他の集落から移築されたもののため、残念ながら世界遺産には登録されていません。
その一方で、コテージ宿泊や団体宿泊など、合掌の里ならではの体験ができるため、密かに人気を集めているスポットです。
各集落へのアクセス
石川県の玄関口「金沢駅」からも白川郷・五箇山方面行きのバスが運行している
白川郷 | 五箇山 | ||
---|---|---|---|
集落名 | 荻町 | 相倉 | 菅沼 |
主な起点駅 | JR城端線「城端駅」 | ||
最寄りバス停 | 白川郷 | 相倉口 | 菅沼 |
主な路線バス | 世界遺産バス、南砺金沢線バス | ||
駐車場料金 | 1000円 | 500円 | |
拠点の街 | 高山 | 南砺 |
白川郷・五箇山は標高の高い山々に囲まれているため、訪れるハードルが少し高いイメージがあるかもしれません。
しかし、実際はアクセスが良好で公共交通機関が比較的充実しているのです。
主に「南砺金沢線バス」と「世界遺産バス」という2つの路線バスを活用すれば、誰でも気軽に訪れることができます。
さらに、この2つの路線バスを期間中乗り放題にすることができるフリーパスも誕生しています。
フリーパス名称 | 殿さま街道フリーパス |
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利用可能バス | ・南砺金沢線バス(金沢駅〜城端駅〜井波駅) ・世界遺産バス(高岡駅〜白川郷) |
料金 | 3,800円(子供は半額) |
有効期間 | 3日 |
バス本数 | 1本/1〜2時間 |
主な販売場所 | 金沢駅観光案内所、金沢市内のホテル、城端駅観光案内所 |
期間限定!合掌造りのライトアップ
ライトアップされた幻想的な合掌造り鑑賞は完全予約制
「荻町」「相倉」「菅沼」の3つの集落では、毎年、合掌造り家屋のライトアップイベントが行われています。
開催期間 | 荻町:主に1, 2月の週末に数回 相倉:主に2, 9, 11月の週末に数回 菅沼:主に2, 3, 5, 6月の週末に数回 ※年によって開催期間に変動あり(開催期間は各集落の公式HPを確認) |
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入場料 | ライトアップツアー参加費or現地宿泊費 (集落への入場は無料) |
予約 | 必須 ※完全予約制の人数制限 |
公式HP | 白川郷:https://shirakawa-go.gr.jp/ 五箇山:https://gokayama-info.jp/ |
開催期間やライトアップされる時間帯は、集落によって異なります。
スケジュールや開催時間などの詳細は公式HPで確認できるので、必ずチェックして予定を立てましょう。
また、集落への厳しい人数制限を設けるため、合掌造りライトアップイベントの鑑賞は完全予約制です。
大変人気のあるイベントなので、予約はなるべく早めに行いましょう!
集落観光の注意点
各集落には観光における注意事項を記載した看板が建てられている
白川郷・五箇山の各合掌造り集落では、観光する上で注意すべき点がいくつもあります。
- 集落内への自家用車の乗り入れ禁止(住民を除く)
- 火気厳禁(タバコは指定の位置以外禁止)
- 私有地への立ち入り禁止
- 山林への侵入禁止
- ごみは指定の場所に捨てるか持ち帰る
- ドローン禁止
- 観光施設・飲食店の多くが17時で閉店
白川郷・五箇山の各集落は、世界遺産登録などの影響もあり、毎年国内外から多くの観光客が訪れています。
ただし、現在でも合掌造り家屋には住民が生活をしていることを忘れてはいけません。
とりわけ、私有地への無許可立ち入りなどが問題視されているので、一般公開されている家屋以外には立ち入らないよう注意しましょう。
また、集落内の飲食店や観光施設の営業時間は比較的短めです。
特に夕食の時間帯はほとんどのお店が閉まっているので、周辺の大きな街で夕食を取る予定を立てることをおすすめします。