こんな方にオススメの内容!
- 近々スペイン旅行を計画している!
- マドリードから日帰りで行けるおすすめ観光スポットを知りたい!
- 各観光スポットへのアクセス方法を教えてほしい!
- おすすめのオプショナルツアーや旅行会社を知りたい!


スペインの首都マドリードは、(時期によるが)日本からの直行便が就航しているスペイン観光の玄関都市です。
マドリードにも多くの魅力的な観光スポットがありますが、首都周辺にはスペインの歴史を語る上で欠かせない古都や他地域では見られないユニークな都市が点在しています。
せっかく長い時間をかけてスペインに来たのなら、マドリード周辺の観光スポットにも足を運んでみましょう。
マドリードから日帰りで行けるおすすめ観光スポット11選


なお、今回紹介するおすすめ日帰り観光スポットは、下記項目を基準に選定しています。
見どころ | 観光スポットの多さ。飲食店やお土産店の充実度。 |
---|---|
アクセス | マドリードからの所要時間や各交通機関の本数、乗り換え回数など。 |
治安 | 昼夜間それぞれの治安。夜間の一人歩きは問題ないか。 |
ツアー数 | 各スポットを訪れるオプショナルツアー数。全オプショナルツアー会社のツアー数の合計。 |
満足度 | 日帰りでも十分満喫できるかどうか。 |
観光スポットを訪れる上で、自分が最も重視する点に注目しながら訪れるスポットを選んでみてください。
【世界遺産】トレド
どんなところ?
中世にタイムスリップした感覚を楽しめる、多くの芸術家に愛された古都トレドはマドリードから日帰りで訪れる観光スポットとして鉄板中の鉄板です。
日本発のスペインツアーでも行程に組まれることが多く
マドリード郊外の観光 = トレド
このように言っても過言ではありません。

マドリード発のオプショナルツアーや、日本の旅行会社が催行するツアーのほとんどが日帰り観光です。
もちろん、日帰り観光でも十分楽しむことはできますが、トレドは見どころが多い上に魅力的なホテルでの滞在や夜景鑑賞も楽しめる都市です。
もし、滞在日数に余裕があれば、ホテル滞在や夜景鑑賞を楽しむためにも1泊以上の滞在を検討してみてください。
主な見どころ

画家エル・グレコの傑作「オルガス伯爵の埋葬」を所蔵する「サントトメ教会」
カテドラル(大聖堂) | 500年以上の歴史を持つ、スペイン最大規模のゴシック様式の大聖堂。金などを使った豪華な装飾だけでなく、著名な画家の作品も展示されている。 |
アルカンタラ橋 | トレド旧市街の入り口にかかる、約800年の歴史を持つ石橋。 |
アルカサル | かつてトレドを守る要塞として機能していた巨大な城。現在は軍事博物館として一般公開されている。 |
ソコドベール広場 | トレドの中心で多くの観光客で賑わう広場。周辺には多くの飲食店やお土産店が軒を連ねる。 |
サントトメ教会 | 画家エル・グレコの傑作「オルガス伯爵の埋葬」を所蔵することで知られる、トレドで最も知られている教会。 |
エル・グレコ美術館 | トレドで活動してたエル・グレコのアトリエを再現した美術館。十二使徒の連作などの作品も展示している。 |
パラドール・デル・バイエ | トレド旧市街を見渡せる丘の上の人気展望スポット。展望スポット近くにはトレドで最も有名なホテル「パラドール・デ・トレド」があり予約が困難なほど人気。 |
トレドの主な見どころは、タホ川に囲まれた旧市街の中に多く点在しています。
旧市街散策に限っていうと、1日あれば十分に周れる広さです。
一方で、トレドの象徴とも言える豪華ホテル「「パラドール・デ・トレド」」へ宿泊することを目的にトレドを訪れる観光客も多くいます。
大人気ホテルのため予約は数ヶ月前から必要ですが、展望スポット「パラドール・デル・バイエ」へは宿泊者以外も立ち寄れるので、日帰り観光の方は展望スポットだけでも足を運んでみましょう。
アクセス
鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 → トレド駅 → トレド旧市街入り口 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 50分 | |
相場 | 2,000〜3,000円 | |
バス | マドリード・エリプティカ・バスターミナル → トレド・バスターミナル → トレド旧市街入り口 | |
合計所要時間 | 1時間10分 | |
相場 | 1,000〜2,000円 |

トレドへは、鉄道でもバスでも訪れることができます。
嬉しいことに、本数は鉄道もバスも1日10本以上走っていて利用しやすいです。

また、駅やバスターミナルから旧市街へは徒歩10分ほどで着きます。
このようなアクセスの良さが、マドリード郊外観光で常に人気を博している理由の一つです。
取扱いオプショナルツアー会社
ヨーロッパのツアーを取り扱っている旅行会社であれば、ほぼ確実にトレドのオプショナルツアーを取り扱っています。
特に、Get Your GuideやViatorといった世界中に多くの利用者を抱える大手旅行会社だと、日帰りプランだけでなく、宿泊や周辺の都市との周遊プランも出しています。
目的や滞在日数に合わせて、トレドと他の都市との周遊プランを選んでみるのもおすすめです。
【世界遺産】アランフェス
どんなところ?
かつての王国の別荘が建てられた王宮と庭園が魅力の小さな街前述のトレドと並んで、マドリードからのアクセスが非常に良い街です。
メインの観光スポットは王宮と庭園になるため、マドリードからの日帰り観光でも十分に満喫できます。
トレドなどの人気都市と比べるとアランフェスのツアー数は決して多いとは言えないものの、鉄道やバスの本数が多いことから個人で訪れる観光客も多いです。
(個人で鉄道チケットの手配する方法については、後述の「個人で訪れるのにおすすめの便利ツール(アプリ)は?」で解説してます)
主な見どころ

王宮に隣接する庭園へは無料で入ることができる
王宮 | ハプスブルク家の別荘として建てられたアランフェス観光のメインスポット。「磁気の間」「アラブの間」などの豪華絢爛な部屋やフレスコ画で覆われた礼拝堂などが見どころ。 |
王子の庭園 | プラタナスの木々に覆われた広大な庭園。王宮からは列車型の観光バスで周ると便利。 |
サン・アントニオ広場 | アランフェス観光の中心広場。周辺にはいくつかの飲食店が点在し休憩場所に最適。 |
農夫の家 | ハプスブルク家の王様が狩りや保養のために建てた館。当時の離宮の贅沢な暮らしの様子が垣間見れる。 |
アランフェスを訪れる観光客の大半の目的は、アランフェスの王宮を訪れることです。
王宮と周辺の庭園は世界遺産に登録されており、自然環境をうまく活かした造園技術が高い評価を受けています。

アクセス
鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 → アランフェス駅 → アランフェスの王宮入り口 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 1時間 | |
相場 | 1,000〜1,500円 | |
バス | マドリード・南バスターミナル → アランフェスバス停 → アランフェスの王宮入り口 | |
合計所要時間 | 1時間 | |
相場 | 700〜1,000円 |

アランフェスはマドリードからとてもアクセスが良い観光スポットの一つです。
鉄道を使ってもバスを使っても1時間あまりで着くことができます。
メインの観光スポットである王宮までは、最寄り駅やバス停から徒歩10分ほどで着きますが、道中にはあまり飲食店がないので、事前に飲料水などを購入しておくのがおすすめです。
取扱いオプショナルツアー会社
マドリード日帰り観光スポットとして人気のトレドやセゴビアと比べると、ツアーを取り扱っている旅行会社はあまり多くありません。
限られたアランフェスのツアーの中で人気なのが、王宮チケットとプライベートガイド込みのツアーです。
広大な敷地に多くの部屋や装飾品が点在しているので、効率よく観光するためにもぜひプライベートガイドを付けて観光してみましょう。
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【世界遺産】セゴビア
どんなところ?
ローマ水道橋がシンボルの日本人ツアー客がとても多い観光都市セゴビアは、前述のトレドと並んで、マドリードからの日帰り観光スポットとして非常に高い人気を誇る街です。
大きな特徴は、日本人観光客が多く街中には日本語案内の看板がよく見られる点です。
日本発のスペインツアーでもよく組み込まれ、マドリード観光とセットでツアー販売している旅行会社が多いです。
主な見どころ

美しくライトアップされたアルカサルを見るためにも1泊以上の滞在がおすすめ
ローマ水道橋 | 紀元前に建造されたスペイン最大規模の水道橋。街の中心広場に位置し、周辺は多くの飲食店やお土産店が軒を連ねる。 |
カテドラル(大聖堂) | 18世紀以降に完成した、ゴシック様式としてはスペインで最も新しい大聖堂。 |
アルカサル | ローマ時代の要塞跡地に建造された、約800年の歴史を誇る城。ディズニー映画「白雪姫」の城のモデルにされたことで有名。 |
ラ・ベラ・クルス教会 | 12角形の独特な形状を持つユニークな教会。この教会から眺められるアルカサルの雄大な姿が美しい。 |
セゴビアはローマ時代と中世に大きな繁栄を遂げ、その各時代の建造物が今なお残っている見どころの多い街です。
旧市街は世界遺産登録され、評判の良い人気飲食店が点在しているなど魅力ポイントが多いため、日帰りではなく1泊以上で訪れる観光客も増えています。

また、夜にライトアップされたローマ水道橋やアルカサルは息を呑むほど美しいため、滞在日数に余裕のある方はぜひ宿泊込みで訪れることをおすすめします。
アクセス
鉄道 | マドリード・チャマルティン駅 → セゴビア・ギオマール駅 → 旧市街入り口(アソゲホ広場) | |
---|---|---|
合計所要時間 | 1時間 | |
相場 | 2,000〜3,000円 | |
バス | マドリード・モンクロア・バスターミナル → セゴビア・バスターミナル → 旧市街入り口 | |
合計所要時間 | 1時間40分 | |
相場 | 1,000〜1,500円 |

セゴビアを訪れる場合は鉄道よりもバスがおすすめです。
鉄道で訪れると、旧市街から数キロ離れた駅に到着するため、駅前でバスに乗り換える手間が増えます。
一方で、バスで訪れると旧市街近くのバスターミナルに到着するため、乗り継ぎの手間がなくなります。
ただし、バスは鉄道に比べて所用時間が増えるため、ある程度時間に余裕がある場合はバス利用の検討をしてみてください。
取扱いオプショナルツアー会社
日本人に人気の観光スポットということもあり、セゴビアのツアーはほとんどの旅行会社で取り扱っています。
また、セゴビア1都市だけでなく、周辺のトレド、アビラ、サラマンカなどと周遊するツアーも多く催行されています。

【世界遺産】アルカラ・デ・エナーレス
どんなところ?
セルバンテスが生まれ育ったスペイン有数の大学都市アルカラ・デ・エナーレスは、街の起源は600年以上前、大学都市としては500年以上前までさかのぼる、スペイン有数の歴史ある街です。
この街の名が世界に知れ渡ったきっかけは、世界的に有名な文豪「セルバンテス」が生まれ育った街という点です。
セルバンテスはアルカラ・デ・エナーレスの象徴的な人物で、現在は街中にセルバンテスゆかりの建物が点在しています。

主な見どころ

アルカラ・デ・エナーレスの街の中心「セルバンテス広場」
サン・イルデフォンソ学院 | 開校当時はアルカラ大学という名前で知られていた、現在セルバンテス文学賞の授賞式などが行われている大学。1時間置きにガイド付きのツアーが開催されている。 |
アンテサナ病院 | 貧しい人々のための施療院として建てられた、現存するスペイン最古の病院。 |
セルバンテスの家 | セルバンテスが幼少期を過ごした家の雰囲気を再現。建物前にはドンキホーテとサンチョパンサの像があり、撮影スポットとして人気。 |
セルバンテス広場 | セルバンテスの名がつけられた街の中心。春から夏にかけて美しい花々が咲き誇る。 |
アルカラ・デ・エナーレスの街は非常にコンパクトです。
セルバンテス広場を中心に半径500m以内に主要な観光スポットが集中しているため、半日あれば十分観光を満喫できます。
アクセス
鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 or チャマルティン駅 → アルカラ・デ・エナーレス駅 → セルバンテス広場 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 45分 | |
相場 | 600〜1,000円 |

「マドリード – アルカラ・デ・エナーレス」間の鉄道は毎時5本ほど出ているため、個人でも訪れやすい街の一つです。
駅から街の中心地(セルバンテス広場)までは少し歩きますが、道中には飲食店などが充実しているため、買い物や休憩場所には困りません。
取扱いオプショナルツアー会社
トレドやセゴビアなどの日本人観光客に人気の街の陰に隠れてしまっている影響もあり、アルカラ・デ・エナーレスのツアーを取り扱う旅行会社はあまり多くありません。
ただ、アクセスの良さや街のコンパクトさから考えると、十分に個人で訪れることができる街です。
一方で、街や大学の歴史について詳しく知りたい方はツアー参加を検討してみましょう。
【世界遺産】アビラ
どんなところ?
中世に築かれたスペイン最大規模の城壁が残る要塞都市アビラは、マドリード日帰り観光スポットとして人気の街の一つです。
観光客に人気である最大の理由は、旧市街を囲うように建造されたスペイン最大規模の城壁が見られることです。
城壁内の旧市街はもちろん、城壁内外に点在する教会群と合わせて世界遺産に登録されています。

夜になると城壁が美しくライトアップされるため、おすすめは1泊以上の滞在です。
しかし、主な見どころは1日あれば周れるほどまとまっているので、ぜひマドリードからの日帰り観光候補にしてみてください。
主な見どころ

城壁に囲まれた旧市街は世界遺産に登録されている
城壁 | アビラを観光地として一躍有名にしたスペイン最大規模の城壁。入場料を支払えば、約1,000年の歴史を誇る城壁の上を散策することができる。 |
カテドラル(大聖堂) | 時代ごとに建築様式が変わっていった、街の中心に位置するシンボル。豪華な造りの聖堂内はもちろん、数多くの作品を展示する付属の美術館も見逃せない。 |
サンタ・テレサ修道院 | 宗教に関する数多くの書物を残したテレサ・デ・ヘススが新たな宗教団体を設立した修道院。世界遺産登録されている教会群の中で唯一城壁内に位置する。 |
クアトロ・ポステス | 古代ローマ時代の遺跡が取り残された、アビラ市街を一望できる人気展望スポット。遺跡ではあるが世界遺産登録されている教会群のうちの一つに数えられる。 |
アビラの見どころは、城壁に囲まれた旧市街と城壁外の2エリアに分かれます。
旧市街には、城壁の上を散策できる受付や大聖堂、多くの飲食店やお土産店が軒を連ねています。
一方で、城壁外には世界遺産登録された教会が点在しているため、城壁内の散策と城壁外の散策を半日ずつに分けて観光するのがおすすめです。

アクセス
鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 or チャマルティン駅 → アビラ駅 → 旧市街入り口 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 1時間45分 | |
相場 | 2,000〜3,000円 | |
バス | マドリード・南バスターミナル → アビラ・バスターミナル → 旧市街入り口 | |
合計所要時間 | 1時間45分 | |
相場 | 1,500〜2,500円 |

バスを使っても鉄道を使っても、アビラへの乗車時間はほとんど変わりません。
また、アビラの駅とバスターミナルは隣同士に位置するため、旧市街までの歩く道のりもほぼ同じです。
マドリードの滞在ホテルから駅が近ければ鉄道利用、バスターミナルが近ければバス利用をするのがおすすめです。
取扱いオプショナルツアー会社
前述のトレドやセゴビアほどではありませんが、アビラも多くの旅行会社でツアーを取り扱っている人気観光スポットです。
アビラのツアー内容の傾向としては、アビラだけを訪れるツアーよりも
「アビラ+セゴビア」
「アビラ+サラマンカ」
このように周辺の観光都市と合わせて訪れるような周遊ツアーが多い傾向にあります。

【世界遺産】エル・エスコリアル
どんなところ?
スペインの黄金期に建てられた壮大な修道院がシンボルの避暑地エル・エスコリアル = 修道院の街
このように言っても過言ではないほど、エル・エスコリアルは修道院が街の象徴になっています。
反対に、修道院以外の見どころはあまりないため、最短で半日あれば十分に観光できます。
主な見どころ

修道院に隣接する庭園には無料で入ることができる
エル・エスコリアル修道院 | フランス軍を破った記念に建造された、約500年の歴史を刻むスペイン最大規模の修道院。内部はまるで宮殿や美術館を思わせる豪華な装飾や作品に囲まれ、各部屋はガイドを付けて見学することができる。 |
エル・エスコリアルの見どころは、修道院一つと言っていいです。
ただし、修道院内部のすべての部屋や作品を見ると、まる1日かけて見学する必要があります。
一方で、主要な見どころだけの見学であれば半日で十分に見て周れるので、マドリード滞在中に少し時間に余裕ができたら訪れてほしいスポットです。

アクセス
鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 or チャマルティン駅 → エル・エスコリアル駅 → 修道院入り口 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 1時間20分 | |
相場 | 800〜1,000円 | |
バス | マドリード・モンクロア・バスターミナル → エル・エスコリアル・バスターミナル → 修道院入り口 | |
合計所要時間 | 1時間20分 | |
相場 | 1,000〜1,500円 |

エル・エスコリアルへは、バスを使っても鉄道を使っても所要時間はほとんど変わりません。
他の観光スポット違い、エル・エスコリアルへ向かう鉄道は、高速鉄道ではなく通常の鉄道です。
そのため、鉄道の乗車料金が非常に安いので、節約旅行の方にはバスよりも鉄道利用がおすすめです。
取扱いオプショナルツアー会社
エル・エスコリアルは、マドリードから比較的近いものの、観光地としての認知度はそこまで高くありません。
そのため、ツアーを取り扱っている旅行会社が限られるので、複数の旅行会社を見てツアー選びをするのがおすすめです。
また、日本語ガイドによるツアーはほとんど無いので、必ず日本語ガイドで見学したい場合は、行程にエル・エスコリアルが組まれている日本発のスペインツアーに参加するのがベストです。(HISやクラブツーリズムなどがおすすめ)
【世界遺産】サラマンカ
どんなところ?
スペイン最古の大学や新旧が融合した大聖堂など見どころが多い観光に人気の学園都市マドリードからは決して近いとは言えないものの、スペイン最古の大学や新旧が融合したカテドラルなど、話題性に富んだ見どころが多くあるため、スペイン国内でも特に人気の高い都市です。
また、夜景が美しい街としても知られており、大聖堂や広場などがライトアップされるため、夜景をゆっくり鑑賞するためにもできれば1泊以上の滞在をおすすめします。
主な見どころ

細かな彫刻が施されたサラマンカ大学のファサード(正面口)
サラマンカ大学 | 800年以上の長い歴史を刻むスペイン最古の大学。魅力は歴史の長さだけでなく、紋章、レリーフ、彫刻など、まるで博物館のように様々な展示品が見られる内部も見逃せない。 |
新旧カテドラル(大聖堂) | 約900年前に建造された旧カテドラルと、約300年前に建造された新カテドラルが隣り合ってそびえる世にも珍しい大聖堂。大聖堂の上層部へ上がることができ、サラマンカの美しい街並みを一望することができる。 |
サン・エステバン修道院 | かの有名なコロンブスが滞在した歴史を持つ、スペイン最大規模のドミニコ会修道院。スペイン独自の建築様式である「チュリゲラ様式」は、サン・エステバンが発祥地とされている。 |
貝の家 | 外壁に約400ものホタテ貝の装飾が施されているユニークな建物。このホタテ貝は、キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼のシンボル。 |
マヨール広場 | 当時のスペインの国王の指示によって建造されたサラマンカ市民憩いの広場。夜には鮮やかなライトアップを魅せるため、夜散策ルートにおすすめ。 |
ローマ橋 | サラマンカの街沿いを流れるトルメス川にかかる歴史ある橋。石橋がライトアップされた夜の姿は必見。 |
見どころの多いサラマンカですが、特に外せないスポットがサラマンカ大学です。
スペイン最古の大学であることはもちろん、ヨーロッパ全土でも3番目に古い歴史のある大学として知られています。

他にも、新旧カテドラルや貝の家など、他の街ではなかなか見られないようなユニークな建築物が多く点在しています。
また、夜には各名所が美しくライトアップされるため、夜間の散策もおすすめです。
アクセス
鉄道 | マドリード・チャマルティン駅 → サラマンカ駅 → サラマンカ駅前バス停 → マヨール広場 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 2時間10分 | |
相場 | 4,000〜6,000円 | |
バス | マドリード・南バスターミナル → サラマンカ・バスターミナル → マヨール広場 | |
合計所要時間 | 2時間45分 | |
相場 | 2,500〜3,500円 |

マドリードから訪れると最低でも片道2時間以上かかるため、ギリ日帰り観光ができる都市です。
最短で訪れる場合は高速鉄道の利用がベストですが、鉄道利用だと中心地から少し外れた駅に停車するため、市内を走るバスに乗って中心部に向かう一手間が増えます。
一方で、バス利用で訪れる場合は、鉄道に比べて所要時間は増えるものの、バスターミナルから街の中心地までは歩いていけます。

もし、乗り継ぎの手間をかけたくない場合はバス利用、最短時間で訪れたい場合は鉄道利用をしましょう。
取扱いオプショナルツアー会社
サラマンカのツアーを取り扱っている旅行会社は比較的多いです。
他の都市と同様に、サラマンカも他都市との周遊で組まれる傾向があります。
日本発のスペインツアーによってはサラマンカが行程に組まれていることもありますが、ツアー本数は少ないので、基本的にはマドリード発のオプショナルツアーに申し込むことになります。
【世界遺産】クエンカ
どんなところ?
要塞の上に街が築かれた独特な景観が魅力の知られざる世界遺産クエンカは、マドリード郊外観光スポットとしてはあまり知られていない街です。
前述のトレドやセゴビアと比べて観光客は少ないですが、世界遺産に登録された街並みを他の観光客を気にすることなく楽しめる点が魅力です。

主な見どころ

他の街ではなかなか見られない岩山の上に築かれた街並み
宙吊りの家 | 崖淵に建つように建造されたクエンカのシンボル的存在の家。現在は美術館として一般開放されている。 |
カテドラル(大聖堂) | 複数の建築様式を用いて建造された、約800年の歴史を持つ大聖堂。外壁や内装は複数の著名人によって見事に彫刻、装飾されている。 |
クエンカに来たら必ず観たい建物が「宙吊りの家」です。
角度によって家が宙に吊らされているように見えることが名前の由来で、このユニークな家を観る目的でクエンカに観光客が訪れます。
また、カテドラルがそびえるマヨール広場が街の中心となり、広場周辺には多くの飲食店や宿泊施設が点在してます。
アクセス
高速鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 → クエンカ駅 → 旧市街入り口 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 1時間20分 | |
相場 | 3,000〜4,000円 | |
通常の鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 → クエンカ駅 → 旧市街入り口 | |
合計所要時間 | 3時間20分 | |
相場 | 2,000〜3,000円 | |
バス | マドリード・南バスターミナル → クエンカ・バスターミナル → 旧市街入り口 | |
合計所要時間 | 2時間20分 | |
相場 | 1,000〜1,500円 |

クエンカは、他のマドリード周辺の観光スポットと比べると少し距離があります。
ただし、スペイン版新幹線のAVEやAlviaを利用すれば、クエンカには約1時間ほどで着くことができます。
一方で、通常の鉄道やバスを利用すると、早くても2時間、長くて3時間もかかります。
さらに、駅やバスターミナルから旧市街入り口までは徒歩で約20分かかるので、時間には余裕を持って訪れましょう。

取扱いオプショナルツアー会社
クエンカのツアーを取り扱っている旅行会社はあまり多くありません。
日本発のツアーで組み込まれることも少ないため、もしクエアンカを訪れる場合は、海外のオプショナルツアー会社から申し込む、またはマドリード現地のツアーデスクでツアーを申し込みましょう。
コンスエグラ
どんなところ?
丘の上に建つ11基の真っ白な風車がシンボルの小さくかわいらしい村コンスエグラはスペイン観光で風車スポットを訪れたい方におすすめです。
マドリードから比較的アクセスが良く、そこまで観光客は多くないため、ゆっくり散策観光が楽しめます。
風車の数は合計11基とスペイン国内では最大規模の風車群で、丘の上からはコンスエグラの街並みやブドウ畑を見渡すことができます。

主な見どころ

風車の丘から見る美しいサンセット
風車の丘 | コンスエグラのシンボルであり、コンスエグラ観光のハイライト。丘の上からはコンスエグラの街並みやブドウ畑が見渡せる。 |
スペイン広場 | コンスエグラ観光の中心地。この広場から風車の丘を目指すことになる。周辺には数軒の飲食店やお土産店が並ぶ。 |
コンスエグラの見どころは、「
それほど、観光客のほとんどが風車の丘を目当てにやってきます。
また、周辺のブドウ畑の小道散策や、毎年10月に開催される「サフラン祭り」に合わせて訪れるのもおすすめです。

アクセス
バス | マドリード・南バスターミナル → コンスエグラ・バス停 → 風車の丘 |
---|---|
合計所要時間 | 2時間20分 |
相場 | 2,000〜3,000円 |

マドリードからコンスエグラを目指す場合の交通手段はバス一択です。
コンスエグラのバス停に停車すると、目の前にインフォメーションセンターがあるので、そこでコンスエグラの観光情報を収集しましょう。
インフォメーションセンターから風車の丘までは、徒歩で約20分です。
丘の上にあることからもわかるように、道中は少し急勾配の坂になっているので、必ず歩きやすい格好で訪れましょう。
取扱いオプショナルツアー会社
残念ながら、コンスエグラのツアーを取り扱っている旅行会社はほとんどありません。
そんな中、海外のオプショナルツアー会社「Get Your Guide」はコンスエグラのツアーを複数取り扱っています。
トレドとの周遊ツアーもあるので、効率よく複数都市を訪問したい方にはGet Your Guideがおすすめです。

または、マドリード現地のツアーデスクで申し込むこともできます。
しかし、必ずしもどのツアーデスクでも取り扱っているとは限らないので、できれば事前にネットでオプショナルツアーを申し込んでおくのが安心です。
【世界遺産】バレンシア
ポイント
新旧の街並みが混在
スペイン三大祭り「火祭り」の開催地
日帰り観光は鉄道のみで可能

見どころ
アクセス
治安
ツアー数
満足度
どんなところ?
新旧の建物が混在する火祭りで有名なスペイン第3の都市バレンシアはスペインで3番目に多くの人口を抱える大都市です。
しかし、マドリードやバルセロナといった世界的に人気の観光都市の影に隠れてしまっているのが実情です。
そんなバレンシアは、世界遺産の「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」や、科学都市をイメージして建築された数々の近代的な建物、マルバロサ海岸という人気のビーチまで有する、ぜひ一度は訪れてほしい魅力的な街です。

また、バレンシアで毎年3月中旬に開催される「火祭り」は、スペイン三大祭りの一つに数えられ、祭りの時期になると世界中から多くの観光客が集まります。
主な見どころ

バレンシアはスペインで3番目に多くの人口を抱える大都市
カテドラル(大聖堂) | イスラムモスクの跡地に建てられたバレンシアのシンボル。塔の上に上がることができ、バレンシアの街並みや地中海を臨むことができる。 |
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ | イスラムの王宮跡地に建てられた商品取引所。「炎みたいな」という意味を持つフランボワイヤン様式で建てられており、バレンシア唯一の世界遺産に登録されている建築物。 |
芸術・科学都市 | バレンシア生まれの建築家によって21世紀の科学都市をイメージして建造された未来都市。公園の中に、ヨーロッパ最大規模の水族館やプラネタリウムなどの施設が点在している。 |
バレンシアの見どころは、歴史的建造物が多く点在しているバレンシア・ノルド駅周辺と、近代的な建物が多く立ち並ぶ芸術・科学都市周辺に分かれます。
マドリードからの日帰り観光の場合、2つのエリアを観光するためには朝早めの列車に乗車することが必要になります。
また、市内には地下鉄が走っているので、地下鉄を有効活用して時間短縮を図りましょう。
アクセス
鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 → バレンシア・ホアキン・ソローリャ駅 → 市内中心部 | |
---|---|---|
合計所要時間 | 2時間10分 | |
相場 | 2,000〜3,000円 |

マドリードから日帰りでバレンシアを訪れる場合は、高速鉄道利用のみ可能です。
空路でもアクセスすることはできますが、空港に行く時間やチェックインの手間などを考慮すると、鉄道アクセスの方が断然楽です。

長距離列車が離発着するバレンシア・ホアキン・ソローリャ駅は、中心部からやや南に位置します。
ただし、バレンシア・ホアキン・ソローリャ駅から中心地に位置するバレンシア・ノルド駅へは10分置きに無料のシャトルバスが運行しているので、バスを活用すればあっという間に中心部に着くことができます。
取扱いオプショナルツアー会社
- ※マドリード発バレンシア日帰りツアーの取り扱いツアー会社なし。
残念ながら、国内外のオプショナルツアー会社を見てもマドリード発のバレンシア日帰りツアーは催行されていません。
もし、日帰りでマドリードからバレンシアを訪れたい場合は、自分で高速鉄道のチケットを手配する必要があります。
(スペインの高速鉄道チケットの手配方法については、後述の「個人で訪れるのにおすすめの便利ツール(アプリ)は?」で解説してます)
もしくは、ベルトラなどの日本のオプショナルツアー会社でスペイン大周遊ツアーを取り扱っており、大周遊の行程の中にバレンシアが組み込まれていることがあるので、他の都市と合わせて効率よく訪れたい方は検討してみましょう。
【世界遺産】コルドバ
どんなところ?
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の文化や建物が混在する見どころ満載の白い街コルドバはイスラム文化が色濃く残る、人気観光エリアのアンダルシア州の中でも比較的大きな街です。
アンダルシア州の街の中では、マドリードからのアクセスが非常によく、日本からのツアー行程にもよく組み込まれます。
おすすめの時期は美しい花々が咲き誇る春から夏にかけてで、特に毎年5月に開催される「パティオ祭り」の際は、町中が色とりどりの花に囲まれます。
(パティオ祭りの詳細はこちら)

主な見どころ

ローマ橋から眺めるコルドバの美しい世界遺産の街並み
メスキータ(カテドラル) | イスラム時代にはモスクとして、現在はキリスト教の大聖堂として使われている、コルドバの目玉スポット。内部にある約850本もの柱がそびえる「円柱の森」がメスキータ最大の特徴。 |
ユダヤ人街 | かつてユダヤ教を信仰する人々が暮らしていた街の一角。白い街並みが特徴的で、パティオ祭りの際には外壁に色とりどりの花が飾られる。 |
アルカサル | かつてイスラムの宮殿があった場所に建造された王城。アラブ式の庭園やモザイク画など見どころが豊富。 |
ローマ橋&カラオーラの塔 | コルドバのシンボルメスキータに向かってかかる石橋。カラオーラの塔はローマ橋を守るために建てられた要塞。 |
テンディーリャス広場 | コルドバの街の中心部に位置する市民憩いの広場。周辺には飲食店やホテル、お土産店が充実している。 |
メディナ・アサアラ | コルドバ中心部から30分ほど離れた郊外にある、”スペイン版ポンペイ”とも言える、かつてのイスラム宮殿都市の遺跡。 |
コルドバの主な見どころはユダヤ人街に集中しており、ユダヤ人街は徒歩で十分周れるほどのコンパクトサイズです。
街のシンボルであるメスキータは、世界中の観光客が押し寄せる人気スポットのため、できれば数日前までに入場チケットを予約しておきましょう。
(チケット予約サイトはこちらから。英語予約が苦手な方はチケット込みツアー予約がおすすめ)
アクセス
鉄道 | マドリード・アトーチャ駅 → コルドバ駅 → 旧市街入り口(ユダヤ人街) | |
---|---|---|
合計所要時間 | 2時間20分 | |
相場 | 8,000〜15,000円 | |
バス | マドリード・南バスターミナル → コルドバ・バスターミナル → 旧市街入り口(ユダヤ人街) | |
合計所要時間 | 5時間20分 | |
相場 | 3,000〜4,000円 |

マドリードからコルドバへ日帰りで訪れる場合は、高速鉄道一択です。
もちろん、1日数本出ているコルドバ行きのバスでアクセスすることもできますが、片道約5時間もかかるため、バスでアクセスすると最低でも1泊が必要です。

駅からコルドバ観光の中心地であるユダヤ人街(旧市街)へは、徒歩で約20分ほどかかります。
街中には複数の市バスが走っているので、市バスを有効活用すれば、効率よく観光地を周ることができます。
取扱いオプショナルツアー会社
コルドバはスペイン屈指の人気観光地ではあるものの、マドリード発のオプショナルツアーはあまり多く催行されていません。
または、コルドバを含むアンダルシア州の人気観光地を周遊するツアーが多いため、日帰り観光したい場合は、ツアーではなく、自身で鉄道チケットを手配して訪れるのがおすすめです。
(個人手配する際は、後述の「個人で訪れるのにおすすめの便利ツール(アプリ)は?」で紹介しているOmioアプリを利用がおすすめです)
個人で訪れるのにおすすめの便利ツール(アプリ)は?

ツアーを利用せずに、マドリードから日帰り観光スポットへアクセスする場合は、交通検索アプリ「Omio」の利用がおすすめです。

Omioがおすすめの理由は下記の3つです。
- 一度の検索で複数の交通手段の比較ができる
- 機械操作が苦手な方でもわかりやすい予約手順
- アプリ内のバウチャー(予約確認書)提示で乗車可能
Omoiは、鉄道、バス、飛行機などの複数の交通手段を同時に表示してくれます。
つまり、たった一度の検索で料金や所要時間などを比較し、自分に最適な交通手段を選ぶことができるのです。

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ぜひ、お得にスペイン旅行を楽しんでみてください。
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参考文献・注意事項
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