こんな方にオススメの内容!
- 最後の晩餐のチケット購入方法をいくつか知りたい!
- おすすめのチケット予約方法を聞きたい!
- 最後の晩餐の観覧概要を知りたい!
- 近々イタリアへの渡航を考えている!
実際に筆者の私も最後の晩餐を観にいったことがあります。
その際、チケットをどのように購入したのか、どんな注意点があるのかなども交えて、誰でもわかるように解説します。
最後の晩餐とは?
そもそも最後の晩餐とは、イタリア第二の都市ミラノの「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」の食堂の壁に描かれているレオナルド・ダ・ヴィンチの名作です。
世界的に有名な画家ダ・ヴィンチの作品としては最大規模であり、描かれた最後の晩餐を含めて教会は世界遺産に登録されています。
なお、絵画が世界遺産登録された理由や、最後の晩餐が描かれた歴史的背景などに関しては下記の記事で詳しく解説してますので、ぜひ併せて読んでみてください。
合わせて読みたい!【ダヴィンチの名作”最後の晩餐”はなぜ世界遺産?】登録理由&歴史をわかりやすく解説!チケット予約は必須
最後の晩餐が他の絵画と決定的に違う点は、いつでも自由に観覧することができないことです。
一般的な絵画は、美術館やギャラリースペースなどに展示されている”動産”であるため、相当混雑していない限り好みの時間帯に自由に観覧することができます。
しかし一方で、最後の晩餐は教会の食堂の壁に描かれている”不動産”であるため、この教会でしか見ることができず、入場できる人数も制限されています。
用語メモ
動産と不動産とは、物理的に人の手などで動かすことができるものか否かを表現する方法の一種。一般的には家や商品、土地などを対象に使われることが多く、それぞれ商品は動産、家や土地は不動産に振り分けられる。加えて、最後の晩餐は経年劣化による損傷が激しい作品であるため、一度に観覧できる人数や時間が制限されています。
そのため、最後の晩餐を観覧するためには必ずチケットを事前予約しなければなりません。
1日の観覧制限人数は各時間帯で30名までです。
※2024年時点
世界中から多くの観光客が訪れる世界都市ミラノの人気観光スポットということもあり、最後の晩餐のチケットは争奪戦になります。
1日でも早くチケットの事前予約をすることを強く勧めます。
(チケットの予約方法の詳細は後述)
混雑度は?観覧可能時間は?
前述の「チケット予約は必須」で解説したように、最後の晩餐のチケットは争奪戦になります。
ただその一方で、チケットさえ入手することができれば、教会の食堂に入れる人数が制限されているため、ゆとりあるスペースで最後の晩餐を観覧することができます。
教会内観覧時間 | 08:15〜19:00 |
---|---|
観覧可能時間枠 | 毎時15分、45分の2つの時間枠 |
制限時間(食堂内) | 15分 |
最後の晩餐が描かれている食堂内の見学時間には制限が設けられていますが、食堂以外の教会内施設の観覧は厳密には時間制限がありません。
料金
観覧タイプ | 料金 |
---|---|
通常 | 大人:15EUR 未成年:13EUR |
ガイド付き(イタリア語 or 英語) | 大人:24EUR 未成年:22EUR |
EU圏内在住者 | 割引 or 無料 |
毎月第一日曜日 | 無料 |
観覧料金は年齢や居住地によって異なりますが、日本人の場合は通常料金が適用されると考えていてOKです。
ただし、チケットを旅行会社などを通して申し込んだ場合は、ガイド料金や手数料などによって料金が変わります。
(旅行会社を通したチケットの手配の詳細は後述)
毎月第一日曜日は最後の晩餐を無料で観覧することができます。
予約開始日は、無料になる日曜日の直近水曜日の午前12時からで、最後の晩餐の公式ホームページのみで公表されます。
ただし、無料日は予約開始と同時に世界中からアクセスが殺到するため、無料チケットを入手することは非常に困難です。
さらに、もし無料チケットを入手することができなかった場合は、訪れるスケジュールを変更して通常チケットを入手する、または今回は最後の晩餐の観覧を諦めるしかありません。
キャンセル規定
最後の晩餐のキャンセル料は、どのような方法でチケットを予約したかによって変わってきます。
公式HPからの予約 | 予約後すぐにチケット代金分がキャンセル料になる |
---|---|
旅行会社からの予約 | 旅行会社が定めるキャンセル規定による |
上記のように、公式ホームページから予約すると、予約した時点でキャンセル料100%がかかるためスケジュール変更などの自由度がありません。
一方で、旅行会社などを通して予約した場合は、各旅行会社が定めるキャンセル規定によって変わってきます。
ですので、今後スケジュール変更が起こる可能性がある場合は、公式ホームページよりも旅行会社などを通して予約した方が安心です。
注意点
最後の晩餐を観覧する際には、いくつか事前に知っておくべき注意点があります。
- オンラインチケット(または紙のチケット)をすぐに提示できるように準備する。
- 予約時に入力した名前と一致する身分証明書の提示が必要。
- 観覧開始の15分以上前には最後の晩餐専用入り口に集合する。
- 大きな荷物は持ってこない(小さな荷物はロッカーに預ける)。
- 食堂内での写真・ビデオ撮影は禁止(その他の教会内施設は撮影OK)。
とくに集合時間には気をつけましょう。
1分でも集合時間に遅れると、せっかく数ヶ月前に入手したチケットが無効になってしまいます。
チケット購入方法
最後の晩餐のチケット購入方法は、大きく下記の4つの方法に分けられます。
予約方法 | おすすめ度 |
---|---|
公式ホームページから自力で予約(詳細後述) | ★ |
国内の旅行会社に代理手配を依頼(詳細後述) | ★★ |
最後の晩餐を訪れるオプショナルツアーを申し込む(詳細後述) | ★★★ |
現地窓口で直接購入(詳細後述) | ★ |
なお、最後の晩餐の観覧チケット予約は、現在の日にちから3カ月先まで可能です。
ex)
現在の日にち:2024年4月1日
予約可能期間:2024年6月30日
ただし、直近1ヶ月は売り切れている可能性が高いため、最低でも訪問予定の1カ月前までには予約することを念頭に置いておきましょう。
公式ホームページから自力で予約(オススメ度:★)
【メリット】
- 最安でチケット購入ができる
- 最新の空き状況を把握できる
- 無料観覧デーの利用ができる
- 観覧に関する詳細を確認できる
【デメリット】
- 予約フォームが英語orイタリア語のみ
- 1人5枚までの制限(電話予約の場合は9枚まで)
- 空き枠が少ない(旅行会社などに席数を提供しているため)
- 電話予約の場合ちゃんとチケットが送られてこない場合がある
こんな方におすすめ!
- とにかく最新の空き状況で安くチケットを購入したい!
当然のことながら、最後の晩餐の公式ホームページではチケットの購入をすることができます。
海外では、公式ホームページで購入する方法が最もポピュラーです。
公式ホームページを使って自力で購入する最大のメリットは、手数料などの追加料金無しでチケットを購入できる点です。
つまり、最後の晩餐の観覧チケットを最安値で購入することができるのです。
さらに、前述の「料金」でも解説したように、最後の晩餐には無料観覧デーがあります。
この無料観覧デーの予約は公式ホームページからでしか行えないため、無料を狙っている方は必ず公式ホームページを使って予約しましょう。
一方で、公式ホームページはイタリア語 or 英語のみで表記されているため、どちらか2つの言語ができない方は、日本語翻訳をかけながら予約を進めていかなければなりません。
加えて、世界各国の旅行会社などにチケット購入枠を提供している影響で、公式ホームページで表示されている空き枠は必ずしも正確ではありません(旅行会社提供枠を含めた最新の空き状況を表示)。
公式ホームページで完売している場合は、一度旅行会社などに問い合わせてみましょう。
(公式ホームページ予約サイトはこちら)
国内の旅行会社にチケット代理手配を依頼(オススメ度:★★)
【メリット】
- 旅行会社が確保している枠で入場できる
- 予約を日本語で進められる
- 確実にチケットを入手できる
- 観覧中の自由度が高い
【デメリット】
- 手数料がかかる
- 日本語ガイドによる説明が無い
こんな方におすすめ!
- 日本語予約で確実にチケットを手配したい!
JTBやHISなどの日本の大手旅行会社では、最後の晩餐のチケット手配を代理で行うサービスを提供していることが多いです。
当然日本語で予約手続きを進めることができるため、安心して確実にチケットを入手することができます。
さらに、あくまでもチケット手配のみのため、(最後の晩餐のある食堂内を除き)観覧中は自分のペースで観光することができます。
一方で、旅行会社を通してチケット手配をするため、チケット代金とは別に手数料がかかってしまいます(相場:1,000〜3,000円)。
また、あくまでもチケット手配のみのため、観覧中は日本語ガイドは付いてきません。
もし日本語ガイドが必要な場合は、各旅行会社が主催する最後の晩餐ツアーへの参加を検討してみましょう。
最後の晩餐を訪れるオプショナルツアーを申し込む(オススメ度:★★★)
【メリット】
- 旅行会社が確保している枠で入場できる
- 予約を日本語で進められる
- 日本語ガイド付きで観覧できる
【デメリット】
- 料金が高い
- ツアー参加のため自由が効かない
こんな方におすすめ!
- お金を払ってでも予約もガイドも日本語がいい!
最後の晩餐を訪れる方法として、チケット手配だけでなく、ツアーに参加してガイド付きで楽しむ方法もあります。
もちろん、予約は日本語で進めることができる上に、ツアーによっては日本語ガイドによる説明を聞くこともできます。
また、前述の「公式ホームページから自力で予約(オススメ度:★)」の後半で説明したように、旅行会社は最後の晩餐のチケット枠を確保している可能性もあります。
公式ホームページで希望の日時が完売していても、旅行会社を通せば予約できる可能性がある点も大きなメリットです。
一方で、ツアー参加になるためチケットのみを手配する場合の料金と比べると、約2〜3倍も料金が高くなります。
加えて、ツアー参加のため基本的に自分のペースで観光することもできません。
とはいえ、大人気観光スポットである最後の晩餐を確実に見ることができるため、多くのお金を払ってでもツアーに参加する価値は十分にあります。
現地窓口で直接購入(オススメ度:★)
【メリット】
- 好きなタイミングで予約できる
- キャンセル待ちができる
【デメリット】
- チケットが残っているとは限らない
- 日本語対応がない
こんな方におすすめ!
- 自分の好きなタイミングで観覧したい!
もし空きがあれば、最後の晩餐観覧チケットは当日や数日前に購入することもできます。
このような場合は、最後の晩餐のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の窓口で直接購入することになります。
仮に空きがなかったとしても、キャンセル待ちの申し込みもできるため
「無計画旅行だから事前の予約はできない」
「好きなタイミングでもし空いてれば観覧したい」
このような考えの方にはピッタリです。
ただ、確実に最後の晩餐を観たい方にとってはあまりにもリスクのあるチケット購入方法です。
何度も言いますが、最後の晩餐は世界中の観光客に人気のスポットのため、1カ月前の予約ですら入手が困難です。
つまり、当日空きが出ることはほぼ無いため、よほどの事情がない限り必ず事前購入をしましょう。
実際に最後の晩餐を訪れてみての感想
私は過去に最後の晩餐を観た際は、2カ月前に旅行会社を通してチケットを手配しましたが、手数料を払ってでも”一生に一度は見た方が良い”と思いました。
このように感じた理由は、主に下記の4点です。
- ”最後の晩餐”というワードを出せばほぼ全ての人が知っているほどの知名度
- 持ち運びができない絵画(壁画)のためここでしか観られない
- 世界的な画家ダ・ヴィンチの超名作を間近で見られる興奮
- 絵画に詳しくない人でも圧倒されるスケール
承認欲求を満たすような言い方になってしまいますが、最後の晩餐ほど有名な絵画は世界中見てもなかなかないので、知人・友人に観たことを自慢できます。
また、そもそも最後の晩餐は他の美術館などでは決して見ることができない”不動産の作品”です。
(不動産については前述してます)。
あまり絵画について詳しくない方でも、一度見たら圧倒されるはずです。
最後の晩餐はイタリアのミラノという世界的な観光都市にあるので、せっかくミラノを訪れたのなら予約してでも一度は観てみてください。
参考文献・注意事項
- 当記事は100%正しい内容を保証するものではありません。一部誤った記載が存在する可能性があることをあらかじめご了承ください。