こんな方にオススメの内容!
- そもそもポブレー修道院がどういう建物なのかを知りたい!
- ポブレー修道院への行き方を詳しく知りたい!
- ポブレー修道院周辺の観光スポット情報を入手したい!
- スペインへの旅行を考えている!
アクセスポイント
- ポブレー修道院へのアクセスは主に「最寄り駅から徒歩」「タラゴナからタクシー」の2パターンに分かれる!
- 最寄りの村「レスプルガ・デ・フランコリ」もぜひ立ち寄ってほしい観光スポット!
- ポブレー修道院までの道中に広がるぶどう畑は圧巻!
そもそもポブレー修道院とは?
ポブレー修道院を簡潔に説明すると、下記になります。
- スペイン北東部に位置する「ポブレー」という小さな村にある修道院
- スペインでは珍しく現役で使われている世界遺産の修道院
- 「修道院+宮殿」のように独特な建築構造をしている
- とにかくアクセスが悪い(苦笑)
ポブレー修道院は、スペインを代表する修道院で、スペインの世界遺産としては珍しく修道院単体で登録されています。
この修道院を訪れる目的で、遠方から観光客や修道士がやって来るほどです。
ただし、残念ながらポブレー修道院までのアクセスは非常に悪いです。。。
ポブレー修道院へのアクセスが悪い原因
修道院周辺はぶどう畑を囲う石垣がそびえている
アクセスが悪いと言える原因は、下記にあります。
- 最も近い国際空港でも約100kmも離れている(近くに空港が無い)。
- 最寄りの駅から徒歩約50分もかかる。
- 村周辺にはタクシーがほぼ走っていない。
また、そもそもポブレー修道院を訪れる日本人観光客が非常に少ないため、日本語によるアクセス情報がほとんどない点も辛いところですね。
そんなアクセスが悪く日本語の情報も少ないポブレー修道院ですが、当記事では具体的なアクセスをわかりやすく解説していますので、ぜひ最後まで読み進めて見てください!
ポブレー修道院までのアクセス
今回は、国際空港のあるバルセロナの中心駅「バルセロナ・サンツ駅」をスタート地点とします。
バルセロナの中心駅「バルセロナ・サンツ駅」
まずは、バルセロナから地中海沿いに南へ約100km行ったところにある「タラゴナ」という街を目指します。
所要時間 | 約1時間 |
---|---|
本数 | 毎時2〜3本 |
料金 | 8〜15ユーロ |
予約必須度 | 低(当日購入でOK) |
鉄道チケットの販売機
サンツ駅内にあるカフェ(一例)
注意ポイント
電光掲示板にて「タラゴナ行き(TARRAGONA)」という表示が無い場合があります。
なぜなら終着駅がタラゴナではなく別の街の駅だからです。
(タラゴナを通る終着駅としては主に「バレンシア(VALENCIA)」が挙げられます)
ですので、駅名で探すだけではなく、チケットに記載の列車番号と照らし合わせて確認をしましょう!
鉄道の発着を案内するサンツ駅の電光掲示板
バルセロナ・サンツ駅からタラゴナ駅までの所要時間は約1時間。
車内の雰囲気は日本の近郊高速鉄道のような感じですね(新幹線ほどではない)。
タラゴナ行き鉄道の車内の様子
タラゴナ駅ホームの様子
タラゴナ駅に到着!
タラゴナからポブレー修道院へ向かう方法は、下記の2パターンあります!
①タラゴナ駅周辺 or 街中でタクシーを捕まえて向かう
- 1時間足らずで修道院に着く。
- 確実に&楽に向かうことができる。
- タクシー代がかなりかかる(相場:5,000〜10,000円)
②タラゴナ駅から最寄りの駅まで列車で向かい、最寄り駅から徒歩で向かう
- 交通費を安く済ませられる。
- 最寄り駅から修道院までは片道1時間近くも歩く。
ただし今回は、最寄り駅から徒歩ルートを詳細に解説していきます!
でも、ここで下記のような疑問が浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
「ポブレー修道院の最寄り駅でタクシーを拾えばいいのでは?」
ただこの考えは甘いです!
なぜなら、ポブレー修道院の最寄り駅のある村でタクシーを拾うことはほぼ不可能だからです!
最寄りの村は非常に小さく人口も少ないです。
さらに、ポブレー修道院への観光客数もあまり多くないため、タクシー需要がほとんどありません。
ですので、最寄り駅から1時間近く歩くことを覚悟しておいてください(苦笑)
タラゴナ駅ホームの様子
タラゴナ駅からは別の路線に乗り換えて、ポブレー修道院の最寄り駅を目指します。
列車の運行スケジュールや本数は曜日によって異なります。
なお、ポブレー修道院の最寄り駅は「レスプルガ・デ・フランコリ(L’espluga De Francoli)」になります。
「タラゴナ – レスプルガ・デ・フランコリ」間の鉄道チケット
ちなみにポブレー修道院を訪れる際に乗り換える「タラゴナ」という街は、スペインを代表する観光都市です!
バルセロナ近郊の人気ビーチリゾートであり、街中に古代ローマ時代の遺跡が点在するとてもエキサイティングな街なので、ぜひ時間があれば立ち寄ってみてください!
タラゴナのビーチ沿いは常に観光客で賑わっている
良質な状態で残されているローマ時代の円形闘技場
「タラゴナ駅 – レスプルガ・デ・フランコリ駅」間の車窓からの眺めは大自然そのもの!
時折り可愛らしい小さな村なども見えます。
車窓から見える小さい村の街並み
約1時間でポブレー修道院の最寄り駅「レスプルガ・デ・フランコリ(L’espluga De Francoli)駅」に到着です。
駅からは、まずは村の中心部に向かい歩きます。
駅のホームに降りたら、まずはそのままホームの右手に進みます。
(ちなみに当駅には駅員さんはおらず、改札すらありません)
レスプルガ・デ・フランコリ駅は駅長さんのいない無人駅
ホームを少し直進すると下記のような階段が見えるので、その階段を下っていきます。
階段を下り終えると少し大きめの道路にぶつかるので、その道路を右に進みます。
右に少し進んで短いトンネルをくぐると、急に目の前に街並みが広がります。
この街並みこそ「レスプルガ・デ・フランコリ」という村の中心部です!
階段を下り終えると目の前にレスプルガ・デ・フランコリの街並みが見える
さらに進むとロータリーにぶつかります。
駅からこのロータリーまでが大体徒歩約10分ほどです。
レスプルガ・デ・フランコリ中心部の街並み
このロータリー周辺には小さなカフェやレストランがあります。
一度休憩してから、ポブレー修道院に向かうのもいいですね!
レストランで食事を楽しむお客さんたち
ロータリーを右に曲がります。
そして少し坂道を上っていきます。
坂道を上がって少し平坦な道を歩くこと約10分。
すると再びロータリーが現れます。
(さっきのロータリーより少し大きめ)
周辺にはスーパーやコンビニなどの施設も整っています。
ここのロータリーは直進します。
すると3分ほど歩くとT字路っぽいところにぶつかるので、そこを右に曲がります。
右に曲がるとすぐに次は2つの道が現れます!
ただし、この2つの道どちらを選んでも、ポブレー修道院にはたどり着きます!
ですので、好みの道を自身で選んでください(笑)
今回は、比較的わかりやすくて行きやすい右の道で案内を進めていきます。
修道院周辺は緑に囲まれている
ちなみに、ここまでがポブレー修道院の道のりの1/4ほどです。
そう、ここからが長いのです(泣)
とりあえず、アメリカの住宅街っぽい雰囲気の道を直進します。
だいたい5分ぐらい歩くと住宅街が終わるので、とにかく直進です。
途中からは家っぽい建物は全く無くなり、周辺に広がるのはただただ緑です。
少し不安になりますが、それでもしばらく直進してください。
住宅街を抜けると修道院まではひたすら緑に囲まれた道が続く
10〜15分ほど直進すると、右手に舗装されていない道が見えてきます。
ただしここは曲がらずに引き続き直進してください!
さらに少し進むと左に曲がります。
ちなみにこの曲がり角の右手には、小さなモニュメントが建てられています。
左に曲がると、ついに右手にポブレー修道院の看板が見えます!
ポブレー修道院の看板が見えたらいよいよ近くなってきた証拠
さらに右手には広大なぶどう畑が広がっています。
実はポブレー周辺はぶどうの生産が非常に盛んで、ワインの名産地としてスペインでは有名なのです!
広大な敷地で栽培されている美しいぶどう畑の景観
ぶどう畑には至近距離まで近づける
そして再び10分ほど直進すると、右に曲がります。
ちなみに右に曲がるところで左に再び舗装されていない道が見えてきます。
そう、この道こそ、先ほど2つの道に分かれていたもう一方の道なのです!
そして再び右手にぶどう畑を見ながら、約10分直進します。
すると目の前に石垣の壁が見えてきます。
この石垣の壁まで着けば、ポブレー修道院はもうすぐです!
石垣に囲まれたぶどう畑
石垣の壁を左に曲がり、5分ほど直進すればポブレー修道院に到着です!
ぶどう畑越しにはポブレー修道院も見えます。
ぶどう畑に囲まれた景観こそポブレー修道院の特徴の一つ
左手に大きな門が見えたら、ポブレー修道院に到着です!
ポブレー修道院の入り口に建つ大きな門
ポブレー修道院のチケットは、門をくぐってすぐ右手にあるインフォメーションセンター(Monestir de Poblet)で購入できます。
誤って通り過ぎて修道院に直進すると、再びインフォメーションセンターに戻ってチケットを買う手間がかかってしまいますので、要注意です!
ポブレー修道院入り口にあるインフォメーションセンター
修道院のチケット購入はインフォーメーションセンター内の受付で
ポブレー修道院のチケット代金は「8.5ユーロ(2022年6月時点)」
チケットというよりかはレシート形式の入場券
無事チケットを購入できたら、やっと修道院へGoです!
ちなみに、修道院周辺はあまり飲食店が充実していません。
ポブレー修道院入り口前に数店舗レストランやカフェがある程度です。
修道院入り口前にあるレストランのテラス席
修道院入り口前にあるレストランのメニュー
修道院近くにはスーパーやコンビニも無いので、事前に最寄り駅のあるレスプルガ・デ・フランコリで飲食は十分に購入しておきましょう。
おまけ:レスプルガ・デ・フランコリ(L’espluga De Francoli)をちょこっと紹介
丘に沿って家屋が建てられているレスプルガ・デ・フランコリの街並み
レスプルガ・デ・フランコリ。
名前を初めて聞くという方がほとんどだと思います。
それもそのはず、日本のメディアではほとんど取り上げられず、ネット上にも日本語の情報がほぼ載ってないからです!
そんなレスプルガ・デ・フランコリですが、実は魅力を秘めた隠れ観光都市なのです!
主な観光スポットを簡単に紹介します。
旧市街
まるで迷路のように細い道が入り組んでいる
- スペインの人気観光都市「トレド」のような入り組んだ道が迷路のように張り巡らされている。
- 石畳の道からカラフルな家々が立ち並ぶ道などバラエティーに富んだ街並み。
- 観光客が少ないため路地裏での写真・動画撮影がしやすい。
観光客が少ないため、自分が撮りたいアングルでじっくりと撮影ができるところがポイント!
まるで迷路のように入り組んでいるものの、比較的小規模な村のため気軽に散策ができるのも魅力。
サン・ミゲル教会
村のシンボル「サン・ミゲル教会」
- 村の中で最も大きく存在感のある教会。
- 街の中心に位置し村の観光の拠点。
- 周辺にはテラス席を完備した飲食店が充実している。
あまり観光地化されていないため、観光地の教会に比べて静かな空間でゆっくり観光することができる点が魅力!
また、レスプルガ・デ・フランコリで食事を楽しむなら、飲食店が充実したこの教会付近がおすすめです。
ポブレー修道院(郊外)
ポブレー修道院のパティオ(中庭)
- スペインシトー会最大規模の修道院。
- スペインでは数少ない現役で使われている世界遺産の修道院。
- 「宮殿」「砦」「神殿」など修道院以外の顔も持ち合わせている珍しい建築構造。
ポブレー修道院を訪れるためにレスプルガ・デ・フランコリに立ち寄ると言っても過言ではない、村郊外の最大の見どころ!
また、スペインにある他の修道院ではあまり見かけない、様々な用途や建築様式が混ざっている構造が魅力の一つです。
ぶどう畑(郊外)
修道院へ向かう道のりや修道院周辺には広大なぶどう畑が広がる
- ポブレー周辺とレスプルガ・デ・フランコリ郊外に広がるスペイン屈指の広さを誇るぶどう畑。
- スペイン有数のワインの生産地として有名で双方の村で購入することができる。
- 事前予約でワイン製造所の見学が可能。
ポブレー修道院と同じぐらい知られているのが、広大なぶどう畑の美しい景観を見ることができる点です!
特に、レスプルガ・デ・フランコリからポブレー修道院に向かって歩く道には、いくつものぶどう畑を見ることができます。
まとめ
- ポブレー修道院へのアクセス方法は主に「最寄り駅から徒歩」「タラゴナからタクシー」の2パターンに分かれる!
- 最寄りの村でタクシーを捕まえるのはほぼ不可能なため要注意!
- 鉄道の乗り継ぎ起点となるタラゴナはビーチと古代遺跡を楽しめる人気観光地!
- ポブレー修道院の最寄り駅は「レスプルガ・デ・フランコリ」
- 必ずレスプルガ・デ・フランコリの中心地で飲み物等の購入を済ませておくこと(修道院周辺にはスーパーやコンビニがほぼ無い)
- 修道院に向かう道中や修道院周辺には美しいぶどう畑の景観が広がる!
注意事項
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。