こんな方にオススメの内容!
- 近々フィンランドやエストニアへの旅行を計画している!
- ヘルシンキからタリンへのアクセス方法を知りたい!
- 各フェリーの特徴やおすすめ予約方法を教えてほしい!
- 実際にフェリーに乗船した人の経験談を聞きたい!
ヘルシンキ(フィンランド)からタリン(エストニア)へのアクセス方法
ヘルシンキ(フィンランド)からタリン(エストニア)へアクセスする方法は、下記の2つに絞られます。
- 飛行機
- フェリー(クルーズ船)
飛行機 | フェリー | |
---|---|---|
本数(1日) | 10本(直行便) | 7本 ※曜日によって異なる |
運航会社 | フィンエアー(フィンランド航空) | タリンク・シリア・ライン、ヴァイキング・ライン、エッケロ・ライン |
所要時間 | 30分 | 2時間〜2時間30分 |
相場 | 12,000円〜 | 4,000円〜 |
最低チェックイン時間 | 搭乗1時間前 | 乗船30分前 |
ちなみに、「ヘルシンキ – タリン」間は陸路では繋がっていないため(厳密にはロシア経由で繋がっているが1日以上かかる)、鉄道やバスを利用することはできません。
飛行機の場合
- 移動時間が短い
- 便数が1日を通して満遍なくある
- 搭乗前の待機場所が快適
- フェリーより少し料金が高い
- 空港まで行くのが手間
- チェックインカウンターが閉まる時間が早い
「ヘルシンキ – タリン」間の直行便フライトは、フィンランドの国営航空会社のフィンエアー(フィンランド航空)のみです。
フライト時間はたったの30分と非常に短いため、1分でも短い移動時間でアクセスしたい方には飛行機利用がおすすめです。
ヘルシンキ発 | タリン着 |
---|---|
00:20 | 00:50 |
06:00 | 06:30 |
09:00 | 09:30 |
10:50 | 11:20 |
12:00 | 12:30 |
14:00 | 14:30 |
15:40 | 16:10 |
16:25 | 16:55 |
19:05 | 19:35 |
21:25 | 21:55 |
タリン発 | ヘルシンキ着 |
06:00 | 06:30 |
06:55 | 07:25 |
09:55 | 10:25 |
11:45 | 12:15 |
12:55 | 13:25 |
14:55 | 15:25 |
16:35 | 17:05 |
17:20 | 17:50 |
20:00 | 20:30 |
22:20 | 22:50 |
※2024年5月時点。 |
注意
時期によって、フライトスケジュールや就航本数が多少異なります。正確なフライトスケジュールを把握したい方は、フィンエアーの公式HPをご確認ください。飛行機の場合、早朝便から深夜便がほぼ毎日あります。
フェリー(クルーズ船)の場合だと必ずしも早朝深夜と1日を通して就航しているとは限らないので、お仕事終わりの夜便や現地で長時間滞在するために朝便を希望する方は、飛行機を利用した方が希望通りになる可能性が高いです。
一方で、飛行機の料金はフェリーに比べると少し高くなってしまいます。
また、そもそも空港までの移動やチェックインカウンターが閉まる時間を考慮すると、フェリー移動よりも時間に余裕を持って行動しなければなりません。
金銭面よりも、滞在時間や快適な移動を重視したい方は、飛行機利用を検討してみましょう。
フェリー(クルーズ船)の場合
- 料金が安い
- 船内の施設が充実
- 市街地からフェリーターミナルまでのアクセスが良い
- ちょっとしたクルーズ旅行を楽しめる
- 曜日によって就航時間が変わる
- 搭乗前の待機場所が限られている
- 船酔いに注意
料金のお手頃さや市街地から港へのアクセスの良さなどから、フェリーは「ヘルシンキ – タリン」間で最も人気の移動手段です。
旅行会社が催行するヘルシンキ発タリンツアーの移動手段もほとんどがフェリー利用です(ツアー一例)。
そもそも、”バルト海クルーズ”を楽しむ目的で、移動手段としてフェリーを選んでいる方も多くいます。
一方で、飛行機と比べてフェリーは、時期、曜日、フェリー会社によって運航スケジュールが大きく異なります。
そのため、必ずしも自分が希望するフェリーに乗船できるとは限りません。
また、空港と違い、港のフェリーターミナルには、休息を取れるようなスペースはあまり多くありません。
待機場所が限られているので、出航40分〜1時間前の間にフェリーターミナルに行くのがおすすめです(ほとんどのフェリー会社の最終チェックイン時間が出航30分前のため)。
なお、「ヘルシンキ – タリン」間を運航しているフェリー会社は、以下の3社です。
Tallink Silja Line(タリンク・シリア・ライン) | 詳細 |
Viking Line(ヴァイキング・ライン) | 詳細 |
Eckero Line(エッケロ・ライン) | 詳細 |
Tallink Silja Line(タリンク・シリア・ライン)
出航港 | ヘルシンキ | ヘルシンキ西港第2ターミナル(West Termnal 2) |
---|---|---|
タリン | Dターミナル | |
船舶の種類 | スター号、メガスター号(日時によって、ヴィクトリア号) | |
日本語予約 | 可能 | |
公式HP | こちらから | |
おすすめ予約サイト | こちらから |
【利用ポイント】
- 最も運航本数が充実
- 乗船時間が最も短い
- 公式HPから唯一日本語で予約することができる
タリンク・シリア・ラインは、運航本数や船舶の規模、乗船時間の短さなどの理由で、「ヘルシンキ – タリン」ルートで最も人気のあるフェリーです。
海外のフェリー会社としては珍しく、公式HPからでも日本語で予約を進めることができます。
操作手順はとてもシンプルで、機械操作が苦手な方でも簡単に操作することができます。
また、運航スケジュールが「ヘルシンキ→タリン」「タリン→ヘルシンキ」ともにほぼ同じ時刻のため、タイムテーブルが見やすい、且つスケジュールが組みやすい点も大きなメリットです。
ヘルシンキ発 | タリン着 |
---|---|
07:30 | 09:30 |
10:30 | 12:30 |
13:30 | 15:30 |
16:30 | 18:30 |
19:30 | 21:30 |
22:30 | 24:30 |
タリン発 | ヘルシンキ着 |
07:30 | 09:30 |
10:30 | 12:30 |
13:30 | 15:30 |
16:30 | 18:30 |
19:30 | 21:30 |
22:30 | 24:30 |
※2024年5月時点。例外スケジュールあり。夏季は日にちによって便数増加。 |
Viking Line(ヴァイキング・ライン)
出航港 | ヘルシンキ | カタヤノッカターミナル(Katajanokka Skatudden) |
---|---|---|
タリン | Aターミナル | |
船舶の種類 | ヴァイキングXPRS号 | |
日本語予約 | 不可 | |
公式HP | こちらから | |
おすすめ予約サイト | こちらから |
【利用ポイント】
- 世界数カ国を運航するフィンランド大手船会社
- ヘルシンキ中心部からアクセスの良い港を利用
- 船内のエンターテインメントが充実
ヴァイキング・ラインは、フィンランドの大手船会社が運営する、「ヘルシンキ – タリン」間の主要なフェリーです。
タリンク・シリア・ラインに次ぐ運航本数の多さを誇り、船舶の規模もフィンランド発のフェリーの中では最大級です。
ヴァイキング・ラインを利用する最大のメリットは、ヘルシンキから港へのアクセスの良さです。
ヘルシンキ中心部から少し離れた港を利用する他のフェリーと違い、ヴァイキング・ラインは「カタヤノッカターミナル」という、ヘルシンキ中心部から徒歩でもアクセスできる港を利用します。
フェリー乗船の直前まで市内観光を満喫できるのが嬉しいポイントです。
一方で、公式HPは日本語対応をしていません。
もし日本語で予約手続きを進めたい場合は、複数のフェリー会社を比較表示してくれる、ダイレクトフェリーズというサービスの利用がおすすめです。
合わせて読みたい!【ダイレクトフェリーズ(Direct Ferries)とは?】評判・使い方・利用メリット&デメリットを解説!ヘルシンキ発 → タリン着 | ||||||||
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夏季 | 月 | 10:30 – 13:15 | 11:30 – 14:00 | 21:15 – 23:30 | ||||
火 | ||||||||
水 | ||||||||
木 | ||||||||
金 | 07:45 – 10:00 | 14:15 – 16:30 | 21:00 – 23:30 | |||||
土 | 11:30 – 14:00 | 21:15 – 23:30 | ||||||
日 | 19:00 – 21:30 | |||||||
通常 | 月 | 10:30 – 13:00 | 20:30 – 23:00 | |||||
火 | ||||||||
水 | ||||||||
木 | ||||||||
金 | 07:45 – 10:00 | 14:15 – 16:45 | 21:00 – 23:30 | |||||
土 | 10:30 – 13:00 | 20:30 – 23:00 | ||||||
日 | 01:00 – 03:30 | 19:00 – 21:30 | ||||||
※2024年5月時点。 |
タリン発 → ヘルシンキ着 | ||||||||||
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夏季 | 月 | 08:00 – 10:30 | 14:00 – 16:50 | 18:00 – 20:15 | ||||||
火 | ||||||||||
水 | ||||||||||
木 | ||||||||||
金 | 04:15 – 06:45 | 10:45 – 13:15 | 17:30 – 20:00 | |||||||
土 | 08:00 – 10:30 | 18:00 – 20:15 | ||||||||
日 | 15:30 – 18:00 | 22:15 – 00:30 | ||||||||
通常 | 月 | 07:00 – 09:30 | 17:00 – 19:30 | |||||||
火 | ||||||||||
水 | ||||||||||
木 | ||||||||||
金 | 04:00 – 06:30 | 10:45 – 13:15 | 17:30 – 20:00 | |||||||
土 | 07:00 – 09:30 | 17:00 – 19:30 | ||||||||
日 | 15:30 – 18:00 | 22:15 – 00:30 | ||||||||
※2024年5月時点。 |
Eckero Line(エッケロ・ライン)
出航港 | ヘルシンキ | ヘルシンキ西港第2ターミナル(West Termnal 2) |
---|---|---|
タリン | Aターミナル | |
船舶の種類 | MSフィンランディア号 | |
日本語予約 | 不可 | |
公式HP | こちらから | |
おすすめ予約サイト | こちらから |
【利用ポイント】
- 料金が安い
- ほぼ全ての曜日でスケジュールが同じ
- 運航本数は少なめ
エッケロ・ラインは、「ヘルシンキ – タリン」間のルートに特化したフェリーです。
他のフェリーに比べると運航本数は少ないものの、料金の安さや運航スケジュールが曜日問わずほとんど同じという利用のしやすさが人気です。
他のフェリーとの料金を比較するためにも、公式HPよりも複数のフェリーを比較表示してくれるサービス(ダイレクトフェリーズなど)で予約をするのがおすすめです。
ヘルシンキ発 → タリン着 | |||
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月 | 09:00 – 11:15 | 15:15 – 17:30 | 21:40 – 00:10 |
火 | |||
水 | |||
木 | |||
金 | |||
土 | |||
日 | 21:40 – 00:10 | ||
タリン発 → ヘルシンキ着 | |||
月 | 06:00 – 08:15 | 12:00 – 14:15 | 18:30 – 21:00 |
火 | |||
水 | |||
木 | |||
金 | |||
土 | |||
日 | |||
※2024年5月時点。 |
チケットのおすすめ手配方法
「ヘルシンキ – タリン」間チケットのおすすめ手配方法は、飛行機とフェリーそれぞれ下記になります。
飛行機 | フィンエアー公式HP | 公式ホームページから予約することで、最新のセール情報や運休情報などを知ることができる。航空券検索サービスと比べても料金は安い。 | 詳細 |
---|---|---|---|
skyticket | 最安値ファーストで航空券を比較検討してくれるサービス。とにかく価格重視でチケットを購入したい方におすすめ。 | 詳細 | |
エアトリ | 日本の旅行会社が運営する日本最大の航空券検索サービス。航空券の豊富さやサイトの見やすさが特徴で、複数カ国の航空券も検索したい方におすすめ。 | 詳細 | |
エクスペディア | 航空券だけでなくホテルやツアーも取り扱う、言わずと知れた世界最大級のオンライン旅行通販会社。航空券とセットでホテルを予約するとよりお得になる。 | 詳細 | |
フェリー | フェリー各社公式HP | 各フェリー会社公式ホームページでは最新の運航状況やセールチケットの情報を手に入れられる。ただし、フェリー会社によっては日本語手続きができないので要注意。 | ー |
ダイレクトフェリーズ | ほぼ全世界のフェリーの予約を行うことができる世界最大級のフェリー予約サービス。フェリー各社の公式ホームページを除いて、業界最安値の料金を提示してくれる。 | 詳細 | |
Omio | フェリーだけでなく、鉄道や飛行機などの各交通機関の最適なルート&価格を表示してくれる交通検索サービス。フェリーだけでなく、現地の移動やその後の旅程の移動も含めて一度に全て予約したい方におすすめ。 | 詳細 | |
GetYourGuide | フェリーなどの交通機関のチケットや、現地のツアーの販売を行う、世界最大級のオプショナルツアー会社。フェリーの予約と同時に、現地ツアーの予約も考えている方におすすめ。 | 詳細 |
基本的に航空券手配の場合は、航空会社の公式ホームページが行なっているセールを除き、サービスによって大きな料金差が発生することはありません。
ですので、普段自分が利用しているサービスをそのまま利用する形で問題ありません。
ただ、飛行機だけでなく、その後ホテルの手配も考えている場合は、エアトリやエクスペディアのようなセット販売でよりお得になるサービスの利用がおすすめです。
一方で、フェリーチケット手配の場合は、最適ルートを最安値で表示してくれて、日本語で手続きすることができるダイレクトフェリーズ一択です。
もちろん、フェリー各社の公式ホームページでの予約もいいですが、日本語で手続きできないことがあるため、ダイレクトフェリーズ利用が無難です。
ただし、他の交通機関との比較をした上でフェリー利用を考えたい方は「Omio(オミオ)」、フェリーチケット手配と現地でのツアー予約をまとめて行いたい場合は「GetYourGuide(ゲット・ユア・ガイド)」などのオプショナルツアー会社から手配するのもおすすめです。
フェリー(クルーズ)利用でタリンを訪れた体験談
2017年にタリンク・シリア・ラインでヘルシンキからタリンに向かった際の様子
乗船フェリー | Tallink Silja Line(タリンク・シリア・ライン) |
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利用サービス | ダイレクトフェリーズ |
乗船日 | 2017/07/27 |
乗船時間 | 2時間 |
私が乗船したフェリーは「Tallink Silja Line(タリンク・シリア・ライン) 」です。
ヘルシンキ中央駅近くのホテルに宿泊していたので、タリンク・シリア・ラインが出航する港「ヘルシンキ西港第2ターミナル」へはトラムを使って20分ほどでした。
西ターミナルは複数のフェリー会社が利用する国際線ターミナルのため、ターミナル規模はフィンランド最大級です。
ただし、最大級とはいってもターミナル内に商業施設が充実しているわけではなく、数店舗の売店やターミナル周辺の数軒の飲食店のみです。
ポイント
ターミナル付近での飲食の購入はあまりできないため、なるべくターミナルに向かう前に飲み物等は購入しておきましょう。タリンク・シリア・ラインのフェリー船内はとにかく広いです。
例えるなら、十数階建て大規模マンションが海上に浮かんでいるような迫力を感じます。
船内にある主な施設は、以下の通りです。
- レストラン数軒
- 売店数軒
- ギフトショップ数軒
- ラウンジ(ラウンジ会員限定)
- カジノ(主にスロット)
- パフォーマンスショー舞台
- 展望デッキ
展望デッキは常時開放されており、ラウンジ会員以外も自由に利用できます。
360度バルト海を見渡せるロケーション、まさに「海外クルーズをしているなぁ」という充実感を味わえます。
エストニア(タリン)側に近くなると、バルト海越しにタリンの街並みが見えてきます。
世界遺産に登録されているタリンの旧市街は沿岸に近いため、フェリーの上からだと旧市街を一望することができます。
「ヘルシンキ – タリン」間はわずか2時間のクルーズではあるものの、比較的手頃な料金で、豪華客船さながらのフェリーに乗船してバルト海クルーズを楽しむことができるため、初めての海外クルーズを楽しみたい方には非常におすすめです。
まとめ
- 「ヘルシンキ – タリン」間の移動手段は飛行機とフェリーの2択
- 飛行機の場合は料金は高いが移動時間が短い
- フェリーの場合は移動時間は長いが料金が安く、バルト海クルーズを満喫できる
- 「ヘルシンキ – タリン」間を運航しているフェリーは「タリンク・シリア・ライン」「ヴァイキング・ライン」「エッケロ・ライン」の3社
- タリンク・シリア・ラインは運航本数が多く、公式HPでは日本語で予約することができる
- ヴァイキング・ラインはヘルシンキ中心部からアクセスの良い港を利用し、船内のエンターテインメントが充実
- エッケロ・ラインは運航本数は少ないものの、他社フェリーと比べて料金が安い
- 基本的にチケットの手配は各社公式HPからの予約が安いが、様々な項目で比較検討したい場合は「ダイレクトフェリーズ」がおすすめ
参考文献・注意事項
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。