こんな方にオススメの内容!
- 正規ルート以外の方法でペトラ遺跡を周りたい!
- 人混みを回避して遺跡散策を楽しみたい!
- なるべく体力を温存して遺跡観光を満喫したい!
- 同じ道を使わずに常に新しい景色を堪能したい!


”世界一入場料が高い”と評される、ヨルダンの超人気観光スポットの「ペトラ遺跡」。
ただその一方で
「観光客が多すぎてゆっくり周れない」
「一本道で行きと帰りが同じ景色で飽きる」
という、ちょっとネガティブな評判もちらほら。
そんなペトラ観光の悩みは、知る人ぞ知る、裏ルートを使うことで完全解決します!
本記事では、そんな裏ルートを使ってより充実したペトラ観光の詳細を、ペトラ初訪問の方にもわかりやすく解説します。
合わせて読みたい!ペトラ観光の新常識「裏ルート」とは?

裏ルートとは、
実にシンプルです。
具体的に、裏ルートの特徴は以下の通りです。
- スマートな観光:比較的観光客が少ない裏側から1本道でメインの入り口までスムーズアクセス
- 公式に認められたルート:検札所も設置され有効なチケットがあれば誰でも利用可能な正規ルートのひとつ
- トレッキング要素:通常ルートよりも起伏に富んだ自然の中を進むため、冒険心を満たす体験ができる

(後述で詳しく解説してますが)裏ルート利用はよりペトラ散策が充実するポイントがギュッとつまっています。その反面、デメリットもあるので、良し悪しの両面や具体的なルート情報(詳細は後述)を理解してから、裏ルートを利用するかどうか検討しましょう。
ちなみに裏ルートは、通称「リトルペトラ」と呼ばれています。現地のガイドにリトルペトラと伝えると理解してもらえるので、ワードだけでも覚えておくと便利です。
裏ルート地図

裏ルートの主な行程は、以下の通りです。
- ビジターセンターでチケット購入
- ペトラ博物館裏から無料送迎サービスを利用
- リトルペトラに到着&4WD(四輪駆動車)に乗り換え
- 砂漠ドライブ
- トレッキング
- エド・ディル(修道院)到着
- エド・ディルから900段の階段を下り遺跡中心部へ
- エル・ハズネ(宝物殿)到着
- シークゾーン
- ビジターセンター到着(ゴール)


ビジターセンターでチケット購入

いきなりですが、ここがポイントです。
裏ルートを使う場合でも、チケットの購入はメイン入り口にあるビジターセンターです。裏ルートの入り口(リトルペトラ側)ではチケットの購入ができないため、必ず最初にメイン入り口のビジターセンターに立ち寄りましょう。
| 1日券 | 50JOD(約11,000円) |
|---|---|
| 2日券 | 55JOD(約12,000円) |
| 3日券 | 60JOD(約13,000円) |
| ※表ルートも裏ルートも料金は同じ。 | |

なお、ビジターセンターではペトラ遺跡の地図を手に入れられますが、裏ルート(リトルペトラ)は載っていません。まさに知る人ぞ知るルートです。
ペトラ博物館裏から無料送迎サービスを利用

チケット入手後は、ビジターセンター近くのペトラ博物館裏にある駐車場へ向かいましょう。この駐車場には、首都アンマンなど遠方から来た高速バスなどが停まっています。そして、裏ルート入り口(リトルペトラ)行きの送迎車も停まっています。
ペトラ博物館裏にある駐車場
ただし、「裏ルート入り口行き」と書かれた送迎車は一切ありません。ひたすら駐車場にいる人に聞いて回るしかありません。とはいえ、客引きのタクシーと混同する可能性があるため、以下の点に気をつけて送迎車を見つけてみましょう。
- 駐車場併設のバス停にいる従業員や交通整備の従業員に聞く
- 紹介されたドライバーに送迎許可証を見せてもらう
- 「無料」であることを必ず聞く

| 所要時間 | 20分 |
|---|
ポイント
時刻表はなく「人数が揃い次第出発」という運用です。7時頃から30分間隔を目安に運行されています。リトルペトラに到着&4WD(四輪駆動車)に乗り換え

送迎車を降りたら、次はトレッキング開始地点のチェックポイントを目指すために、4WD(四輪駆動車)に乗り換えます。
ただ、この裏ルート入り口の「リトルペトラ」にも、紀元前に築かれた中規模遺跡が点在しています。保存状態の良い岩壁彫刻や壁画は必見ですので、少し時間を使って散策してみましょう。

なお、4WD(四輪駆動車)の乗車料金は、リトルペトラ入り口にある小さなコンテナの建物で購入できます。

リトルペトラにある4WD乗車チケットの販売を行うコンテナ
4WDの運行スケジュールは決まっておらず、乗客が集まり次第随時出発するシステムです。もし、リトルペトラ到着時に4WDにある程度乗客が集まっていたら、リトルペトラ散策は諦めて、乗車することを優先するのをおすすめします。
| 乗車料金 | 5JOD(約1,100円)/人 |
|---|
砂漠ドライブ

4WDに乗り込み、いざペトラ遺跡中心部へ!
ごつごつした岩場や砂地を疾走する時間は、まさに冒険の始まりを感じさせてくれます。車窓からは「リアル・インディ・ジョーンズ」の世界そのものの絶景が広がり、トレッキング前にテンションが最高潮に達します。

リトルペトラから乗車する4WD(四輪駆動車)
ただ、ほぼ未舗装の道を猛スピードで走行するため、かなり揺れ、砂ぼこりがとてつもないです。酔い止め、サングラス、マスクを常備しておくことをおすすめします。
| 所要時間 | 約30分 |
|---|
トレッキング

4WDを降りたチェックポイントから、いよいよ徒歩での裏ルートのメインゾーンが始まります。
メイン入り口から入ると通る表ルートよりも標高の高い道を歩くことになるため、少し進むだけでヨルダンの広大な砂漠と険しい岩山の絶景を眺めることができます。この”絶景散策”こそ、裏ルートから入る大きなメリットのひとつです。

| 所要時間 | 約1時間~1時間30分 |
|---|
※注意※
ロバ乗馬の勧誘がかなりしつこいです。交渉成立しても乗馬後に高額チップの要求を迫られる可能性があるので、乗らない選択をすることが鉄則です。メインエリア「エド・ディル(修道院)」到着

裏ルートからペトラ遺跡へ向かった場合のゴール地点が、「エド・ディル(修道院)」です。
本来、表ルートから散策するとエド・ディル(修道院)が最終目的地になりますが、裏からペトラ遺跡に入っているので、最初に見る巨大な遺跡になります。岩山の合間から突如姿を現す、ペトラ最大級の遺跡の姿は圧巻です。
エド・ディル(修道院)はペトラ観光でとくに人気のある遺跡ですが、裏ルート経由で午前中に訪れることができれば、あまり観光客がいない状態で観光を大満喫することができます。

| 所要時間 | 30分~1時間 |
|---|
エド・ディルから900段の階段を下り遺跡中心部へ

エド・ディル(修道院)を満喫した後は、いよいよ遺跡の中心部へと降りていきます。
本来なら上らなければならない900段の道のりを、裏ルートを使うことで、すべて『下り』として楽に進むことができます。この900段の階段は、一部険しい造りになっているので、下りになることで観光のための体力温存にも繋がります。
| 所要時間 | 約1時間 |
|---|
エル・ハズネ(宝物殿)到着

階段を降りきり、列柱通りや大神殿を抜けた先に、ペトラの象徴「エル・ハズネ(宝物殿)」が姿を現します。
ペトラ遺跡のハイライトです。「インディ・ジョーンズ」などの映画の舞台にもなったエル・ハズネは、巨大な姿、繊細な彫刻や装飾は圧巻です。エル・ハズネだけを見るために世界中から観光客が訪れるほど人気があり、まさにペトラ遺跡のシンボルと言えます(エル・ハズネを含むペトラ遺跡詳細は「ペトラ観光完全版」の記事で解説)。

| 所要時間 | 30分~1時間 |
|---|
シークゾーン

シンボルのエル・ハズネから出口までは、全長約1kmにおよぶ岩の裂け目「シーク」を歩きます。高さ約80mの岩壁が続く回廊は、ドキドキとワクワクの冒険心をくすぐるとともに、太陽の光でオレンジ色に輝き、非常に幻想的な世界です。
| 所要時間 | 約30分~40分 |
|---|
ゴール!ビジターセンター到着(表ルートの入り口)

シークを抜けオベリスクの墓などを通過すれば、ついにスタート地点のビジターセンターに到着です。
お疲れ様でした!
送迎車を探した駐車場からビジターセンター到着までの所要時間は、おおよそ「5~6時間」です。長い道のりのように感じますが、表ルートで散策しても、往復で考えると6時間はかかります。
つまり、表ルートでも裏ルートでも所要時間はさほど変わらないのです。むしろ観光客が少ない道を散策できるメリットがある裏ルートは本当におすすめです。
裏ルートを使うメリット

裏ルートを使うメリットは、大きく分けて以下の3つです。
混雑を回避できる

裏ルートを使うことで、世界的人気スポットのペトラの混雑度を最小限にすることができます。
通常のルートでは、朝一番にメインゲートから入場しても、最奥のエド・ディル(修道院)に到達する頃には多くの観光客で溢れかえっています。しかし、裏ルートなら朝の早い段階でエド・ディル(修道院)に到達できるため、静寂の中で古代ロマンを堪能できるのです。また、エド・ディル(修道院)の目の前にあるカフェも空いており、絶景を眺めながら優雅にティータイムを楽しめます。

仮に午後出発であっても、裏ルートであればエド・ディル(修道院)までの道は比較的空いているので、混雑を避けてペトラ遺跡最奥の地に辿り着くことができます。
上り階段を回避できる

裏ルートは、体力消耗を最小限にしたい方向けの道です。
ペトラ観光で最も体力を消耗するのが、ペトラ遺跡のちょうど中間に位置する「列柱道路」付近からエド・ディル(修道院)へと続く約900段の急な階段。段数が多いだけでなく、手すりなどもほとんどないため、上り切る難易度がより上がります。
一方で、裏ルートは標高の高い場所からスタートするため、この上りという難所をすべて「下り」で進むことができます。よほど運動不足で悩んでいる人以外にとっては、観光に集中するための体力温存になるので大きなメリットと言えるでしょう。

また、降りながら遺跡中心部へ目指すことになるため、上からの絶景を楽しみながら移動することもできます。少しでも体力温存したい、景色を眺めながら移動したい、という方は裏ルートを選択することをおすすめします。
常に新しい景色に出会える

裏ルートを使うことで、常に新しいペトラの絶景を満喫することができます。
そのように言える理由は、通常の表ルートと裏ルートの具体的な行程をたどるとわかります。
列柱道路 → 宝物殿 → シーク → 入り口
要するに、表ルートは同じ道を往復するのに対し、裏ルートは遺跡入り口と出口が異なる通り抜けルートなのです。
ペトラ遺跡散策あるあるとして
「行きは新鮮な景色が広がるが、帰りは同じ道で見慣れた景色になり、飽きる」
というもの。
そんな多くの人が抱える悩みを解決してくれる手段こそ、裏ルートを使うことなのです。

裏ルートを使うデメリット

一方で、裏ルートを使うデメリットは、大きく分けて以下の3つです。
ルートがわかりづらい

”裏”ルートと言われるだけあって、地図や看板などの情報がとても少ないです。そのため、表ルートと比べてルート詳細がわかりづらく、初めてペトラを訪れる方は迷ってしまう可能性が非常に高いです。
そもそも表ルートと比べて、裏ルートは整備や警備が最小限で、道とは思えない道を歩く時間も多いです。進むべき道がわからなくなるリスクを減らすためにも、必ず他の観光客と行動をともにしましょう。

時間が読みづらい

裏ルートを使うと詳細なスケジュールを組みづらい傾向があります。
組みづらいと言える理由は、主に以下の3点です。
- 天候などの影響による道の状況の変化によっては、遠回りせざるを得ない
- 誰がみてもわかりやすい道とは言えないため、ルート選択を誤ることがある
- 4WD(四輪駆動車)の時刻表がない(満員になり次第出発)
このように、「誰が歩いてもおおよそ同じ所要時間になる」ということはほぼありません。

具体的な対策としては、裏ルート(リトルペトラ)行き送迎車が停まっている駐車場で、他の観光客を捕まえて一緒に移動することです。このようにすれば、必ず4WDに乗車するメンバーを揃えることができるので、ある程度スケジュール通りに移動することができます。また、道に迷うリスクを考えて、ネット環境が悪くても地図が見れるように、事前に地図アプリで地図をダウンロードしておくこともおすすめです。
人気のエル・ハズネまでが遠い

ペトラ遺跡最大の目玉である「エル・ハズネ」は、裏ルートを使って向かうと、辿り着くまでに最速でも4時間はかかります。
ペトラを訪れる多くの観光客の目的地はエル・ハズネです。ペトラにはエル・ハズネ以外にも見どころはたくさんありますが、エル・ハズネだけを見て観光を終了する観光客がいるほど大人気。つまり、エル・ハズネだけに絞って観光したい方にとっては、裏ルートを使うとかなり遠回りになってしまうためおすすめできません。

また、”岩に囲まれたシークを通り抜けた先に突如姿を現すエル・ハズネ”という感動的なシーンを味わうためには、表ルートからアクセスするしかありません。人気映画『インディ・ジョーンズ』の世界観を最も体験できる瞬間なので、シチュエーション重視の方は、裏ルート利用はあまりおすすめできません。
表ルートと裏ルートの比較

「結局、表ルートと裏ルート、どっちがいいの?」
この疑問に対する回答は
です。

| 比較項目 | 表ルート(王道) | 裏ルート(リトルペトラ) |
|---|---|---|
| 進行方向 | 往復(ピストン型)入り口 ⇄ エド・ディル(修道院) | 片道(通り抜け型)リトルペトラ → 入り口 |
| 体力消耗 | ★★☆☆☆帰路の上りが意外と堪える | ★★★★☆歩行距離は長いが変化に富む |
| 所要時間 | 約6〜8時間じっくり観光する標準的な時間 | 約5〜7時間効率は良いが移動時間が別途必要 |
| 混雑状況 | 非常に混雑特にシーク〜宝物殿は人が多い | 比較的空いている修道院までは静かな山道 |
| 移動手段 | 徒歩・馬・電気カート (ビジターセンター〜シーク) | 徒歩・4WD送迎 (リトルペトラから登山口まで) |
| アクセス情報 | とても多い | 少ない |
| 混雑を避けたい | 裏ルート |
|---|---|
| いろんな景色に出会いたい | 裏ルート |
| なるべく上り道を避けたい | 裏ルート |
| 先に見どころをおさえたい | 表ルート |
| 道に迷いたくない | 表ルート |
より快適に裏ルートを満喫するには?

裏ルートを使う場合は、メリットだけでなくデメリットもあります。
そんな裏ルートのデメリットを最小限にする方法は一択。
そもそも裏ルートは、ヨルダン初訪問の方や海外旅行にあまり慣れていない方にとっては、少しハードルが高いです。そんな方こそプライベートツアーを利用することが、ペトラ旅を安心安全、そしてより充実させるための得策です。
もちろんツアー参加料金はかかりますが、ヨルダンは比較的物価が安く、ツアー自体もそこまで高くありません。ツアー利用を検討している方は、下記のツアー会社がおすすめなので、ぜひ検討してみてください。
| ツアー料金の目安 | 12,000円~ |
|---|
プロが厳選した信頼できる催行会社 3選
海外旅行におすすめのツアー会社については、下記の記事でも詳しく解説しています。気になる方はぜひあわせて読んでみてください。
合わせて読みたい!まとめ

- 裏ルートとは、公式にも認められている正規の入り口とは真反対からスタートする逆走ルート
- 裏ルート利用時でも必ずビジターセンターでチケット購入が必須
- 入り口の「リトルペトラ」までは無料の送迎車の利用が可能
- 正規ルートの最奥地にあるエド・ディル(修道院)を観光客が少ない時間で満喫できる
- 上り階段が少ないため観光のための体力温存ができる
- 同じ道を往復する必要がないため、常に新しい景色に出会える
- ほぼ道が整備されておらず、看板が少ないためルートがわかりづらい
- 4WDの時刻表が無かったり、道に迷う可能性があるため時間が読みづらい
- 最も人気の高い「エル・ハズネ」までの距離が遠い
- より快適に裏ルートを満喫するには、プライベートツアーに申し込むことがおすすめ

参考文献・注意事項
- 当記事の内容は「世界遺産検定1級公式テキスト<上>」と「世界遺産検定1級公式テキスト<下>」を大いに参考にしています。
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。
