こんな方にオススメの内容!
- 南アフリカ&レソトの観光スポットを知りたい!
- 世界遺産ドラケンスバーグへの行き方や見どころなどの情報収集をしたい!
- 実際にドラケンスバーグを訪れた人の感想を聞きたい!
- ドラケンスバーグ観光にオススメのツアー会社を教えてほしい!
ドラケンスバーグは南アフリカとレソト王国の2カ国にまたがる、近年注目を浴びている絶景スポットですが、情報が少なく、アクセスしづらいのが難点です。
そこで、実際に訪れたことのある筆者が、見どころを紹介しつつ、具体的な行き方やおすすめのツアー会社を紹介します。
そもそも「ドラケンスバーグ」とは?
ドラケンスバーグの景色の大きな特徴はうねるような形をした山々を見ることができること
ドラケンスバーグとは、先住民サン族が描いた岩絵が残る3,000m級の山々が連なる山岳地帯です。
ドラケンスバーグ = 竜の山々
名前にこのような意味を持つように、地殻変動によって造られたドラケンスバーグの山脈は、竜が空に舞っているかのような波打つ形が特徴的です。
さらに、ドラケンスバーグに点在する洞窟内には、先住民サン族によって描かれた岩絵が3万5,000点以上も残っており、文化的な面でもとても価値があります。
このような自然景観の美しさと貴重な文化が残されている点が共に評価されて、2000年に世界複合遺産に登録されました。
(世界遺産についてはこちらの記事で詳しく解説してます)
主な見どころ
「南アフリカ-レソト」の国境付近のサニパス峠で見られる息を呑むほど美しい絶景
ドラケンスバーグの主な見どころは、大きく下記の3エリアに分かれます。
南アフリカ側 | ウクハランバ・ドラケンスバーグ国立公園 | ドラケンスバーグ観光の中心と言える南アフリカ側の世界遺産エリア。ジャイアント・キャッスル、カテドラル・ピークなど、ツアー行程でよく組まれる観光スポットの多くが集まる。 |
---|---|---|
サン族の洞窟壁画 | 先住民サン族が約4,000年前から描いていた岩絵が残る洞窟。洞窟内はサン族の暮らしが再現されている。 | |
ホウィック滝 | ドラケンスバーグ国立公園の手前に位置する、ドラケンスバーグ周辺で最も有名な滝。周辺には工芸品などを販売するお土産店が点在するため、南アフリカのお土産探しにも最適。 | |
レソト側 | セアラバセべ国立公園 | レソト側のドラケンスバーグ観光の中心と言える世界遺産エリア。園内にはラムサール条約に登録されている湿地帯が広がり、鳥類をはじめ希少な動植物を観察することができる。 |
国境沿い(サニパス) | サニパス(峠) | 南アフリカとレソトの国境付近に位置する峠。ドラケンスバーグの象徴的な景色と言える波打つような山々や壮大な峡谷を見渡せる。ダーバンやアンダーバーグといった観光拠点となる街からのアクセスが良いことからドラケンスバーグ屈指の人気観光スポットになっている。 |
レソトビレッジ | レソトの伝統家屋「バソト・ハット」が点在する、レソトの伝統的な暮らしの体験ができる文化体験施設。ツアーで訪れた場合は、伝統調理法で作ったパンを食べたり、お土産として伝統工芸品の購入ができる。 |
ただし、レソト側のセアラバセべ国立公園は、ドラケンスバーグ観光の拠点となるダーバンやアンダーバーグといった都市からでもアクセスが非常に難しいです。
どうしてもセアラバセべ国立公園を訪れたい場合は、レソトの首都マセル発の数少ないツアーに参加、もしくはセアラバセべ国立公園までレンタカーでアクセスする方法を取ってみてください。
他の2エリア(南アフリカ側、国境沿い・サニパス)の行き方については、後述の「ドラケンスバーグへの行き方」で詳しく解説します。
ベストシーズンは4〜9月
ドラケンスバーグ観光のベストシーズンは、乾季の4〜9月です。
一方で、10〜3月は雨季に当たり、せっかくの美しい景色が見れなくなる可能性が高まるためなるべく避けましょう。
ただし、仮にベストシーズンにドラケンスバーグを訪れたとしても、標高の高いドラケンスバーグでは天候の変化が激しいため雨が降ることがあります。
ベストシーズンに訪れても、念の為雨具は持ち歩くようにしましょう。
入園料
ドラケンスバーグの入園料は、園内のどのゲートから入るかによって変わってきます。
ただし、下記のような主要な観光スポットのゲートでは、入園料は統一されています。
- 大人:R80(約600円)
- 子供:R40(約300円)
- 該当エリア:ジャイアント・キャッスル、カテドラル・ピーク、ロイヤル・ナタール国立公園
また、ドラケンスバーグを訪れる際は基本的にツアー利用になるため、各スポットの入園料はツアー料金に含まれていることが多いです。
もし、マイカーやレンタカーで訪れる場合は、事前に各ゲートでの入園料を確認しておきましょう。
宿泊施設
筆者も滞在したおすすめ宿泊施設「Cedar Garden」
ドラケンスバーグの宿泊施設は、ドラケンスバーグ近くの観光拠点となる街に集中、または園内の広大な範囲に点在しています。
アンダーバーグ | ||
---|---|---|
Cedar Garden | 公式HP | |
Sani Window Bed & Breakfast | 公式HP | |
J&B Lodge | 公式HP | |
Khotso Lodge | 公式HP | |
ヒメヴィル | ||
Moorcroft Manor Boutique Country Hotel | 予約サイト | |
KarMichael Farm | 公式HP | |
Sani Pass Manor Guest House | 公式HP | |
園内 | ||
サニパス | Sani Valley Nature Lodges | 公式HP |
Premier Resort Sani Pass | 公式HP | |
Sani Mountain Lodge | 公式HP | |
ドラケンスバーグ国立公園 | Giants Castle Camp | 公式HP |
Drakensberg Sun Resort | 公式HP | |
Cleopatra Mountain Farmhouse | 公式HP | |
Champagne Castle Hotel | 公式HP | |
Cathedral Peak Hotel | 公式HP |
アンダーバーグやヒメヴィルの宿泊施設であれば、乗合バスなどを利用することでアクセスすることができます。
一方で、園内の宿泊施設は基本的にマイカーやレンタカー以外でのアクセスが難しいため、国際免許を持ってない方は希望するホテルに宿泊できる1泊以上のツアーへの参加、またはプライベートガイドを雇うことをおすすめします。
ドラケンスバーグへの行き方
ツアーによっては「南アフリカ→レソト」の国境越えを体験できる
そもそも、個人でドラケンスバーグ観光をすることは非常に難しいです。
個人観光が難しい理由は、以下の通りです。
理由 | 解決策 |
---|---|
近くに空港が無い | ツアーを利用する |
乗合バス利用の場合は途中の街までしか行けない | |
公園の範囲が広大過ぎるため各スポット間の移動が大変 | マイカーやレンタカーを手配する |
ドラケンスバーグ観光する際の拠点となる街は、大きく下記の2つに分かれます。
- ダーバン
- ドラケンスバーグ周辺の街(アンダーバーグ&ヒメヴィル)
一言にドラケンスバーグと言っても、世界遺産登録範囲だけでも日本の神奈川県と同等の面積、南アフリカとレソトの国立公園全体に範囲を広げると神奈川県の数倍もの広さがあります。
つまり、目的の観光スポットによって観光拠点にすべき街が変わってくるのです。
以上のことを踏まえて、ドラケンスバーグの観光スポットを個人で巡ることは基本的に難しいと認識しておきましょう。
ダーバン拠点の場合
- ツアー会社が豊富
- 日本からのアクセスが良い(国際空港の利用が可能)
- 南アフリカ側の国立公園(ロイヤル・ナタール国立公園など)へのアクセスが良い
【日帰り観光できる主なスポット】
- ロイヤル・ナタール国立公園
- カテドラル・ピーク
- ジャイアント・キャッスル
- サン族の岩壁画洞窟
- ホウィック滝
ダーバンを拠点にする大きなメリットは、日本からのアクセスが良い上に、ドラケンスバーグのツアーを催行している旅行会社がとても多い点です。
ダーバン郊外には大きな国際空港があるため、日本からだと最短で1度の乗り換えでアクセスできます。
加えて、ダーバンにはドラケンスバーグのツアーを催行している旅行会社が多くあるので、1日でも早くドラケンスバーグを訪れたい場合はダーバンを拠点にするのがおすすめです。
また、1泊以上の滞在をすれば、日帰り観光できる主なスポット以外の観光スポットを巡ることもできるので、ドラケンスバーグの主要観光スポットをすべて巡りたい方は、1泊以上のツアーの申し込みをしてみましょう。
(1泊以上のドラケンスバーグツアーのツアー例はこちら)
ドラケンスバーグ周辺の街(アンダーバーグ&ヒメヴィル)拠点の場合
- 1時間以内でアクセス可能
- レソト側への観光に最適
- 宿泊施設が豊富
【日帰り観光できる主なスポット】
- サニパス峠
- モホトロング
- レソトビレッジ
ドラケンスバーグ周辺の街を拠点にする大きなメリットは、最短時間でドラケンスバーグへアクセスすることができる点です。
車を約1時間走らせれば、ドラケンスバーグの入場ゲートに着くことができます。
レソトとの国境に近いため、レソト側の観光スポットのセアラバセべ国立公園にアクセスすることもできます。
(ただし、おすすめはレソトの首都マセルからのツアー参加)
また、国境付近を含め、アンダーバーグやヒメヴィルには多くの宿泊施設が点在しているため、わざわざダーバンなどの大きな街に戻らなくてもドラケンスバーグ観光を満喫することができます。
(具体的な宿泊施設の詳細は前述してます)
一方で、ドラケンスバーグ周辺には大きな国際空港がありません。
そのため、レソトやダーバンの空港から乗合バスなどを利用してアンダーバーグやヒメヴィルにアクセスする必要があります。
ちなみに、乗合バスは下記のような大きめのバンのことを指します。
ダーバンの主な乗合バスの乗り場は、ダーバン駅東側です。
アンダーバーグ行きの乗合バスの最終便は、15時を目安に考えておきましょう。
おすすめのツアー会社
筆者自身が実際に利用した「サニパスツアーズ」のツアー車
ドラケンスバーグのツアーを催行するツアー会社は、大きく下記の3パターンに分けられます。
西遊旅行
こんな方におすすめ
日本からの移動手段、食事、宿泊などなにからなにまで全てお任せしたい!西遊旅行は、主に日本人がなかなか訪れない、個人では訪れにくい国・地域のツアーを取り扱う日本の旅行会社です。
どのツアーにも日本から出発する空港から日本語ガイド&添乗員が同行するため、安心と快適さを求める方にはとてもおすすめです。
一方で、ドラケンスバーグ(南アフリカ&レソト旅行)を訪れるツアーの催行日は限られています。
西遊旅行側があらかじめ設定した出発日の中から参加日を選択するため、自分の都合通りのツアーに参加できるとは限りません。
また、ツアー料金は他社と比べて少し高めに設定してあります。
ただし、料金に相応したツアーのクオリティを提供しているため、参加したお客様満足度が高い旅行会社としても有名です。
GetYourGuide(ゲットユアガイド)
こんな方におすすめ
ツアー内容よりもとにかく少しでも安くツアーに参加したい!GetYourGuideは、ほぼ全世界のツアーを催行する、海外発のオプショナルツアー会社です。
GetYourGuide最大の利用メリットは、ツアー価格がとてもお手頃な点です。
世界中にユーザーを抱えるため、一人当たりのツアー価格を抑えることができるためです。
ドラケンスバーグのツアー価格も、他社のツアーと比較すると1〜2割安く設定されています。
また、ほぼ全世界のツアーを取り扱っているため、ドラケンスバーグのツアー数が豊富です。
定番スポットだけを訪れる日帰りツアーから、トレッキングなどを含む宿泊ツアーまで、ツアーバリエーションに富んでいます。
なお、GetYourGuideについては下記の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひ併せてご覧ください。
合わせて読みたい!【Get Your Guide(ゲットユアガイド)とは】特徴・評判・利用メリット&デメリットを解説!Viator(ビアター)
こんな方におすすめ
様々なツアーの中から自分好みのツアーを選びたい!Viatorは、ドラケンスバーグのツアーを最も多く取り扱っている旅行会社と言っても過言ではありません。
ドラケンスバーグのツアーだけでも50件以上、その他の南アフリカの観光スポットとの周遊も合わせると70件以上にのぼります。
さらに、ドラケンスバーグの主要観光スポットはもちろん、ツアーによっては、トゥゲラ滝、円形劇場、アクアプールなど他社ではなかなか訪れることのないスポットにも立ち寄ります。
一方で、あまりにもツアー数が多い影響で、参加者がなかなか集まらないツアーもあります。
自分が参加予定のツアーが直前で催行中止になることも考えられるので、催行中止のリスクを減らすためにも、なるべく口コミの数が多い人気ツアーに申し込むのがおすすめです。
サニパスツアーズ
こんな方におすすめ
アンダーバーグからお得にツアー利用をしたい!サニパスツアーズは、南アフリカとレソトの国境に位置する街サニパスを拠点に、主にドラケンスバーグのツアーを催行している南アフリカ現地のツアー会社です。
ドラケンスバーグに程近い場所に本社を構えるツアー会社のため、ドラケンスバーグに関する情報量がとても豊富です。
ツアー以外にも、宿泊施設や周辺の観光スポットの情報の問い合わせもできます。
さらに、本社がレソトにも近いため、ドラケンスバーグのレソト側のツアーまで取り揃えています。
南アフリカだけでなくレソトの観光も考えている方は、サニパスツアーズ一択と言ってもいいでしょう。
ただし、サニパスツアーズの集合場所は、アンダーバーグにある本社前、もしくはアンダーバーグや隣町のヒメヴィルの街中にある宿泊施設のみです。
ダーバンなどの他都市からのピックアップサービスは行っていないため、サニパスツアーズのツアーを利用する場合はアンダーバーグまで移動する手間がかかります。
それでもサニパスツアーズのツアーを利用したい方は、前述の「ドラケンスバーグへの行き方」で解説したアンダーバーグへの行き方を参考にした上で、ツアー利用を検討してみてください。
実際に訪れてみての感想
実際にドラケンスバーグを訪れた際の様子(サニパス峠付近)
訪問日 | 2024年1月4日(日帰り) |
利用ツアー会社 | サニパスツアーズ(詳細) |
利用ツアー名 | Sani Pass Day Tour(詳細) |
訪問スポット | ウクハランバ・ドラケンスバーグ国立公園、サニパス峠、レソトビレッジ |
宿泊施設 | Cedar Garden(詳細) |
結論、多くの時間やお金をかけてでもドラケンスバーグは一生に一度は見るべき絶景の宝庫です!
レソトの観光もしたかったため、乗合バスを利用してレソトから南アフリカへ入国後、アンダーバーグにある「Cedar Garden」に宿泊しました。
Cedar Gardenからサニパスツアーズの本社までは徒歩でアクセスできる距離でしたが、サニパスツアーズに連絡したところ、宿泊施設に直接迎えに来てくれるとのことでした。
サニパスツアーズのツアーは基本的に少人数なため、ツアー参加者は合計で7名のみ。
目的地に向かう途中に、気になるスポットや撮影したいスポットがあれば立ち止まってくれました。
ドラケンスバーグは道中も絶景の連続
アンダーバーグ発のツアーの場合は、主にサニパス峠や、国境を越えてレソト側の主要な観光スポットを巡ります。
本音では南アフリカ側のジャイアント・キャッスルやカテドラル・ピークなども訪れたかったのですが、イメージしていたドラケンスバーグの壮大な景色はサニパス周辺でも十分に満喫することができました。
サニパスツアーズで訪れたレソトの文化体験ができる「レソト・ビレッジ」
ドラケンスバーグは日本からだと決してアクセスが良いとは言えません。
最短でも日本から1日半はかかります。
それでも、当記事をご覧のみなさんには、ドラケンスバーグの絶景と感動の連続をぜひ体験してほしいです!
参考文献・注意事項
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。